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過去4回個展を開いた僕が忠告!駆け出しイラストレーターは個展を開く必要ない

イラストレーター個展

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カスダタツヤ
フリーランスのイラストレーター・アニメーター・漫画家。企画から参画できるクリエイター。妻と娘と犬を幸せにするために今日もがんばるパパであり、当サイトの編集長でもある。現役バスケットプレイヤーで筋トレ熱も再燃中!あと投資話も好き。お金大好き。
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カスダ(@ksd_illust)です。

僕は会社員イラストレーターとして勤め始める前に、しばらくフリーランスイラストレーターとして活動していた時期がありました。

当時は、いろいろと迷走していた頃で、無意味に3回も個展を開いたのも、今思えば完全なる気の迷いからでした。

これからイラストレーターとして活動していきたい、イラストレーターとして個展(またはグループ展)の企画を考えている、という方は是非一度この記事を読んで下さい。

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ksdの個展暦

まず、僕が過去にやってきた個展・グループ展の概要を記載しておきます。

おしゃれなカフェで展示

一応、審査はあるものの、一定基準に達していればほとんどの人が展示を許可されてました。僕が利用したカフェでは展示料はとってませんでしたが、料金を支払って展示してもらうというスタンスのお店が多かったと思います。

展示期間は1週間。その間、声をかけた友人が何人か尋ねてくれました。展示した絵のポストカードをレジ横に置いてもらいましたが、期間中に2、3枚売れた程度でした。

某専門学校の学際で展示

当時はmixiを使って活動してました。そこに僕の絵を気に入ってくれた専門学生からメッセージを頂き、彼らの学際でライブペイント(即興で絵を描くパフォーマンス。当時そういうのもやってました)をして欲しいと依頼してもらいました。同時に、ラウンジスペースに絵を展示して欲しいと。

パフォーマンスをしたこともあり、ギャラを貰えたので、お金を貰いつつ展示が出来るという珍しいケースでした。

某デパートの片隅でグループ展

知り合いのイラストレーターから誘われ、5作品くらい展示しました。画材コーナーの奥でひっそりと行われたこともあり、客足もまばら。で、やっぱり知人友人の類が多かったです。

クラブのイベント(小規模)の入り口に展示

とあるクラブで開催されたイベントの賑やかしに、入り口付近に展示しました。

イベントは夜~深夜なので暗くてあまり目立たないうえ、入場するお客さんの列に向けて展示していたのに、列をなすほどの人もきませんでした。

おまけ

デザインフェスタには3回ほど出展しました。だいたい1.5万円くらいの場所代を払って数千円分のオリジナルデザイングッズを販売してました。なにがしたかったんだ。。

なぜ個展をするのか?

当時の僕は、数少ない情報をもとにイラストレーターとして仕事をもらえるよう迷走していたわけですが、何かで”イラストレーターは個展をしてこそ一人前”みたいなのを見たことをきっかけに個展企画に奔走していたのだと思います。

あと、ギャラリーとか行くとよくイラストレーターのおじさんらが個展を開いているのを見かけたのでイラストレーターにおける個展は、ミュージシャンのライブみたいなものという認識を持ってました。

ただ、ぶっちゃけ周りの友人やバイト先の仲間たちに僕がしていることを見て欲しかっただけという動機が大きかったです。

友達
わーすごーい!こういう絵描いてるんだ!格好良いー!
バイト仲間
うまーい!素敵ー!見直しちゃったー!!

って言われてキャーキャーされたかったんですね。

おしゃれなカフェで個展、って言うと選ばれし者にしか許されない所業のように聞こえますが、別にそんな難易度が高いわけじゃないないのです。でも、キャーキャー言われるためにはうってつけのシチュエーションなんですね。

駆け出しイラストレーターが個展したって仕事に結びつかない

さらに欲を言えば、たまたま個展を見に来た雑誌の編集者さんに気に入ってもらい、仕事をもらえる、みたいな妄想を膨らましてました。

が、勿論、そんなの一度もありません。

絶対に無い、とは言いませんが、98%くらいはありません!!

なぜなら、そういう人は無名イラストレーターの個展にわざわざ足を運ばないから。もっと言うと、そんな個展が行われてることすら知らないから、です。

当たり前のことですが、”個展をしている自分”に舞い上がっていた当時の自分はただただ妄想し続けていました。ある意味幸せな奴です。

グループ展も、一緒にやっていた知り合いのイラストレーターが有名人であれば、仕事関係の人も来てくれて、ついでに自分の絵を見てくれる、みたいな流れもありえますが、同レベルの無名イラストレーター同士でグループ展やっても知り合いのイラストレーターの人の友人と知り合えるくらいしかメリットはありません。メリットなのかわからないけど。

既にイラストレーターとして名前が売れているのであれば、まだしも、駆け出しのイラストレーターが個展をしても発展性は見込みづらいです。

インターネットの方がよっぽど効果的

古い慣習として”イラストレーターは個展をする”ってのはあったのだとは思いますが、今はあまりやる意味がありません。

それよりもインターネットを駆使してSNSやブログで自身の絵を掲載したほうが、よっぽど宣伝効果は高いです。

デザインフェスタ系のイベントでグッズ販売するよりも、ココナラハンドメイドminneBASEカラーミーショップといったサービスを使えばノーリスクで在庫を抱えたり登録費用を払ったりせずにオリジナルグッズを販売できます。

まとめ

いかがでしょうか?個展をするくらいだったら、自分の作品をWEBにあげて人目に晒し、SNSで拡散させた方がいい、というのが僕の見解です。

ただ、”個展をしている人”ってやっぱりインパクト強いので、周囲の人間にキャーキャー言われたい!って言う人にはオススメかもしれません。とはいえ、作品作って、展示料払って・・・って考えると見合ったコスパなのかは甚だ疑問です。。