どうも、こんにちは。はじめまして。蒼透( @soutou_aotou )と申します。
僕は、「蒼党(仮)」というサークル名で2013年から、艦これ、東方プロジェクト、FGOを中心に二次創作での同人活動を継続して行っております。(それ以前には、ボカロ、初音ミクでの同人活動も行っていて、それを含めると10年以上同人活動をしていることになります)
関西を拠点に活動をしておりまして、
・こみトレ(こみっくトレジャー)
・東方紅楼夢
・砲雷撃戦!よーい!
などに出させてもらっています。
この記事では、そんな僕がイラストレーターに同人活動をオススメしたい理由を5つお伝えしたいと思います!
▶ そもそも同人活動って何するの?
▶ 同人活動興味あるけど、どういうメリットがあるの?
と言う方は是非最後までご覧ください!!
同人活動とは
企業や団体を通さずに、個人で創作物(同人誌や同人グッズなど)を作成し、頒布することです。
ここで注意が必要なのが、「販売」ではなく「頒布」です。
はん‐ぷ【頒布】
[名](スル)品物や資料などを、広く配ること。「希望者に無料で頒布する」「銘酒の頒布会」
―weblio辞書より
商売をするわけではなく、自分が作成した創作物を頒布し、その代価としてお金をお預かりする感じです。
これは、神社でお守りや護符、破魔矢をいただくのと同じ感覚です。(あちらも、商売をしているわけではなく、神様のご利益をお配りし、その代価として、お金をお預かりする・・という考えだったはず)
ですので、一般の商売と異なり、「お金儲け」ではなく、あくまで自分の創作物を知って、見ていただくのがメインです。
思いますが、論点が逸れるので、ここでは割愛します。(ちなみに、私は一切そうではないと断言しておきます)
イラストレーターに同人活動をオススメする理由
①絵が上手くなる
これはもう、言わずもがなで誰でも推測できると思いますが、描く機会が増えるので、当然上手くなります。
「新作を出したい!」「新しいキャラを描きたい!見せたい!」そういった想いから、
必然的に描くことになります。
描かないと他のサークルが新作出していて、自分だけ出せていないという負い目もあったり。
そして何よりもまず、お客さんに喜んでいただきたいですしね!
以前の自分では表現できなかったけど、今の自分だったら描けるかな、といった新しい挑戦もあります。
前回のイベントでは時間の都合で間に合わなかったけど、今回のイベントではこのイラストをちゃんと描いてグッズにする!
みたいなチャレンジ精神をぶつけることもできます。
「イベントに出す」という大義名分があるので描くモチベーションが高まる
と同人経験者間でよく言われています。
②考えて描くことができる
同人で描く絵と、趣味でなんとなく描く絵は、意味合いが全然違います!
・この構図でいいかな?
・ワンパターンになってないかな?
・お客さんが部屋などにこのグッズを飾った時、つまらないと思われないかな?
・第一印象で「買いたい!」と思わせる魅力を絵の中に詰められているかな?
・クオリティ的に、遠くから見ても、近くから見ても、イケているデザインに
なっているかな?
・公式に見劣りしない絵になっているかな?
・公式に沿った設定になっているかな?(公式に沿った表情や仕草、細かいパーツや色味、左右非対称な部位の設定ミスが無いかなど)
ありとあらゆることを考えながら、イケているか?問題ないか?自分だったら買いたいと思えるか、を突き詰めて、絵に落とし込んでいます。
ちなみに、自分の基準としては、
・「え?公式と思った!」って言ってもらえるレベルになるよう頑張る。
・自分が「欲しい!!」と思わない絵は絶対に同人誌やグッズにしない。
という基準を持って作っています。
③プランニング能力が高まる
イベントは、日程が決まっています。
・まだ3ヶ月先のイベントなら…
新作として、同人誌1冊、マグカップ2種類、ポスター2種類、缶バッジ10種類、
既存のグッズの再生産などできるな・・みたいに考えることができます。
・もう1ヶ月先のイベントなら…
とりあえず既存のグッズの再生産、缶バッジ3種類だけ追加、時間に余裕があればイラストサイン色紙描きたい・・みたいに考えることができます。
無目的にだらだらと時間を掛けて描く、のではなく、締切が決まっているので日数を気にしながら絵を描いたり、絵を編集することになります。
もちろん、印刷日数や場合によっては梱包することも計算に入れておかないとダメですよ。
また、会場に赴くことができない参加メンバーが同人誌やグッズを作成した場合は、誰がモノを預かるのか、はたまた会場に直接運ぶのか、その場合は梱包はされているのか、などもきっちり考えておく必要があります。(過去にうちのサークルでも、メンバーがイベント前日にうちに送って来るとかありましたけど、そういうのは、スケジュール管理ができていない、ということになりますw)
自分の場合は、極力徹夜をしたくないので、おおよそ1週間前には準備がほぼ全て終わるようにしております。(たまに前日までロクに準備できていないということもありますが・・^^;)
同人イベント後の創作物の扱い
創作物をインターネットを介して頒布する方法もあります。
・PixivのBOOTHで頒布
・メロンブックスに委託
・とらのあなに委託
・まんだらけに委託
・K-BOOKSに委託
・駿河屋に委託
・メルカリで個人販売
・ヤフオクで個人販売
などなど。
④仲間ができる
僕は昔も今も、結構ひきこもり体質で、滅多に外に出歩かないのですが、同人イベントに参加しているおかげで、知り合いがかなり増えました。
ざっくり思い浮かべるだけでも、少なくとも30人以上は顔馴染みができました。一緒に飲みに行ったり、カラオケに行ったりゲーセンに行ったり、オンラインでSkypeやDiscordしたりとか。(コロナで最近は外で会うのは控えていますが)
やっぱり、仲間ができると嬉しい!創作物を見せる喜び、見せてもらう喜び、オタク同士ならではのコアな会話、ふざけた会話が気軽にできますし。^^
ツイッターなどのSNSで繋がる関係ももちろん大切ですが、同人を通してでの仲間は、それよりも1歩か2歩か、踏み込んだ会話ができるのが嬉しいですね。
特に、ガッツリ同人活動している仲間であれば、お金の苦労、徹夜して絵を描いたり、コミケ参加どうするだとか、(同人イベントに向けて)あのホテル安いよとか、遠出するならここ使うと便利だよ、とか、そういう話ができてほんと助かりますね!
