会社員とイラストレーター。
二足の草鞋を履いて頑張っている方、たくさんいらっしゃると思います。
私自身も会社勤めをしながら、いつかはフリーでやっているイラストの仕事をメインに頑張りたい!と10年ほど憧れの気持ちを抱いた後に、会社を辞めることになりました。
いざフリーになると自分の作品そのものについてや、営業方法、税金のこと、やらなくてはいけない事務処理など悩むことは本当にたくさんあります。
ですが、私はいち人間としての生活習慣、つまりライフスタイルのあり方で大きくつまづいてしまいました。
自分の経験を踏まえて、「生活」においてどのような事がしんどくてどのような事をしたことによって改善されたかを書いていきたいと思います。
軍資金を貯める
すでにお仕事をたくさん受けていて、お金については心配の無い方…すばらしい!
ですが私のように依頼の数がまだ少なくて安定していないという場合は、やはり一番にクリアしておきたいのが生活の土台となるお金についての心配です。
せっかく会社を辞めてイラストに集中できるような環境に飛び込んだのに、結局お金のことが心配で頻繁にアルバイトをしたりというのは個人的にはもったいないように思います。
生活費は稼げたとしても「ワタシなにしてるんだろ…」となってしまうかもしれません。
なので「まったく収入が無い期間がある」というのが当たり前という前提で軍資金を準備をしましょう!お金というのは数字なので、ある意味シンプルです。
決めるのは:
- 収入がまったく無くてもOKな期間
- 必要な生活費
まずはどのくらい収入が無いという状態に精神的に耐えられるのか。お金を稼げない、というのはなかなかキツイことだと個人的には思います。
生活費については、例えば会社員時代レベルの生活水準じゃないとイヤ!…なのか、必要最低限で大丈夫!…なのか、などを決めます。
自分にとっての生活費の内訳ですが、家賃、光熱費、通信費、保険料、食費…などなど
数ヶ月家計簿をつけるだけで具体的な金額は必ず割り出せるはずです。
この二つが決まればあとは ①×② の必要な軍資金を貯めるだけです。
例えば上手くいかない時期があったとして、お金がないことによってさらに追い打ちをかけて余裕をなくす…
なんてことが無いように「この期間はなにがあっても大丈夫!」
というお守りをしっかりと準備しておきましょう!
生活のリズムを決める
フリーランスになってから私がつまづいたのは手に入れた自由そのものに、でした。
- もう通勤電車に乗らなくていい
- 必ず始業時間に会社に行かなくていい
- 好きな曜日に働いて好きな時に休める
しかしそういった規則が無くともしっかりと目標に沿って動けるほど私は理性的な人間ではありませんでした…。
一度「働くこと」「休むこと」「遊ぶこと」のラインを崩してしまうと、それらがどんどん混ざり合って、結局のところどれもきちんと満足にできないという状態になってしまいました。
メリハリをもち、規則の上で生活に必要な行いをする。
それは集団生活にだけではなく、例えたった一人になっても本当に大事なのだと思い知りました。
生活のリズムを整える上で、私は自分が節操のない小さな子どもくらいに考えるのがちょうどいいと今は思っています。
なので今から書くことは「えっ 当たり前すぎる…」となってしまうかとは思うのですが、正直な気持ちで書いておきます!
- 一週間単位で働く日と休日を決める
- 寝る時間と起きる時間を決めて、しっかりと守る
- 定期的に出かけるところやすべきことを決めてそれをスケジュールに組み込むことによってリズムをつける。
(あんまり時間がかからず、自分にとって続けたいことで、且つ責任をもって取り組めることが望ましいです。私の場合ジム通いと週数時間のアルバイトがこれにあたります。) - 午前は連絡や事務作業、午後は制作など時間帯に分けてやることを決めるととりかかりやすい。
- 前日の夜に明日することリストを、仕事だけに限らず用意しておく
…このぐらい決め込んだことによって、なんとか生活リズムが整いつつあります。
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自分発信の予定をたてる
軍資金が必要な期間分あり、生活リズムも整ったところで次に決めたいのは「自分発信の予定」です。
日々の仕事や事務作業で多くの時間がとられる中でも、自発的な行いも自分の予定にしっかりと組み込んでいくことが本当に大事なんだと改めて痛感しました…。
自分がやりたいことや発信したいことをとにかく形にすることで、自分はどんなイラストレーターになりたいのかをいつでも向き合う環境を作らないと、私の場合は単純に迷いが出てきてしまいます。
もっとこんなタッチがいいのかな?
こういう風にした方が使われやすいかな?
など、意欲的に取り組めたらまったく問題ないのですが、ただ迷うことだけが目的になってしまう場合があり、こうなってしまうととても不毛だと思うのです。
なので、思い切り自分がやりたい!という思いを形にするようなプロジェクトを立てることが私にとってはとても大事な作業でした。
発信の頻度については、
- 時間がかからないものを、日常的に
(日記、記録、一コマイラストなど) - 数ヶ月単位でスケジュールをたてるもの
(展示、zine、その他グッズの制作など) - 世間の動きに合わせるもの
(なにか体験したもの、行った場所などのレポート系)
このようなタイプがあるかなと感じています。
私の場合なのですが、映画を観ることが大好きなので観た映画のイラストレビューを決めた頻度で更新するようにしています(③に入ると思っています)。
大好き!という気持ちがやはり一番の原動力です。
私も試行錯誤の日々ですが、ご機嫌に自分の絵と向き合う日々にできるように頑張ります!
お読みいただきありがとうございました!