初めまして、イラストレーター&漫画家の福々ちえ( ホームページ)です。
2006年にフリーランスイラストレーターになって早ウン年。
ありがたいことに、仕事が切れず現在まで続けられています。
私は主に、書籍や雑誌の挿絵を描くイラストレーターでした。
現在はイラスト仕事をストップして、漫画家として活動中です。
そしてこの度、コミックエッセイを出版することができました!!
この記事では私がマンガ家に転向して1年程でコミックエッセイを出版できた方法をシェアしたいと思います!
★ 漫画の仕事をしてみたい
★ コミックエッセイを出版してみたい
と思っている方は是非最後までご覧くださいね!
なぜイラストレーターから漫画家になったのか
最初にイラストレーターから漫画家になった経緯をお話しします。
イラストレーターの本当の敵は、孤独なのかも?
仕事の依頼があるのは、フリーランスにとってはありがたいことです。
私もそう思って、頂いた案件は断らずに全て引き受けていました。
その結果、ひたすら毎日家で絵を描く日々。
依頼をこなすためには、朝から晩まで作業しなければ間に合いません。
これが・・・つらい・・・!!
家族がいればまだ良かったのかもしれませんが、当時の私は一人暮らし。
もともと1人絵を描くのが好きな内向的な性格で、毎日話せるような友達もいません。
楽しみといえば、深夜のお笑いラジオでした。
続きはコチラ→【稼いだら幸せになれると思ってた/第一話】
そんな生活がウン年続いて・・・。
ついに私は、絵を描くことが辛く苦しい作業に感じるようになりました。
創作へのモチベーションが保てなくなったのです。
でも転機がありました。それは娘の出産。
産後に仕事をセーブしていた私は、趣味として娘の育児漫画をInstagramに投稿するようになりました。
すると、漫画に直接コメントを頂けるではないですか!嬉しい!
仕事の絵ばかり描いていて、SNSには疎かった私は「こんな交流があるのか」と驚きました。
コメントをいただく度に、絵を描くモチベーションがむくむくと復活するのを感じました。
「そうか、私が辛かったのは、反応を感じられなかったことかも」と気づいた瞬間でした。
それからは「私だからこそ描ける作品」で、たくさんの反応を頂きたいと思うようになりました。
それは雑誌や書籍の絵では難しい・・・。
主役はあくまで文章。挿絵は文章を補完するための存在だからです。
絵が主役になれる媒体ってなんだろう?と考えた結果
「漫画家になろう!」
と思い至りました。勢いだけの思いつきです(笑)
それがちょうど1年前のことでした。
ここから1年でどのようにして出版までできたのかをお伝えします!
駆け出し漫画家がコミックエッセイを出版するまでにしたこと
①漫画家講座を受講する
ずば抜けた才能があれば、漫画の面白さだけで出版できると思いますが、私はそうではありません。
1人で学ぶよりも、プロに学んだ方が早いだろうと考えました。
ですので「漫画家になろう!」と思ったと同時に、「漫画が学べる学校」に通い始めました。
通った学校は以下の2つです。
⸻⸺
(1)
コミックエッセイ描き方講座
主宰:松田紀子さん
(2)
コルクラボマンガ専科
主宰:佐渡島康平さん
⸻⸺
漫画好きの方なら、ご存知の方も多いのでは?
有名な編集者さんが主宰されている学校です。
そんなお2人に、授業料さえ払えば師事できるなんて、いい時代になったなぁとしみじみ思います。
今回出版した作品は、松田紀子さんの講座の最終課題で発表したものでした。
入選外ではあったのですが、テーマが時代に合っているということで、講座終了後も引き続きネーム(漫画の下書き)を見て頂きました。
【チャンスの神様は前髪しかない】
をモットーに、しぶとくネームを5話くらいまで送っていたところ、正式に書籍化が決まったのでした。
続きはコチラ→最終課題で提出した漫画
②時代を反映した話を考える
コミックエッセイの場合、今の時代を反映させたテーマがウケやすいです。
要素でいうと、大きく以下の2つに分けられるかなと。
- 出来事を反映する
- 常識へのアンチテーゼ
出来事を反映する
今で言うと「コロナ」「リモートワーク」などが旬ですね。
実際にこのテーマで初出版した方もたくさんいます。
ただこれは、出版するまでのスピードが必要です。
5年後に「リモートワーク」の本が出版されても、おそらく関心を持たれないでしょう。
常識へのアンチテーゼ
常識とは「社会で当たり前とされているもの」です。
みなさんも体感されているかと思いますが、現在は”常識の移り変わり”が激しい時代です。
ほんの数年前まで、サービス残業&土日出勤をするサラリーマンが、当たり前の時代でした。
「上司の印象を良くして、昇進するためには仕方ない」という風潮さえありました。
でも今はどうでしょうか?
