ご覧くださりありがとうございます。初めまして、g256(@nabeeeeeo)と申します。
約9年間の会社員生活に終止符を打ち、フリーランスのイラストレーターとして活動しています。(現在病気療養中)
イラスト作成の他、文書作成やデータ作成代行なども行う、よろず在宅ワーカーです。
私の前職は金融事務です。イラストのイの字も出てこないお堅い仕事でした。(まぁ当然ですね)
この記事では、実際に私が畑違いの異業種からイラストレーターになるまでの経緯を書いてます。
「イラストレーターになりたいけど、違う畑の人間だし…」
「自分のイラストに自信がない…」
そんな方に向けての記事となります。いちサンプルとしてお読みいただければ幸いです。
金融事務、やってました
つい最近までお堅い金融関連事務職に就いていた私ですが、イラストレーターとはかけ離れた畑に入ったそもそものきっかけは『絵を描く進路を諦めた』ことにあります。
…と、デザイン学科のある学校に入学した私。
ですが、そこからが駄目でした。
デザイン学科ですから当然技術の高い生徒がたくさん集まります。クオリティーの高さ、才能、貪欲な向上心に衝撃を受けました。
才能溢れる人たちを押しのける自信も、イラストレーターとしての将来のビジョンもあっという間に消えてしまったのです。
歯をくいしばってがむしゃらに頑張ることもせず、あっさりと商業科目専攻にシフトチェンジ。そして就職。
それがつい最近まで働いていた金融事務のお仕事だったという訳です。
ちょろい意志だったなあ、と今でも思います。ある意味、切り替えの早さがその当時の私の身の守りになったのかもしれませんが。
働きながらデジタルイラスト始めました
自分で選んだ就職先といえどストレスは溜まるもの。
iPadを使った落書きで気分転換をするようになりました。何の気なしに始めた気分転換でしたが、これが思っていた以上に面白かった!
様々なカラーパターンが既にアプリ内に入っています。
もちろんオリジナルのパターンも作成できますが、配色のひらめきに一役も二役もかっています。
でもペンタブではなくiPadのディスプレイに直接タッチする点、指での操作慣れに時間がかかりました。(ペンがあったほうが楽)
シェイプを小さくするつもりがイラストを縮小してしまうという失敗が一番多かったです。
慣れればとても便利です。
デジタルの素晴らしさ
描画のデジタル化の普及がかなり進みました。デスクトップがなくてもタブレットやスマホでも絵が描けてしまうのは一昔前には考えられなかったことですよね。
- ペーパーレス
- 色作成の時短
- 元に戻す機能
- 画材購入不要
(アナログもアナログならではの良さがあって好きです)
自分の画風を確立させる
私の当初の絵は直接指で描いたものです。
スタイラスペンを持っていなかったんです。
細かな線を引くにはなかなかハードルが高い。
なので、『目と口の3つの点から顔』を作って遊んでました。
点の大きさや位置、色だけでキャラクターが微笑んだり不機嫌になったり驚いたり情けない顔になる、簡単だけど少し繊細な絵です。
私の描くてんてんなひとたち(上記画像参照)のルーツはここにあります。自分の絵が落書きからイラストに変わりました。
SNSやWEBサービスを活用して集客しはじめました
デジタルイラストを描き始めてからSNSやWEBサービスに登録しました。
これらはお仕事をいただくための大切なツールだと思っています。評判と認知度を上げるにはもってこいです。
私の場合、アイコンとしてイラストを使ってくださる方経由で新規のお客様(お友達やフォロワーの方)が増えていきました。
ネットの拡散力は本当に凄いです。
私が集客に活用していたSNSやWEBサービスは
です。私が意識していたそれぞれの活用ポイントを書いていきます。
- 自分が微妙だと思う作品は載せない→見る側は自分が思う以上に目敏い
- プライベートな内容と混同させない→イラストレーターとしてのアカウントにする
いいねやフォロワー数よりも、まずはその時の最善のイラストをポストすることが大切だと思いま
