イラストレーターのなり方

【大手企業vsベンチャー企業】クリエイターがマッチするのはどっち??

大企業vsベンチャー企業
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カスダ(@ksd_illust)です。

大企業とベンチャー企業、果たしてどちらがクリエイターには合ってるのか?

これまで5回転職をして、誰もが知ってる大企業から社員5人以下のベンチャーまで働いたことがある僕が、クリエイター目線でそれぞれのメリット、デメリットをまとめてみたいと思います。

これから就職、転職を考えているクリエイターの方の参考になれば幸いです!

こちらの記事は僕個人の経験をもとに作成してます。すべての企業に当てはまるものではないです。
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大企業でクリエイターが働くメリット

専門性を追求できる

大きな会社は各部門のクリエイターが充実している傾向があります。

業務内容を多岐に広げず、自分の仕事に集中できる環境が用意されています。

ksdの場合

僕は当時、イラストレーターとして社員5000人越えの大企業に転職しました。

実はその会社にイラストレーターを雇う部署はなかったのですが、ともにお仕事をさせて頂いたWEBデザイナーの社員は充実してました。特にお世話になったプロデューサー職の方はWEBに関する見識が広く、専門的な知識を持ってました。

WEBデザイナーとしてその人の下についたら、学ぶことは多いでしょう。

ちなみに大手では他社やフリーランスへ外注してしまうのでイラストレーターを社員として雇うことは、あまりありません。僕はたまたまエージェントのゴリ押しと、タイミングに恵まれ入社できました。

大きな仕事に参画できる

これも大企業のメリットだと思います。個人的にはあまり重視しませんが、これでモチベーションが高まる人も多いでしょう。そういう人は大企業で働くほうがマッチしているかもしれません。

自分が担当した仕事がテレビや話題の映画に関わるものだと、嬉しいですよね。実際。

ksdの場合

某映画のWEB関連のお仕事を任せてもらえました。認知度が高い仕事は嬉しいですが、その分高いクオリティを求められますし、謎のこだわりに振り回されることもあります。それはそれでなかなか大変なんですよ。

福利厚生が充実している

大企業に入るまであまり気にしたことがなかった福利厚生ですが、会社によってはかなり魅力的です。

  • 社食無料
  • ジムが使える
  • マッサージ無料
  • お菓子ドリンク無料
  • 映画チケットがもらえる

などなど。クリエイティブな仕事を捗らせる魅力的な福利厚生はいろりろあります。[/aside]

ksdの場合

僕がいた会社は上にあげた全てを使えるわけじゃありませんでしたが、実際そのいくつかでも日常的に使ってしまうと、他の会社に行きたくなくなってしまうほどの魔力を秘めてます。

大企業のデメリット

スキルの幅を広げづらい

専門性に特化する分、それ以外の技能を学び、活かすという環境ではなかったです。

WEBデザインは任されるけど、印刷物のデザインに関しては他部署で。WEBに掲載する用のイラストは外注で。といった感じ。細かく分業されます。

ksdの場合

僕はこれに窮屈さを感じてました。いちいち他部署に回さなくてもここで完結できるでしょ、それくらい!っていうのが多々ありました。

自由度が低い

基本的にガチガチに管理されますので、自由ではありません。

  • 毎日の日報
  • 出退勤、休憩時間厳格に管理
  • フリーソフトを落とすにも上の承諾が必要
  • 上の承諾を得るにも他部署に仕事を回すのも手続きが面倒

など。人によっては煩わしく感じるでしょう。僕は感じました。

ksdの場合

上にも挙げた、本当にちょっとした仕事を他部署に回す際も、いちいち面倒くさい手続きをこなす必要があり、こんなことするくらいなら自分でやっちゃった方が早いのに。。と何度も思いました。

キャリアアップの見通しが悪い

企業が大きければ大きいほど、いちクリエイターをがっちり評価してくれる文化が薄れていきます。クリエイターというよりもオペレーターとして、「言われた通り作っときゃいい」を遂行することが多いです。

上司へのアピールポイントは作業速度と忠誠心となるため、一定のレベルまで達すると周りとどんぐりの背比べとなります。

ksdの場合

上にも書いた通り、僕はちょっと特殊な入り方をしたうえに1年で転職してますので出世するほど働いてませんが、一緒に仕事を進めていたWEBデザイナーの方は僕より10歳年上で役職なしの方もいました。

大手だからと言って、特別高待遇というわけでもないし、ひたすら平社員として作業していくのもしんどそうだなと思いました。

 