そんな会社があれば「ブラック企業」「社畜」などと呼ばれてしまいます。
それだけ「常識が変化した」ということになります。
変化の始まりには、さまざまな形でのアンチテーゼがあったと思うのです。
SNS、ニュース、ブログ、映画、ドラマ、小説、漫画など。
変化の始まりにフィットした内容=求められている内容
という事なのかなと私は考えています。
世の中にある、さまざまなコンテンツを分析してみるのも勉強になります。
「これは社会へ何を訴えるためにできたのだろう?」
と日々考えることによって、自分の創作テーマへと生かされるのだと思います。
③+αの要素を加える
時代を反映したうえで、さらに+αの要素が加わると、より出版しやすくなります。
- SNSのフォロワー数が3万を超えている
- 編集者と繋がりがあり、作者の人柄が伝わっている
- 漫画以外の実績がある(例:現役看護師さんが、看護師漫画で出版)
- 興味がある人が多いジャンルであるにも関わらず、まだ出版された漫画が少ない
私の場合は、編集者さんと直接会っていたおかげで人柄が伝わり、十何年とイラストレーターをしてきた実績も加味していただけたのかな、と推測しています。
特に今は、インフルエンサーさん達が強いです。
何なら「今度こんな漫画描こうかな?」とSNSで呟いただけで、出版が決まったりしていますから驚きです。
でも反対に、有名な漫画賞でグランプリを取ったのに、連載も出版もできていない知人もいます。
「漫画内容だけでは出版は難しい。とくに新人は」と、私は思います。
新人が出版するためには、SNSフォロワー数が多かったり、直接編集さんと面識があったり、【時代を反映した話+α要素】がポイントになります。
稼ぎたい!お金持ちになりたい!と考えている人にこそ読んで欲しい漫画
今回私が出版した漫画も「常識へのアンチテーゼ」を反映した内容になっています。
🌟今月15日発売🌟『#稼いだら幸せになれると思ってた』のPR動画が完成~~🎉!ぜひ、ご覧ください!!
福々ちえさん(@fukufuku_comic)の作品の魅力を1分間に詰め込みました…‼
はちみつ編集部初の動画コンテンツ✨
動画作成頂いた、はるみちえつ子(@Halmichi_Etsuko)さまに感謝😭💐🙇♀️ pic.twitter.com/RKH2YJh9kB— はちみつコミックエッセイ編集部 (@hachimitsucomic) October 8, 2021
タイトル通り、ほんの数年前の私は「お金があれば幸せなんだ」と思っていました。
必死で働いて、働いて、働いて・・・。
それでも将来への不安が消えずに苦しみ、もがいた10年間をテーマに漫画を描きました。
独身アラサー&アラフォー女性で、一生懸命いきているのに、将来への漠然とした不安が消えない・・・そんな方にこそおすすめしたい漫画です。
よろしければぜひご覧ください!
出版できても、終わりじゃない
漫画家として書籍を一冊だせたものの、まだ課題は山盛りです。
なぜなら、漫画一本作るのに、恐ろしく時間がかかるんです・・・!
「作業時間=対価」と考えれば、制作時間を時給に換算すると、なかなか恐ろしいことに(笑)
まぁ、漫画を本気で描き始めて1年ちょっとの初心者なので、仕方ないんですが。
しかしプロとして長年続けていきたいなら、【ある程度の生活費は確保】できる位のスピード&技量がいる。
というか、欲しい!
”対価VS作業量”の問題は、クリエイターとしての永遠のテーマですね。
健康・家族・趣味・友達・お金・仕事。
お金以外にも大切なものは山ほどありますから。
心地いいバランスで創作できるような、そんな漫画家になるのが目標です。
最後までお読みくださりありがとうございます。
みなさまも、どうぞ楽しいクリエイターライフをお過ごしください。