クオリティーにアップダウンがあるアカウントよりもどんどんクオリティーが上がってゆくほうが当然人気が上がります
ココナラ
- 一歩下がった現実的な金額設定→自分なら幾ら支払いたいと思うだろうか
- 対面でないことに対する緊張感を忘れない→評判は良くも悪くも簡単に広まる
最初から売上に関してがつがつしないほうが吉だと思います。
新規出品者は検索時なかなかヒットされない傾向にあります。
一歩下がった現実的な料金設定と丁寧かつ礼儀正しいやりとりは大切です。
minne ミンネ
- トークルームでの具体的なヒアリング→お客様のほとんどがプレゼント用のため、感情的なコメントをぶつけられやすい
- 紙の材質に合った印刷タイプの選択→ディスプレイ通りの発色にならない難しさ
- 一筆箋→一言お礼と、写真を見たときの印象を添える
- サンプル画像を増やす→この絵の感じで、とのご依頼もある
形に残るプレゼント、思い出としてイラスト購入を検討されるお客様が非常に多いという所感です。
お客様へのヒアリングはより丁寧に慎重に!
修正の嵐、なんてことにならないように注意しましょう。
お客様に心から喜んでいただけるものを提供できた分だけ嬉しいレビューが増えていきます。
ミンネやココナラでのイラスト販売は対面できない怖さがあります。やり取りの初期段階からしっかりとしたすりあわせをしなかったがために、リテイクの嵐になってしまったこともあります。
「おまかせします」は「きっといい感じに仕上げてくれるでしょ」です!
ご依頼の中には、遠距離になってしまう恋人へのプレゼント、結婚式席次表の挿し絵など、ぴりりと身の引き締まるものもあります。
本当に喜んでくださっていることを知ったときは喜びもひとしおです。
レビューを具体的かつ丁寧に書いてくださる方々のおかげで新規のお客様に繋げることができています。
それぞれのお客様に誠意をこめて対応していくことが重要です。
需要に気付きました
SNSやWEBサービスで露出を増やしていくと自分のイラストに対しての需要に気づくことができました。
増えた個別依頼
認知度が少しずつ増えたおかげで、メールやDMからの個別依頼をいただくようになりました。
これまでにアクセサリー作家さんや美容院のノベルティーや商品に使用いただいています。
自分の絵に合うジャンルを見つけることができました。
本当にありがたいことです。
上手い下手ではなく差別化
てんてんなひとたちシリーズは、「上手い」というよりかは「ゆるい」イラストです。
個人の特定はされたくないし、そっくりな似顔絵を描いてもらうのは怖いけれど、自分だけのイラストが欲しい、という方の琴線に触れているようです。
上手い下手ではなく、他との差別化がイラストレーターにとって重要であることを身を持って実感しました。
これは進路がどうか、今何をしているかに左右されない要素です。
そして金融事務を辞めました
約9年に渡る会社勤めから、各方面よろずのフリーランスになった訳ですが、学生時代から今までの十数年を無駄と考えたことはありません。
取得した資格、身に付けたスキルや学んだ知識は私を支え、守ってくれています。
タイピング、Excel・Word・PowerPoint、電話応対や文章力、そしてもちろん金融関連の知識。これら全部が私の後ろ楯です。
イラスト以外の強みがあるのは異業種として働いている人ならではの特権なのではないでしょうか
まとめ
異業種からイラストレーターを目指すなら
- まずはこつこつ地道に評判と認知度を上げる
- 上手い下手ではなく差別化する
- 芸術面での進路が全てではない
ということを意識したら良いと思います。
まだまだぺーぺーの新米イラストレーターではありますが、今までの経験をまんべんなく駆使して活動できればと思っています。
この記事が異業種で働いておられるイラストレーター志望の方のお役に立ちましたら幸いです。
諦める必要、ないですよ!!
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