カスダ(@ksd_illust)です。
僕はこれまで4回の転職経験があります。
で、各転職活動でだいたい5社前後と面接させて頂きました。
更に今では自分が面接官として面接する機会もあったりします。
その経験から実際に面接で聞かれた内容と対策をまとめてみました。
イラストレーター、アニメーター、デザイナーなどのクリエイティブ職を狙っている方の参考になれば幸いです。
イラストレーターの就職・転職で実際に聞かれた質問
①自己紹介お願いします
大概まずは自己紹介から始まります。
なんて思わずハキハキと答えましょう。
- 名前
- 前職(現職)とポジション
- 意気込み
とかをサラッと言うくらいで問題ないです。
みたいな感じ。
この後いろいろ聞かれるので、ダラダラと話しすぎず、ハキハキと笑顔でこたえるよう注意する。
「お忙しい中お時間頂き…」と面接相手への感謝を伝えておくと間違いなく好印象!
緊張していて上手く話せない時は深呼吸を。緊張してしまっている旨を正直に伝えちゃうのもありかも。
②志望動機は?
面接質問あるあるですね。まあどの職種でも聞かれます。
コンビニとかのアルバイト面接ならいいですが(良くないか?)しっかりとした志望動機を用意しておきましょう。
まずは単純になぜ自分がその会社に転職したいのか考えてみて下さい。
- リリースしてるゲームが好きだから
- 提供してるサービスが好きだから
- 社長に憧れているから
などなど。その会社の何かに共感・共鳴したからという答えがまあ無難ですかね。
ほぼ必ず、より詳しく聞かれます。
- リリースしているゲームのどういう所が好きなのか
- 提供してるサービスを使ってみた感想は?なぜ好きなのか?
- 社長のどういうところに憧れているのか?
などなど1~2段階掘り下げた回答を用意しておきましょう。
もちろん1つじゃなくてOK!2,3個志望理由を挙げてみるのもいいでしょう。その場合、
と話し始めると理論立てて話せる奴!と認識してもらえるかも。
さらに言うと、3つ目は少し砕けた志望理由でもいいでしょう。
- 立地が良い
- オフィスが綺麗
- 福利厚生が充実してる
あたり。ただし、1、2個目はガチな志望理由である前提ですよ。
割と経営者に共鳴したからという理由はポイント高かったりします。(多分ね)
経営者が出版した本を読んでおいたり、WEBに上がってる記事を確認しておいて引用できたりすると超パーフェクト(多分ね)
③ポートフォリオ拝見します
クリエイター面接の醍醐味であるポートフォリオ!
僕は面接する側の場合、一番楽しみなポイントだったりします。
こんな記事も書いてるので良かったら参考にしてみて下さい。
・未経験者でもイラストレーターとして採用されるポートフォリオの作り方
と思ったら大間違い!
ポートフォリオに関する質問は
- この作品はどのくらいの時間で描ける?
- どのソフトで描いてる?
- この作品の良さを解説してみて
などが考えられます。
パッと応えられるよう事前に準備したうえで面接官が見ているページから質問の答えを想定しておきましょう。
なかなか他人からちゃんと評価してもらう機会って少ないと思うので、この瞬間を楽しみましょう
上で紹介した記事内でも書いてますが、必ず志望先の会社が出しているゲームやサービスに合ったアートワークを入れておきましょう。
自分ならこういうふうにデザインします!という切り口の作品を入れておくだけでメチャクソ好印象ですよ!
④グループ(チーム)で仕事したことありますか?
複数人の仲間と協力してひとつの仕事に携わった経験があるか、という質問。
意図としては
- 他人と協力して仕事に取り組めるか
- ちゃんとコミュニケーションとれるか
- 絵柄を合わせて制作できるか
- そういうやり方に慣れてるか
ってことを知りたいわけです。
もちろん「したことある」の方が評価高いです。
合わせて
- そういう作業をしたときの苦労
- 協力し合って作業するうえで気を付けたこと
- 効率的に作業するために改善したこと
あたりもセットで聞かれることもしばしば。
完全に経験ない場合は仕方ないですが、会社勤めしていたのであれば周囲と協力して何かをしたエピソードくらい考えればいくらでも出てくるものです。
とか何でもいいので誰かと一緒に仕事をした、という事実から膨らましてみましょう。
その際に些細なことでもいいので何かを改善したとか、コミュニケーションを円滑にするために何かをしたとか付け加えられるとベストです!
