イラスト上達法

知ってるだけで絵やイラストが上手くなる豆知識10個紹介!

絵が上手くなる豆知識
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以前、画力向上するためには画力を形成する3つの要素を認識する必要があるという記事を書きました。

その中で絵を描くうえで重要な力のひとつに「知識力」があると述べました。

今回はそんな知識をつけるためのお話です。

知ってるだけで描画力がレベルアップする豆知識を紹介していきます。

是非、頭の片隅にインプットして絵を描く際に役立ててください!

動画版はコチラ!

聞くだけで絵・イラストがうまくなる豆知識10個紹介!

 

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①物体は光を反射する(材質により差がある)

我々が目の前のモノを視認できるのは光があるからです。

そして、あらゆるモノはその光を反射します。

反射する、というと鏡やガラスなどの物体を思い浮かべるかと思いますが、実は人の皮膚も木も石も土も光を反射します。

鏡ほど反射量がないので見落としがちですが、微量でも反射してるのです。

反射率はモノによって違います。なので、反射率を意識してその材質を描くと説得力が生まれます。

 

近くにあるモノの色を塗る

反射を意識した間接光を表現すると絵の見栄えが変わります。

例えばこちらのイラストのように近くにあるモノの色をうっすら乗せるとどうでしょう?

光をうけた物体が反射して周りの物体を照らしている、という表現ができますね。

このように近くにあるモノの色を少しのせてあげるとリアリティを出せます。

 

②材質はハイライトで表現できる

①で反射光の話をしましたが、物体の最も明るい部分(ハイライト)の光の受け具合でモノの材質を表現することができます。例えば…

  • 表面がツルツルの物体:鏡のように明るくくっきりしたハイライトになる
  • 表面がザラザラの物体:光が拡散され、ボケたハイライトになる

この2点をおさえておけば物質によって調整できますね。

光が強く当たる部分は、その分デコボコしてれば影がつきやすいのです。

木や鉄、石など素材でハイライトの光りかたは変わりますし、研磨されてるか否かでも影のつき方とか変わってきます。

 

③水面のハイライトは手前と奥でわけて描く

水面は遠くになるにつれ光をよく反射します。

これはフレネル反射の法則と呼ばれていますが小難しい理論なので、ざっくりと

「水面は視線の近くは透き通るが、遠くになるにつれ反射する」

と覚えておけばOKです。

実際に湖や川を見てみるとわかりやすいかと思います。

この理論をもとに水面を描くときは、手前は透けさせて奥は鏡のように反射させるとリアリティを出せます。

また、同じ理論で球体はフチに回り込むほど鏡のように反射します。

球体のフチは一番「奥」にあたるからです。

 

④リアリティを追求するなら原色は使わない

木は茶色、空や海は青、水色など一色で塗るとどうしても初心者っぽくなってしまいがち。

では何色で塗ればいいの?と混乱してしまいますが、そこで上述した反射光や間接光の理論を思い出してみましょう。

近くにあるモノの色をそのモノの材質に合わせて反射量を調整してのせてあげる。

これだけでもだいぶ雰囲気は変わってくるはずです。

ポップさを追求する場合は原色もアリ!

イラストやアート表現ではあえてポップさを狙って描写することもあります。

表現によっては全然許されます。描いている絵の意味を理解して色味や表現方法を考えましょう。

 

⑤強い光に照らされると人体のフチは赤く光る

逆光で強く照らされると人体(特に手、鼻、耳たぶ)などのフチは赤く光ります。

これはサブサーフェススキャッタリングと言われる現象です。

薄い皮膚内で光が乱反射することで光が拡散され光ってるように見えるんですね。

イラストに適用するとドラマチックな雰囲気を演出できます。

 

⑥影について

影は、影を落とす物体から距離が離れるにつれて輪郭がぼやけていきます。

そして光源が強いほど影は濃くなります。

当たり前やん、と思うかもしれませんが、実はここでは当たり前のことしか書いてません。

自然界では原色が無い、とか材質はハイライトで表現できる、とかパッと見でもわかる当たり前のことなんですね。

そこに気づけるか気づけないかで表現の幅が大きく変わります。

疑いながらよーく観察してみましょう。

ちなみにモノ同士がくっついてるところや密集しているところでは間接光が届かなかったり、反射光が弱まるので影は通常より暗くなります。

 

⑦2つの光源を意識して描くとイラストが良い感じに・・・

光源を2つ設定して描くとイラストが良い感じになります。

  • メインライト
  • 補助ライト

の2つを意識して描きましょう!。補助ライトはメインライトの反対側に設置するイメージです。

さらにリアリティを追求する場合は反射光も意識して描くとそれっぽくなりますよ。

空間の中にはあらゆる光の通り道ができていることを意識しましょう。

 

⑧空気遠近法

風景画を描くとき遠くのものほど空の色に近い色合いになっていくよう描くと遠近感がでます。

実は空気中には塵や水蒸気など光を遮断するものがたくさん浮いてるんです。

視点より遠くにいくほど、そういった空気中に含まれるアレコレの量が増えていくので光が拡散されて見え方もうっすらしていきます。

イラストの中ではそんなに遠くのものでなくても、この技術をつかって遠近感を表現したりもします。

 

⑨光ボケの形は統一する

ボケにも形があります。丸とか六角形とか見たことあるかと思います。

この形はカメラレンズや絞り羽根の形で変わります。

写真や映像の場合、当たり前ですが撮影しているレンズはひとつです。

なので、通常ひとつの画面内にあるボケは同じ形になります。

ひとつの画面内に五角形のボケと六角形のボケが同時に表示されないということを覚えておくといいでしょう。

また、レンズフレアのゴーストは画面中心を基準に表示されますので、イラストのはしっこにレンズフレアを描くと違和感がでてしまうので要注意!

 

⑩被写界深度

強調したい(主役の)キャラクターやモノをクッキリ描いて他をぼかすと絵の目的を主張できます。(このキャラクターを見せたい、このアイテムに注目して欲しいなど)

これはカメラで撮影する際に被写界深度をつけるところからきています。

レンズからの距離の中でピントが合う位置とあえて合わせない位置をつくることで主役を際立たせるわけです。

なので

こんなふうにカメラからの距離感を無視してぼかしをつくると画面が破綻します。

カメラレンズを意識して描くことで絵の描写力をあげる方法はコチラの記事を参照してください!

 

知っておくだけで絵が上手くなる豆知識

このページでは知っておくだけで絵が上手くなる豆知識を随時更新していきます!

是非、頭の片隅にでもそっとしのばせておいて、描く際に引き出して活用してください。