カスダ(@ksd_illust)です。
今日は、とても恥ずかしいですが、10年前に描いた3枚の絵を晒しつつ、それをリメイクしていきたいと思います。
もし、あなたが今絵のスキルについて悩んでいるのであれば、この記事を見て
と安心して頂けたら幸いです。
ちなみに10年前の絵は大学生の時に描いたものです。当時は、
と思ってました。哀れです。嘲笑ってやってください。
それでは宜しくお願いします。
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作品No.1『ダンサー』
ただただアーティスティックな自分でいたかった
一見何かのメタファーを感じ取れる絵ではあるが、その実、何もない。まさにペラい絵である。とにかく、おしゃれさを出したかったのだが、作者がおしゃれを理解してなかったため、どちらかというと怖い雰囲気に仕上がってる。ダンサーというよりは何かの呪術師の祈祷の舞といったほうがしっくりくる。
怖い。。
- とにかく信念がないせいか、描きこみが雑すぎる。
- 人体が崩壊してる(当時はこのぐにゃぐにゃ感が個性だと思ってた。今の絵もぐにゃついてる。これがルーツ。。)
- 色がとっちらかってる
- 要素が多すぎて絵がとっちらかってる
- 空間が異次元
- 設定が謎過ぎる
作品No.1『ダンサー』リメイク
作品の“表現したいもの”をハッキリさせてから描き始める
確固たるテーマをもって描いた絵のほうが完成度は高くなりますね。リメイクするにあたって、“格好良く舞うダンサー”を描くことに焦点をあてました。
格好良さを演出するため光源を逆光にしています。ステージっぽさも出せたんじゃないでしょうか。躍動感を意識して手足をぼかしてみましたが、もうちょっとちゃんと描いた方がよかったと思ってます。
作品No.2『雨上がりに泣きながら歩く女』
ドラマティックを演出する要素が皆無
『ダンサー』もそうだけど、この頃は表現したいイメージを構成するために必要な要素を選択することができなかった。とにかく何かを描きたい!という勢いに任せて計画せずに描き始めてました。その分熱量はあったんでしょうけどね。
- あいかわらず雑。完成度が低い。
- ひらけた構図のはずなのにのっぺりしてる
- やっぱり人体に違和感
- 虹の形がやばい 雲もやばい
- 調子こいて載っけたコピーが痛恨のスペルミス
作品No.2『雨上がりに泣きながら歩く女』リメイク
計算して演出できるよう知識をつける
このリメイクのポイントはカメラの位置を下げて仰ぎ見る構図にしたところです。リメイク前よりもドラマティック感が増したし、ストーリーを感じる(ないけど)絵作りができたと思います。
あと全体的に青みがかった色にすることでシネマティックになりますね。
こういった~~~すると○○○っぽくなるっていうのは表現する上で重要な知識なので、世にあるコンテンツから積極的に取り入れていくと良いですね。
作品No.3『うさぎとおっさん』
\ デデーン /
おっさん描くのは好き
最初の2作品ともメインのモチーフが女性でしたが、本来僕はおっさん描くのが好きなんですね。この時は木に直接描くという初の試みを、自信のあるモチーフであるおっさんでチャレンジしました。しかし、あまりにも絵の具がのらなくてげんなりしたまま描いてた記憶があります。
うさぎと風船は、スペース余ったし何か適当に足しとくかって付け加えました。やっつけ感がはんぱない。
- 一級品の完成度の低さ
- 投げやり感
- 相変わらず人体が気持ち悪い
作品No.3『うさぎとおっさん』リメイク
パッと見でシチュエーションが伝わる絵作り
物事を伝えるうえで最低限、どんな要素を取り入れる必要があるか精査しましょう。文章では伝えづらいことを絵で伝えるのがイラストレーションなので、そういう感覚を養っておくことは重要です。
10年間を振り返って
真面目に絵を描き始めて10年が経ちました。こうして見返してみると、僕はそんなに絵がうまい方ではなかったし、センス的な部分もぶっ壊れてました。今回紹介したもの以外にもやばい作品をたくさん描いてます。
でもそんな凡百なイラストレーターでも10年描き続けていれば、ある程度うまくなれるんだということが実証できたかと思います。
昔を振り返りながら10年前のトンデモ作品をリメイクする作業は割りと楽しくて、また時間ある時にやりたいなと思いました。で、さらに今から10年後にこれらの再リメイクをしても面白いですね。10年後どれだけ成長できてるか楽しみです。
つづき
10年間で参考にした本
実際に参考にしたオススメの書籍です。