⑤あなたの強み(弱み)は何ですか?
あなたのスキル云々はもちろん、あなた自身の人間性や性格についても良く聞かれます。
みたいなのはつまらないので、事前に自分の強みを確認しておきましょう。
リクナビNEXTでは無料で自分の強みを詳しく診断してくれるグッドポイント診断というツールが提供されてます。
簡単な会員登録後(既に会員の方はすぐ受けられます)トップページ下の方にあるリンクから診断可能です。
どんな感じで結果が返ってくるのか、また転職面接に活かすのかは↓こちらの記事にまとめましたので良かったら見てみて下さい。
・【面接にも最適!】クリエイターの自己分析!無料で細かく自分の強みを知る方法
長所を挙げたうえで→だからこういう仕事に向いている
短所を挙げたうえで→でも、こういうふうにして改善(克服)に努めている
というふうに付け足せるとポイント高いですね。
⑥転職理由は何ですか?
割と困る質問ですね。
ちゃんとした理由があるならそれで構いません。
無難なところでいうと
とかあたりでしょうか。
あと僕は純粋に年収を上げたいから、と答えた時もあります。
あとは志望理由と絡めて、どうしても御社のゲーム開発に関わりたかったから~とかですかね。
転職理由としてNGなのは
- 前職(現職)の仕事が飽きたから
- 前職(現職)がブラックだったから
- 前職(現職)の上司がむかつくから
などのネガティブな感じの理由。
仕事が飽きたからってのはスキルアップしたいからと置き換えたらいいと思います。
あまり前職(現職)の愚痴みたいなこと言うのは悪印象になりかねないので控えましょう。
⑦うちは残業が日に〇時間くらい発生しますが大丈夫ですか?
これに関しては即答で
と回答しましょう。
面接は、相手がどんな会社でもまず受かることを意識して臨んでください。
採用後、気に入らなかったら断ればいいだけです。仮に
と言われても笑顔で頷きましょう。
で、面接終了後は気持ちを切り替えて次の面接に臨みましょう。
面接中に
- 給料は現職より5万下がる
- 帰りはほぼ毎日終電になる
- たまに泊まりあり
- 隔週で土日のどちらか出てもらう
みたいな鬼条件を提示され、どう?と聞かれた時も
と答えました。受かりましたが勿論、蹴りました。
面接が始まったら僕は受かることしか考えてません。必ず気に入られるよう努めます。
⑧希望年収はいくらですか?
これは聞いてくれるところと聞いてこないところがあります。
聞かれない場合は必ずこちらから聞きましょう。
お金を貰うための面接なのに給料について触れない、確認しないなんておかしな話です。
大切なお金の話もしないような面接をする企業にどう思われてもいいや!という気持ちで聞いてみましょう。
・クリエイターが転職する時に気をつけたい3つのポイントとアドバイス
コチラの記事にも書きましたが、給与交渉はしっかりしないと後悔します。
気持ちよく働くためにもちゃんと確認しましょう。
意外と見落としがちなのが交通費について。
いくらまで支給されるのかはちゃんと確認すべし!あと
と言ってる中小企業は多分、今後もボーナスは出ませんので要注意。(経験談)
⑨うちに入ってやりたい事はありますか?
これもたまに聞かれるので答えを準備しておいたほうがいいでしょう。
- 新しいゲームをいちから企画してリリースしたい
- リーダーとなってチームをまとめてプロジェクトを動かしてみたい
などの野心秘めてますアピールはウケがいいです。
場合によっては
みたいな踏み入った質問を投げられる場合もありますので、出まかせな考えではなく、一度将来のビジョンをよく考えておくといいかもしれません。
別に面接で聞かれなくても、実際この会社に入ってどうなっていきたいかを転職を機に考えておくといいでしょう。
あたりまえですけど
みたいな回答はNGですよ!
