はじめまして、namiです。小学生(中・低学年)2人の男の子を育児中の主婦です。
自宅でお仕事をしていて、在宅でできる仕事を複数掛け持つ中で、イラストレーター業もしています。
個人事業主という形態で働いていますが夫の扶養に入っています。
この記事では、
- 配偶者の扶養内で働くことのメリット
- 配偶者の扶養内で働くために必要なこと
などをお伝え出来たらと思います。
イラストレーターは在宅で家事・育児と並行しつつも取り組みやすいお仕事だと思いますので、主婦イラストレーターの皆さんのお役に立てれば幸いです。
扶養内で働くことのメリット
配偶者の扶養内で働くことで
- 自分の分の住民税を支払わなくても良くなる
- 自分の分の所得税を支払わなくても良くなる
- 自分の分の健康保険や年金を支払わなくても加入できる
- 配偶者の節税になる(配偶者控除 or 配偶者特別控除)
というメリットを享受できるようになります。
自分の税金や保険、年金の支払いが免除されるうえ、配偶者側の節税にも繋がるので
そこまで収益を上げられないけど、ある程度は稼ぎたい
という主婦(主夫)イラストレーターは扶養内で働くことをオススメします。
では、どうすれば扶養内で働くことができるのでしょうか?次で解説していきます。
扶養内でイラストレーターのお仕事をするための年収の条件
ズバリ、年収を規定の金額以下にコントロールすることです。
思いっきり在宅のお仕事で稼ぐことができるなら良いのですが私の場合、現状そこまで収入を得られていません。
中途半端に収入を得て扶養から外れると上述したメリットが受けられなくなってしまうので、収入をコントロールしつつ働いています。
年収額によって享受できるメリットも変わりますよ。
100万円の壁
あなたの年収を100万円以下にコントロールできれば
3つのメリットである
- 自分の分の住民税を支払わなくても良くなる
- 自分の分の所得税を支払わなくても良くなる
- 自分の分の健康保険や年金を支払わなくても加入できる
- 配偶者の節税になる(配偶者控除)
をすべて享受できるようになります。
月収換算するとおよそ83,000円程度です。
103万円の壁
よく耳にする103万円以下に年収をコントロールできれば
- 自分の分の所得税を支払わなくても良くなる
- 自分の分の健康保険や年金を支払わなくても加入できる
- 配偶者の節税になる(配偶者控除)
を享受できるようになります。
100万円を超えてくると住民税が控除額から零れる可能性があるので住民税は支払う必要がでてきたりします。※住んでいる地域や前年度の年収額、社会保険加入の有無で若干差があります
月収換算するとおよそ85,000円程度です。
106万円の壁
あなたの年収が106万円を超えてしまい、かつ以下の条件に該当した場合…
- 職場の従業員が501人以上
- 雇用期間が1年以上
- 1週間当たりの決まった労働時間が20時間以上
- 1ヶ月あたりの決まった賃金が8万8000円以上
- 学生ではない
享受できるメリットは減ります。
- 配偶者の節税になる(配偶者特別控除)
住民税だけでなく、所得税も控除額から漏れるうえ、年金や保険の支払いも必要になります。
月収換算するとおよそ88,000円程度です。
130万円の壁
個人事業の主婦(主夫)イラストレーターであれば106万円の壁の条件に当てはまらないかもしれませんね。
その場合、年収を130万円以下に抑えることができれば以下のメリットを享受できます。
- 自分の分の健康保険や年金を支払わなくても加入できる
- 配偶者の節税になる(配偶者特別控除)
配偶者の扶養内ということで社会保険料や年金も支払わなくてよくなります。
月収換算するとおよそ108,000円程度です。
月収での超過の条件(一度でも超えるとダメな場合や、定期的に超えるとダメな場合など)や、年収で考える保険組合など、扶養に入る保険組合に確認する必要があります。
150万円の壁
130万円以上稼いでも150万円以下であれば
- 配偶者の節税になる(配偶者特別控除)
このメリットは満額(38万円控除)享受できます。
150万円を超えると、超えた分の収入額に応じて配偶者特別控除は段階的に減っていきます。金額は減りますが、年収額201万円までは受けられます。
ただし、配偶者の年収が900万円以上だと控除額は段階的に減っていき、1220万円を超えると控除されなくなります。
個人事業主でも配偶者の扶養に入れる?