やっぱり、人は独りでは成立しないと僕は考えているので、人同士の繋がりが持てて、人と話すことで自分の立ち位置を知ったり、喜怒哀楽の感情が持てたり、自分一人だけの世界じゃ決して知ることのできなかったことを知ることができたり…
そういう部分で、同人をやる前とやった後では、人間性も自分自身変わることができたと思います。(多分、昔に比べたらだいぶ明るい性格になってると思いますw)
あと、話すネタもものすごく増えて、初対面の人でも話をしようと思ったらいくらでもいけます!w
⑤仕事に繋げられる
同人活動は付加価値を得られることが多々あります。
同人イベント会場で、業者の方から、専属でグッズを販売させてもらえませんか?とお声掛けいただいたことが3回ほどありました。(今も継続して委託して販売していただいております)
同人イベントを通して、お仕事を頂いたことも5件ほどあります。
キャラクターグッズに使用するイラストの作成、既に持っているイラストの提供など。
また、ネットでの販売でも、そこからお仕事に繋がったケースも4、5件ぐらいかあります。
中でも自分の中で最も大きいと感じているのが、就職活動で同人活動が自己PRに使えること。
もちろん、介護や医療や事務、会計などの仕事等であれば性質上、そのようなPRは、あまり意味をなさないと思いますが、自分が今就いているゲーム会社や、過去に在籍していたデザイン・イラスト制作の会社では、大いに有効でした。
・スケジュール管理
・サークルメンバーへのメンタル管理
・印刷費用や交通費の計算
・どの印刷会社で印刷したら安いか見積もりの比較
・商品の値段設定
・ネットでの販売促進活動
など自己PRとして効果的です。
イベント当日のお客さんへのアピールについても、
みたいなアピールをすると面接官の食いつきがかなり良いです。
何よりも、なんとなくで同人に出ているわけではなく、どうやれば収益化を図れるか、問題点があれば常に改善する、という姿勢が買われているのだと思います。
一緒に同人活動楽しみましょう!
同人活動は、意外と奥深く、考えることが多岐に渡ります。
同人をやる前までは
とナメた考え方をしておりました。(今思うと本当に反省・・)
そうではなく、
▶ お客さんが今何を求めているか
▶それは買いやすい値段なのか
▶同人市場や創作市場と比較してクオリティは満足できるものか
▶ 買いたいと思わせる雰囲気(商品そのものだけでなくディスプレイだとかオマケを
プレゼントするなど)を出せているか
▶ 事前にSNSなどで情報を十分に伝達できているか
▶ 買った後もお客さんが満足を継続できているか(商品そのものだけでなく、その後
SNSなどでの付き合い、アフターケアもするだとか)
そういったことを考えて…大変ではありますが、その一方、だからこそ楽しく面白く、もっと頑張りたい、というエネルギーが湧いてきます!!
ここまで読んでいただいて、
「よーし!オレも(わたしも)やるぞ~!!!」
と思われたならとても嬉しいです^^
ご感想やご意見、ご質問についても、いつでも僕のツイッターアカウントでお待ちしております。お気軽になんでもお尋ねください!
それでは、あなたの創作活動を心より支援しております。
僕もまた、負けないよう、これからも創作活動をずっとずっと頑張っていきます!!
ここまでお読みくださいまして、誠にありがとうございました!!
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どのように視線誘導するか、商品をどのように並べるか、角度はどれくらいが適切か、情報量のボリュームはどれくらいが適切か…などを常に考える必要があります。
問題点や改善点があれば次回に繋げていくようにして、赤字が8~9割と言われる同人作家の中で、うちのサークルはおおよそ黒字化を継続できています!