⑩今後のキャリアについてどうお考えですか?
だいたいイラストレーター向けに聞かれるキャリアというのは二択です。
どちらでいきたいか考えておくといいでしょう。
- プレイヤーとして手を動かしながら制作に携わり続ける
- 管理側に回り、若手の育成や管理、外部との折衝等ディレクション、マネジメント業務をする
絵を描くのが好きでイラストレーターになったという方が多いので、①を希望する人が多いですね。
しかしステップアップするためには②の道も考えた方が良いですよ。
その方が立場も給与も上げやすいですよ。
実際僕はこの質問を受けた時に悩みました。そして
みたいな回答でごまかしました。
面接官も、なるほどそうですか、といった具合で特に悪い印象を与えたという感じではなかったです。
「いずれは~」と付けておくことで先のことも一応考えちゃいるんすよ!というアピールのつもりです。
⑪普段から(イラスト・デザインなど)の勉強ってしてますか?
これはまぁ常日頃から心がけておきたいところ。
向上心を失ったクリエイターに未来はありません。→なので採用されません。
という人は今からでも勉強する習慣をつけて自分に投資するよう心がけましょう。
- 最新のゲームアプリはすべてプレイしてアートワークはもちろんシステムについても研究してます
- デザインに関する最新情報を発信するWEBサイトを数個毎日巡回してます
- 月に一度、美術館を訪れて絵画を学んでます
- デッサンを毎日1枚描くことを習慣としてます
- ツールの使い方について学んだ内容をブログに解説記事として書いてます
などなど。
新しい情報を常に仕入れられるようアンテナを張っておくことが重要です。
⑫うちのサービスについてどう思います?
志望先がリリースしているアプリやサービスについてよく聞かれます。
なので、一通り確認しておきましょう。
ゲーム会社であれば、リリースされてるゲームは一通りプレイしておくと吉!さらに
- そのサービスの優れたところ
- 競合との比較
- 改善点
も挙げられるようにしておくと好印象です。
⑬ちなみに他にも面接って受けてますよね?
意地悪なのか何なのか唐突に聞かれる場合があります。
とアップアップせずに、別に正直に答えて良いと思います。
もしかしたら、他社にあなたを取られたくない上での確認かもしれません。
というやり取りがありました。逆に
と答えると
と思われてしまう…かもしれませんね。
⑭実技
一回だけですが面接の途中に実技試験があったことがあったのでレアケースですがご紹介。
- 30kgの石を持ち上げようとしてる人
- 30kgの石を持ち上げた人
を描いてください。
タッチは問わず、人物キャラクターもご自由に!
というお題が突然課され、面接官は10分間部屋の外に出て行きました。
初めてきた社内のシーンとした一室で絵を描く緊張感はなかなか。。
でも出題の意図さえわかってれば恐いことはありません。
この場合は重い石を持ち上げてる人の体のバランスや表情、姿勢なんかを見てます。(多分)
出題意図を理解していれば、どこを重点的に描き進めるか見えてくるので迷うことはありません。
参考までにこのとき描いた絵を思い出しながら描いてみました↓ さ、参考程度に。。
⑮最後に何か質問はありますか?
だいたい聞かれますよね。
ここで「無い」と答えるよりは何かしら質問しておいた方が印象深くなります。
なので、事前に最後に何を聞くか考えておいた方が良いですね。たいがい聞かれますんで。
最後なんで雑談的に砕けた質問とかでもいいかもしれませんね。
最後に
面接は会社があなたを審査するだけでなく、あなたも会社を審査する場です。
とまではいかなくとも、これから働く上でやっていけそうか否かを見極めるつもりで臨みましょう。
あなたの転職が上手くいきますように!
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