基本的には個人事業主でも配偶者の扶養に入ることができます。
しかし、扶養してもらう配偶者が加入している健康保険組合によって条件が異なる場合もあります。
年収130万円以下であれば扶養に入れる場合や、所得(収入から必要経費を引いたもの)が130万円以下であれば可能とする場合など、条件については加入する健康保険組合への確認が必要です。
また、中には収入などの条件に関わらず、個人事業主は扶養に入ることができないといった健康保険組合もあるようですので、注意しましょう。
年収130万円という条件の場合には、必要経費を引いていない金額となりますので注意が必要です。
また、必要経費の差し引きを認めている場合でも、「必要経費」にすることができる項目に条件がある場合がありますので、加入している健康保険組合への確認が必要です。
年金に関しては個人事業主であっても、年収130万円以下であれば扶養の範囲内となり、国民年金の第3号被保険者になることができます。
この場合の収入からは、必要経費を差し引いた所得の金額で判定となります。
扶養範囲内でも個人事業主になるメリットはあるの?
在宅でイラストレーター業をするのであれば、是非、管轄の税務署へ開業届を提出しましょう。
そうすることで個人事業主として認められます。
そして開業届を提出する際に青色申告で確定申告をする旨を伝えれば、扶養範囲内であっても個人事業主をするメリットが生まれます。
青色申告であれば
- 納める税金の控除(青色申告特別控除)
- 赤字を3年間繰り越すことができる
- 家族への給与を経費にすることができる
という利点があるからです!
確定申告って聞くととても難しそうに思えますが、freeeという会計ソフトを使うと結構簡単にできます。
参考記事>>
イラストレーターとして独立・副業するならfreeeに会計を任せれば確定申告も楽チン!
扶養内で働くために年収(収入)をコントロールする方法
個人事業主となり、前述した、年収130万円の壁を超えた場合には、配偶者の扶養から外れてしまいます。
健康保険料や国民年金の負担額として、年間にして25万円前後の支払いが発生することになりますので、負担だと感じる方も多いのではないでしょうか。
でもイラストレーターであれば収入をコントロールしつつ働ける方法があるので紹介しますね。
クラウドソーシングを活用する
私の場合はクラウドソーシングをよく利用しています。
クラウドソーシングであれば、掲載されているお仕事案件を選んで、自分で応募することができるので仕事量や報酬額を調整しながら働くことができます。
ただ、募集方式によっては必ず自分が採用されるわけではないものもあるので、注意が必要です。
クラウドソーシングと言えば、クラウドワークスやランサーズが有名ですが、私が利用しているのはシュフティです。
◇シュフティのメリット
- 主婦のための在宅ワーク情報が多い
- 初心者でも始めやすいお仕事案件が多い
- シュフティのシステムで金銭的なやりとりをするため、クライアント様側も、ワーカー側も安心して取引ができる。
- 手数料が比較的安めである(一律10%)
- たまにイラストの案件もある
- 継続依頼を受けられるシステムがある
◇シュフティのデメリット
- 初心者向けの案件が多いゆえか、単価の低い仕事が多い
- イラストの案件はたまにしかない
- 以前あったポートフォリオページが廃止された(自己紹介ページで、イラストのお仕事をする旨のアピールをするしかありません)
- 報酬の出金毎に540円の振込み手数料がかかる
私の場合は、プロに求められるようなスキルが無いので、『プロに依頼するほどではないけれど、お手頃な価格で、ちょっと上手にイラストを描いてくれる人がいい』といったご要望にお応えしたいというスタイルです。
そのためシュフティの、主婦向け・初心者向け案件でお仕事をするのが、今は一番お仕事をしやすいと感じています。
もちろん、だからといって適当にお仕事をするといったことは一切ありません。
私にご依頼くださったクライアント様のご要望と真面目に向き合い、誠意をもって納品をしています。
また、品質を確保しながらも、なるべく速やかに納品するよう努めることや、連絡等も迅速に対応するようにしています。
こうした姿勢に信頼を寄せていただき、一度お仕事をご依頼くださったクライアント様からライター案件やイラスト案件など、継続してお仕事をいただいています。
ただ、シュフティはイラストの案件が少ないのでココナラやSUKIMAなどを活用してもう少しイラストのお仕事を増やしたいと思っています。
参考記事>>
イラストレーターが活用できるクラウドソーシングまとめ!メリット・デメリットも解説
扶養範囲内でお得にイラストレーターをしよう!
収入をコントロールして扶養の範囲内でお仕事ができれば税金や保険、年金の控除が認められます。
個人事業として開業届をしていれば青色申告が可能となり、お得に確定申告ができるようになります。
フルコミットするわけではないけど、家計の足しになる程度の収入が欲しいと考えている主婦(主夫)イラストレーターの方たちは是非参考にしてくださいね。