イラストレーターの仕事

企業がイラストレーターに仕事を依頼する際チェックする4つのポイント

イラストレーターに仕事を依頼するときにチェックするポイント

ABOUT US

tomtomcafe
子ども向け知育アプリディレクター。デザイナー兼イラストレーターでしたが、在籍していた会社でイラストコンテストを運営したあと、電子絵本編集を経て現在に至ります。イラストレーターのきっかけづくりができればと思っています。
スポンサードリンク



今やイラストレーターにとって、インターネット上で作品を公開することが当然になっています。

ぼくは電子絵本アプリの編集長として、たくさんのイラストレーターに直接仕事を依頼させていただきました。

ほとんどの場合、インターネットでイラストレーターを探すので遠方でお会いできない方もいて、メールのやりとりだけで仕事の依頼から納品までを完結していました。

 

そこで今回は、インターネットでどのようなポイントを注視してイラストレーターに仕事を依頼していたかをお話したいと思います。

はじめに企画ありきなので、企画にあてはまるイラストレーターかどうかが前提としてあります。あてはまったときにどうやって決めていたかのお話になります。

 

スポンサードリンク





①インターネットで定期的に作品を公開している

ぼくの場合は、 Twitter や Instagram でイラストレーター自身が公開している作品きっかけでイラストレーターを見つけることがほとんどです。

Twitter や Instagram で作品を見かけて、プロフィールからホームページに行く流れです。

見かけてすぐ依頼することはほとんどないので、素敵なアカウントや気になるアカウントはフォローして、いつかのときのために忘れないようにしています。

 

定期的に作品を公開するメリットとして、イラストレーターを探している人に見つけてもらえる機会を増やすことにもつながります。

公開のタイミングは毎日が理想ですが、毎日公開するのはとても困難なので、週2〜3回くらいが現実的だと思います。

 

また、インターネット上で作品を公開することで「いいね」や感想をもらえたり、ファンができたりするので、自信にもつながるのでおすすめです。

 

②最近の仕事実績がインターネット上にまとまっている

ぼくは、はじめてのイラストレーターに依頼するとき「他の仕事でどんなイラストを描いていたか」に注目しています。

自分の作品としてのイラストは自由に描けるので個性が発揮できますが、仕事のイラストは依頼に沿って描くため、一定の制約があります。

制約があるとタッチが崩れてしまう方もいるので、制約の中でどれだけその人らしさを出せているかを見たいからです。

 

また、仕事実績はできるだけ最近のものにアップデートしておくのがよいです。なにより現在も活動しているのかどうかの確認にもなります。

そのため、仕事実績にセットで下記も記載しておきましょう。

  • いつの作品なのか (制作年を明記)
  • どんな作品なのか (クライアント名や、掲載された媒体名・商品名を明記)

 

まとめかたは、たとえばこんな感じになると思います。

  1. Twitter や Instagram で定期的にお仕事情報やイラストを投稿
  2. ①を年に2〜3回のタイミングでホームページなどにまとめる

 

仕事実績がインターネット上にまとめられていると、「こんな素敵なイラストレーターみ見つけました!」と社内で URL を共有できるので便利でした。

ちなみに仕事実績がない場合は作品から判断していました。このお話は別の機会にお話したいと思います。

 

③メールアドレスがすぐにみつかる

仕事実績がばっちり!依頼したい!というときのために、すぐメールアドレスが見つけられるようになっているとうれしいです。

ホームページや Twitter 、 Instagram のアカウントが見つかっても、メールアドレスが見つけきれなかった人がいて、依頼をあきらめたことがあります。

はじめての依頼は、依頼者の会社のメールアドレスからイラストレーターのメールアドレスに連絡することがほとんどだと思います。 (会社から、 Twitter の DM で仕事を依頼することは少ないのではないかなあと思っています。)

そのため、ホームページのわかりやすいところにメールアドレスの記載があるといいなあと思います。

ホームページがない場合は、 Twitter や Instagram のプロフィールに記載するのがおすすめです。

 

④できるだけ早く返信する

これは連絡してみるまでわからないことですが、はじめて連絡したときにすぐ返信があるとうれしいです。

「早い」の感覚には個人差がありますが、メール受信時間から24時間以内が理想です。

どれだけ遅くとも48時間以内には返信したほうが相手は助かります。

返信が早いということは、それだけやりとりがスムーズにできるということです。

特に、はじめての場合だとお互いに信頼関係がありません。どうやって関係を作っていくかというと、最初は返信が早いかどうかだと思うのです。

 

ちなみにぼくの場合だと、はじめての方とやりとりする場合はこんな流れで進めていました。

  1. 自己紹介+簡単な仕事内容と、報酬額+スケジュール+権利がどうなるかのご案内
  2. 資料送付など具体的な仕事内容、必要に応じて契約書のご案内
  3. 以降、制作開始

 

①で返信がもらえなかった経験がけっこうあります。

おそらく機械的に迷惑メール扱いされたか、もしくははじめてのご連絡だったので不安がられたのかもしれません。

機械的に迷惑メール扱いされる場合は迷惑メールフォルダをご確認いただきたいのですが、もし依頼内容に疑問や不安を感じた場合は、まずは相手とコミュニケーションをとることを目的に質問するのがよいです。

明らかに請けられない条件の場合は、請けられる条件をお伝えするか、お断りするのがよいと思います。

 

依頼を請ける場合はもちろんですが、お断りする場合にも返信することが重要です。

返信がないと「この連絡先は生きていない」と判断してしまって、その後二度と連絡をすることはないからです。

ということで読んだらできるだけ早く返信することをおすすめします。

 

さいごに

イラストレーターがたくさんいる中で差をつけるとしたら、どこで差をつけるでしょうか?

技術的なことももちろん大切ですが、技術はすぐに身につくものではありません。

今回挙げた4つのポイントの

  1. インターネットで定期的に作品を公開する
  2. 最近の仕事実績をインターネット上にまとめる
  3. メールアドレスをすぐにみつかるようにしておく
  4. できるだけ早く返信する

これらは、どちらかというと自身の PR 方法やビジネススキルになりますので、イラストの技術に関係なくすぐに始めることができます。

 

もしできていないことがあればすぐに実践してみるのはいかがでしょうか?

新たなお仕事に結びつくきっかけになるとよいなあと思います。