フリーランスイラストレーターの仕事の流れについて解説していきます。
主に以下のような流れで進めていくことが多いです。(案件によって流れは異なります。基本的な流れとして参考にして下さい)
イラストレーターの仕事の流れ
①集客・営業
まずは仕事を獲得する必要があるのでWEBサイトやブログ、SNS等を活用して集客をするか、営業をしなくてはいけません。
集客や営業に関しては以下の記事を参考にして下さい。
イラストレーターの集客強化戦略
WEBサイトやSNSを活用して依頼されるイラストレーターになるための戦略を解説。
イラストレーターの営業戦略まとめ
イラストレーターの効果的な営業方法をすべてまとめています。現役イラストレーターがどういうふうに仕事を獲得してるかもこっそり紹介。
しっかり集客や営業をすれば、あらゆる仕事の相談がくるはずです。
すべて請けることが難しくなるでしょう。
そのとき仕事の選定をする必要が出てきます。
請けるべき仕事とそうでない仕事、どのように判断したら良いでしょうか?
そのヒントは以下の記事を参考にしてみてください。
②見積書作成
③と前後する場合もありますが、簡単に仕事内容を把握したらどのくらいの制作費がかかるか見積もりをします。
弱気にならずにこれくらいの金額がかかる、という旨をクライアントに伝えましょう。
見積書の作成方法はこちらの記事をご覧ください。
料金トラブルを防ごう!イラストレーターの見積書の作り方
見積書って何?何のために作るの?何を書けば良いの?といった疑問に回答!実際に使っているイラストレーターの見積書も掲載!
イラストの金額はいくらが妥当かわからない方は以下の記事を参考にしてみてください。
③ヒアリング
見積もりに納得頂き、仕事を獲得したら、内容をより詳しく聞きだす必要があります。※業務内容によってはこの前に契約書を結んだりする場合もあります。
イラストのサイズや使用する媒体、納期などはもちろん、
- 伝えたい情報(テーマ)について
- 情報を伝えたいターゲット層や性別
- 希望のテイスト
などもしっかりヒアリングし、必要であればこちらから提案できるようにしておきたいところ。
最初のヒアリングの善し悪しが仕事のパフォーマンスに大きく影響するので慎重に!
クライアントによっては発注書を作成してくれるところもあります。
”できるイラストレーター”になるための打ち合わせ方法はこちらの記事を参考にして下さい。
クリエイティブワークに必須な打ち合わせ(ヒアリング)を成功させるための準備
イラストレーターの仕事において超重要なヒアリング。うまくいく秘訣を解説します!
④制作
ヒアリングした内容をもとに制作を開始しましょう。
大切なのは一気に制作して一発目から完成形を提出しないこと!
しっかりヒアリングをしても思い違いや勘違い、認識違いは起こりうるものです。
まずはラフ画を提出して方向性を確認。続いて線画を提出して着色前に確認…といった具合に段階を踏んで制作を進行していきましょう。
これを怠ると修正に多大な時間を費やすことになるかもしれません。
制作の進め方の詳細はこちらの記事をご覧ください。
イラストの仕事の進め方!修正を減らす効率的な流れを解説します
修正を最小限に抑えるための仕事の進め方を解説。
⑤修正
「修正」と聞くと悪いイメージがあるかもしれませんがイラストの仕事では、ほとんどの場合一発OKが出ることはありません。
例えば「山」を描いてください、と言われてあなたが思い浮かべている山の絵と、クライアントが求めている山の絵がまったく同じことなんてそうそう無いですよね。
写実的な山の絵なのか、デフォルメした絵なのか?
丸いのかトゲトゲしてるのか?
木は生い茂っているのか、はげ山なのか?
季節はいつの山なのか?
…など選択肢はいくつもあります。
もちろん、細かい部分までヒアリングすることで認識のズレは調整できます。
でも完成してみて「やっぱりもっとこうしたい」という要望が出てくることもあります。
なので、修正ありきで進めたほうが良いでしょう。
しかし、④制作の進め方で各パートのチェックを取れていて、かつ作り直しのような大掛かりの修正指示を受けた場合は追加費用がかかる旨を伝えましょう。
「修正」と「作り直し」は違いますよ!
↓こういうこともありうる!!
⑥納品・請求書発行
クライアントOKが出て納品完了したら請求書を発行しましょう。
請求書の作り方はこちらを参考にして下さい。
イラストレーターの請求書の書き方。消費税?源泉税?何を書けばいいの?
請求書って何?税金ってどう書くの?ってか何書けばいいの?という疑問に回答!イラストレーターの請求書サンプルも掲載!
次の仕事に繋げる
無事納品まで完了したら、次も依頼してもらえるようアピールしましょう。
依頼する側からすると、やり取りに慣れているクリエイターに仕事をお願いした方が楽なので、今回の仕事に満足してもらえたのであれば次もお願いされる可能性は高いです。
またお力になれる案件などございましたら、是非ご相談ください
とメールに加えるだけでも「あ、そういえばもう1個お願いしたい仕事があるんだけど…」と芋づる式に仕事を獲得できるかもしれません。
その後も時節の挨拶を送ったり、新しいポートフォリオを作成した際に送付したりなど忘れられないように定期的に連絡をとることを心がけましょう。
あくまでも仕事の関係なので特別な事情が無い限り、あまりフレンドリーすぎるのも考え物です。
クライアントとは程よい距離感で良好な関係を築けると良いでしょう。
イラストレーターはご縁が大切!人とのつながりで仕事を獲得する方法
イラストレーターが人との出会いやご縁を繋いで仕事に繋げるためにしている行動について。
フリーランスイラストレーターのビジネスライクな人間関係を構築する方法
クライアントとの人間関係について。ビジネスライクな関係を構築するためには?
ポートフォリオに制作実績を公開しよう!
あなたが自信をもって請け負った仕事は、次の仕事に繋がるための強力な営業ツールとなります。
WEB上にポートフォリオサイトに実績として公開しましょう。
この時に、ただ制作物をペタッと貼り付けるだけでなく、レポートをテキストで記録しておくことをオススメします。
- 依頼された経緯
- 制作過程
- こだわったポイント
- この仕事でどのような価値を与えることができたか
などまとめておくことで、記事としてネット検索される可能性が高まり、サイトから問い合わせをもらいやすくなります。
上質な仕事をすることで、どんどん次の仕事に繋がりやすくなっていきますよ!
この辺りは以下の記事に詳しくまとめていますので参考にしてください。
イラストレーターの集客できるホームページ制作の教科書
ホームページ(ポートフォリオサイト)はイラストレーター必須の武器です。見込み客が勝手に集まってくるようなサイトの作り方を紹介します。
案件によっては個人サイトでの実績公開を許可しないものもあったりします。
ヒアリング時に確認しておきましょう。
公開NGだと次に繋げづらい分、金額を高めに見積もるなど駆け引きしてみても良いかもしれませんね!