カスダ(@kasudatatsuya)です。
僕はペン画が好きで、自分でも時々描きます。
こういう絵を描いたりしてます pic.twitter.com/C9YWnKWoFu
— カスダタツヤ▶㈱粕田屋 (@kasudatatsuya) July 31, 2018
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今日は僕がこれまでに参考にしてきたペン画の天才たちと彼らの良書を合わせて紹介していきたいと思います。
ペン画を勉強したい!という方は技法書もいいですが、天才の描く画面から学び取ることをオススメします。
Joseph Clement Coll
ペン画の巨匠といわれたイラストレーターです。
とにかく極細線から極太線まで縦横無尽に操り、大胆に重ねられた線が生き生きとしています。
ベタ部分にも細かく表情が描かれていて画面の隅々まで見入ってしまいます。
縁を線で囲って描く日本的な描き方とは違って、ザクザクと面を形取っていく描き方です。ペンでデッサンしてる感じでしょうか。
オススメしたいのは「JOSEPH CLEMENT COLL -A LEGACY IN LINE-」という画集。
ちょっと値段は張りますが、掲載されている絵は超ボリューミーです。
そのひとつひとつを大きく繊細に見ることが出来ますので、線の1本1本を追いかけるように観察するととても勉強になりますね!
Alex Nino
こちらはJoseph Clement Collと比べてより漫画感の強い絵を描くフィリピン出身のアメコミアーティストです。
白と黒のバランス感覚が抜きん出ていて、切り絵のような独特なベタとペンタッチのハーフトーンが魅力的です。
また、アレックス・ニーニョというとそのぶっとんだ色彩感覚も評価されていますので、是非そちらも見て頂きたい!
そこでオススメなのが「THE ART of ALEX NINO」という画集です。
唯一無二のペン画が多数掲載されていて、かつ後半に少しカラー作品も載せてあります。
漫画作品も一部あります。全編英語ですが、意味が分からなくても、ただ絵を見ているだけで面白いです。
MOEBIUS
言わずと知れた、世界中に影響を与えたフランスの漫画家メビウスです。
宮崎駿、鳥山明、浦沢直樹、荒木飛呂彦、大友克洋、寺田克也、松本大洋・・・などなど日本の名だたる漫画家たちも影響をうけまくてます。
想像力、世界観が卓越していて、それを繊細な描写力で描かれた作品は見るものを圧倒します。
誰も見たことが無い世界をこの人は知ってるんです。きっと。
メビウス(別名義:ジャン・ジロー)作品は全て見て欲しいのですが、ペン画のススメというところでひとつ挙げるのであれば
「MOEBIUS 40days dans le desert B砂漠の40日間」でしょうか。
この画集はひとつの物語になってるのですが、信じられないことに、全編下書きなしの一発描きで修正もなしで仕上げられたらしいです。
シンプルなのに独特な不思議なペンタッチは神業です!
伊藤彦造
日本ペン画のレジェンドです。なんと剣豪、伊藤一刀斉の末裔で、自らも剣の師範だったとか。漂うバガボンド感・・・!
2004年に100歳の天寿を全うされました。でも全く古さを感じさせない格好いい作品を残されてます。
当時はスクリーントーンとか無かったのだと思いますが、今では普通にトーン処理をするような表現をペンタッチで細かく描写されていて圧巻です。
繊細なタッチが織り成す陰影はまさに一級品。
オススメしたいのは「伊藤彦造イラストレーション」。
昭和初期~昭和45年頃に描かれた挿絵を中心に掲載されています。
時々、「あれ・・・?バガボンド?」とならざるを得ないほど格好良く古臭くない画集です。井上雄彦ファンも満足できるはず。
井上雄彦
伊藤彦造先生の流れで是非。まあご存知の方も多いでしょうが。
バスケット漫画の金字塔「スラムダンク」や連載中の「バガボンド」「リアル」など名作を生み続ける天才漫画家。
僕の青春はイノタケ先生と共にありました。
ペン画というテーマから少しぜれてしまいますが、紹介したいのは「バガボンド画集 墨」。
バガボンドは14巻辺りからペンではなく筆を使って描かれていますので正確にはペン画ではないかもしれませんが、その一筆一筆が格好良くてやばいです。(ペン画作品も掲載されてます)
まとめ
いかがでしょうか?当記事が気になるアーティストとの出会いの場となれば幸いです。
さらに下書き無しで筆ペンを使ったライブドローイングを描きあげるキム・ジョンギさんの紹介記事も書きましたのでよかったらそちらもご覧ください^^
とにかく今回ご紹介した天才たちは、ペン画を描くなら間違いなく抑えておきたい方々だと思いますので、是非チェックしてみてくださいね!