ベンチャー企業のメリット

多様なスキルを身に着けられる

基本的に人が足りてなかったりするので、あらゆる仕事を任されたりします。

その都度、習得するための勉強は必要ですが、働きながら多くのスキルを学び活かせるのはクリエイターにとってメリットかと思います。

また、経営者の近くで仕事をすると、「会社」や「社会」について学ぶことも多いです。

ksdの場合

イラストだけでなく、アニメーション制作や動画制作、WEBデザインなども担当しました。結果、これらは僕の武器となり受注できる仕事の幅を広げることができました。

スピード感がある

業務上、無駄が少ないのは大手よりベンチャーです。まず人が少ないので、あっちに承認をもらって、こっちに話を通して…みたいなことがありません。

効率性を求められるので、そこでイライラすることは少ないでしょう。

ksdの場合

僕が入社した時点でコンテンツの制作フローは決まっていましたが、もっと効率的に作業を進められると思ったので提案しました。すると翌週には新しいフローで制作ラインが稼働したってこともありました。

スピードにこだわれる人は評価されると思います。

昇進が早い

結果が出せればバンバン昇進できます。社内の核メンバーとして会社を成長させられれば、いずれ大きな会社になった時、役員に就ける可能性もあります。

ヒト・カネ・モノを実際に動かすようになるとビジネスにおいてのクリエイティブに対する考え方なども洗練されていきます。

ksdの場合

僕は入社半年でアートディレクターとなり、クリエイティブのトップとなることができました。(今の会社)また、そうなるとストックオプションを多く貰えたりとお得なこともあります。

ベンチャー企業のデメリット

大企業より不安定ではある

今や老舗の大手企業でも潰れてしまうような世の中です。なので、大企業に入れば安定できるわけではないのですが、ベンチャーはそれ以上に不安定です。

ksdの場合

うちの会社は2度潰れかけてます。なんとかギリギリ耐え忍んでますが、今後どうなるかは誰もわかりません。

ただ、いち企業が潰れるところに立ち会えるっていうのも、ある意味貴重な体験かもしれません。そこから学ぶことも多いでしょう。

労働時間が長くなりがち

ベンチャーに入ると、とにかく会社は成長するために必死なんだと感じられます。少数精鋭だと、まさに自分がやらないと仕事が回らない!という事態もよくあるので必然的に労働時間は長くなります。

それにクリエイターはだいたい裁量労働制という勤務体系で働きますので、残業代は期待できません。さらに言うと退職金やボーナスなんかも期待できません。福利厚生に関しては大企業に遠く及ばないです。

ksdの場合

今の会社は泊まり勤務は無いものの、帰宅後や休日に家で仕事を進めることは珍しくありません。休日出勤もあります。特に手当は貰ってません。。

制作環境が整っていない場合あり

  • お金の自由があまりきかない
  • クリエイティブに詳しい人材がいない

などの理由で制作するうえで必要な機材が揃っていない場合があります。

ksdの場合

入社時にPCがまだなかったり、adobeのアプリが購入されいなかったり(当時はCCではなかった)ということがありました。

また、動画の編集も仕事に組まれているのに、メモリ4GB古めのノートPCを渡されたこともありました。さすがに作業にならなかったので買い替えてもらいましたが。。

ちなみに…

大企業のメリットに「福利厚生の充実」をあげましたが、ベンチャー企業の福利厚生が充実していないというわけではありません。

会社によっては、社員が考案したユニークな福利厚生制度を取り入れているところもあります。

また、ベンチャー企業のメリットに挙げた「多様なスキルを身に着けられる」は、裏を返せば、クリエイティブとは関係のないことも身につけなければいけないということでもあります。

未成熟なベンチャー企業よりも、教育体制が整っている大企業で学んだ方が無駄なくスキルを磨くことが可能であったりします。

ベンチャーでクリエイティブを学ぶには自己流になりやすいので気づかないうちに遠回りして覚えている、ということも。。(僕がそうでした)

あなたは大企業、ベンチャー企業どちらに向いているか?

大企業に向いてるクリエイター

  • とにかく自分の持ち味を活かして、他の事はしたくない人
  • 給与は低めでも会社の安定を望む人
  • 大人数で大きなプロジェクトを動かす仕事をしたい人

ベンチャー企業に向いているクリエイター

  • 将来、独立を考えている人
  • 会社を大きくして一攫千金を狙いたい人
  • この人についていきたい!と思える経営者がいる人

ベンチャーにチャレンジしたい人は特に3つ目が重要。よくも悪くも経営者判断で会社の舵がとられる場面が多いので、尊敬できる経営者でないと、それがストレスになる可能性もあります。

まとめ

いかがでしょうか?自分の適性に合わせて会社の規模を選択するということも大切です。

今回は大企業とベンチャー企業という極端な例でしたが、中小も含めてあらゆる会社がありますので各社のカラーを研究してみましょう。

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