美しい女性を口説こうと思った時、ライバルの男がバラの花を10本贈ったら、君は15本贈るかい??
そう思った時点で君の負けだ。
ライバルが何をしようと関係ない。
その女性が本当に何を望んでいるのかを、見極めることが重要なんだ
これはスティーブ・ジョブズが残した名言で、いまだにマーケティング界隈でも語り継がれているお話です。
イラストレーターとして仕事を獲得するうえでもとても重要な考え方だったりします。
この記事では、ジョブスの名言からイラストレーターの差別化について考え、あなたが仕事を依頼されるためのヒントをお送りしたいと思います。
コンペでいまいち採用率が低い
自分をどうアピールしたらいいかわからない
という方の参考になれば幸いです!
動画版はコチラ▼
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多くのイラストレーターの中から選ばれるためには”違い”を出すこと
ご存じスティーブ・ジョブズといえばアップル社の共同設立者のひとりですが、設立当時から”違いを出すこと”をかなり意識していたと言われています。
当時のアップルは使いやすいパソコンをアピールして売り出していました。
どれもこれもパソコンは使いづらいし分かりづらい!
専門家じゃないと立ち上げることもできないじゃないか!!
そういった苛立ちから誰もが感覚的に簡単に使えるパソコンを作ります。
もちろん他社も黙ってません。
使いやすくすることで売れるなら、うちももっと使いやすくしよう!
結果、今ではどのパソコンもかなり使いやすくなってますよね。
さて、他社も一斉に使いやすさをアピールし始めた時、アップル社はどうしたでしょうか?
なめんなよ!!もっともっと使いやすくしてやるぜ!!
…とはなりません。
他社と差別化すべく、アップル製品を使うことは
格好いい!!洗練されてる!!イケてる!!
というブランディングをして売り方を変えたんですね。
このエピソードを知ったうえで冒頭の名言を再度読むと、その意味がよくわかるはずです。
美しい女性を口説こうと思った時、ライバルの男がバラの花を10本贈ったら、君は15本贈るかい??
そう思った時点で君の負けだ。
ライバルが何をしようと関係ない。
その女性が本当に何を望んでいるのかを、見極めることが重要なんだ
「より良くする」よりも「他と差をつける」ことが重要なんです。
「Difference is the better than Better(違いは、より良いに勝る)」
とも言われています。
でも実際は「より良い」をアピールしている人が多いです。
- 他よりうまい絵を描く
- 他より丁寧に線をひく
- 他より綺麗に色を塗る
- 他より早く描く
もちろん、大前提としてこれらも重要なのですが、勝負をしかけるための手札としては弱いのです。
絵を描かない人間(依頼者)に「私の絵は他よりも線がきれいなんです!」とアピールしても、一定レベル以上は違いが分からなかったりします。
そこにこだわるよりも、他との違いをアピールした方が採用に近づけるのではないかというお話でした。
相手が求めていることを察知する
では、いったい何をアピールすればいいの?となりますが、ジョブスの言葉の後半に注目してください。
ライバルが何をしようと関係ない。
その女性が本当に何を望んでいるのかを、見極めることが重要なんだ
つまり、相手(依頼者)が何を求めているのかをつきつめて、そこを差別化すればいいのです。
例を出しましょう。
ファッションブランドのコンセプトイメージ用イラストレーションを描くイラストレーターを募集していたとします。
応募したイラストレーターは各々コンセプトにマッチしているであろうと想像するイメージデザインを描き上げ提案します。
一定以上レベルの作品はどれが採用されてもおかしくないです。
その中で線が~塗りが~とアピールしても
うん、うん、みんな上手だよね
という感想しか持たれません。
でもそこで、自分がこのファッションブランドに対してどれだけ情熱を持っているか伝えられたらどうでしょう。
ブランドの歴史に詳しく、他ブランドとの違いを説明できて、どこが素晴らしいか、自分はなぜそのデザインが好きなのかを語れたら採用率はグッと高まります。
このブランドを愛してやまないあなたに是非お願いしたいとなるのは想像に難くないかと思います。
それって絵で勝負してないじゃん!
と思われる人もいるかもしれませんが、それはあくまでも絵描きの視点です。
もっと広くプロジェクト単位で物事を捉えることができるとコンペの採用率は高まるはずですし、実際に選ばれる人はそういう視点を持っています。
”一定以上のレベルで描ける”は大前提
この話はあくまでも商業レベルで描けるという前提で話しています。
先の例で言えば、どれだけ熱くブランドについて語れても、絵のレベルが基準以下だったり、ブランドのコンセプトとかけ離れたものの場合採用はされません。当たり前ですが。
一定以上のレベルを超えると”他より良い”は差別化しづらくなるというわけです。
自分は商業レベルに達していない、と思うなら是非こちらの動画をご覧ください。
的確にプロのレベルの絵を描けるようになる練習方法を紹介しています。
イラストレーターの差別化例
実際に差別化して独自の仕事網で案件を獲得しているイラストレーターの例を紹介します。
犬猫専門イラストレーター
自分の強みを見つけてイラストレーターとして生き残る!専門性をもつことのメリット
犬猫専門イラストレーターのゆいなさんの記事です。
ドッグトレーナーとして勤務経験もあり、犬に関する知識はおそらくイラストレーター界でもトップクラス!
この”イラストレーター界でトップクラス”という立ち位置が結構重要です。
最初は何でも描いていたゆいなさんが自分の強みを活かしてイラストレーターとしての売りを模索する経緯を記事内で紹介しています。
イラスト×得意分野で市場を勝ち取るイラストレーター
イラストに専門分野や得意分野を掛け合わせれば仕事の幅が拡がる!実体験も合わせて解説します
フリーランスでイラストレーター・デザイナーをしている H DESIGNさんの記事です。
H DESIGNさんも「建築」「旅行」という自分の専門分野を掛け合わせて唯一無二のイラストレーターとして活躍されています。
独自の強みを見つけたいと思うなら是非この記事もチェックしてみてくださいね!
イラストと掛け合わせ相性の良いスキルとは
イラストレーターとして生き残るには希少価値を高めるべし!掛け合わせたいスキル5選
手前味噌で恐縮ですが、当サイトを運営しております粕田もまたイラスト×動画のアニメーション制作スキルで差別化しています。
昨今、動画制作の案件はかなり増加傾向にあります。
絵が描けて、それを動かせる
だけでも需要が多いですが、さらに
動画コンテンツの構成が作れる、絵コンテが書ける
となると引く手数多です!(体感)
スキルを掛け合わせることでイラスト単体の仕事よりも単価を上げることもできますよ!
差別化することで仕事獲得&単価アップを狙おう!
イラストレーターは(当たり前ですが)絵を描くことが好きな人が多いので、よりうまく描ければ仕事を獲れるはず!と考えがちです。
でもそれは、一定レベル以上になると依頼者から見た時に大きな差は感じられなくなってしまいます。
あとひと推し!あなただからお願いしたい!と思われるためのアピールは”より良い”ではなく”違いを出す”ことなのです。
そこを踏まえてチャレンジすればコンペも通りやすくなるはずです!
自分の専門分野を持ったり、スキルを掛け合わせることで単価を上げることにも繋がります。
正しい差別化を理解したうえで、自分ならどうするか、を是非考えてみてください!
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