みなさんこんにちは。イラストレーターのvesper(@vesper)と申します。
今日はイラストレーターの方向けに
★VTuber活動の始め方
★VTuber活動することのメリット
についてお話していきたいと思います。
VTuberは現在大変人気があるコンテンツです。ご興味がある方も多いと思います。上手に使うことが出来ればイラストレーター活動にも恩恵を得ることができます。
私自身もお絵かきVTuberとして活動しています。
まだ日は浅いですが、ファンの方との交流などにとても貢献できていると感じます。
また、Live2Dへの理解を深めることでVTuberのイラスト依頼が来るかもしれません。
私はVTuberとして活動してから新しいお仕事もいただいていますので、窓口を広げることが出来ると思います。
VTuber(ブイチューバー)はバーチャルYouTuberの略です。
YouTuber(ユーチューバー)はみなさんご存じの通りYouTubeで様々な動画やライブ配信をし、宣伝やチャンネル収益を得たりする人達の事です。
彼らは基本的に動画やライブ配信では自分自身を撮影し、生身で登場することが多いです。いわゆるテレビなどでタレントさんがやっている番組などと同じです。
対してVTuberは生身ではないアバターを使用して動画やライブ配信を行う人達のことです。
それ以外はほぼYouTuberと一緒で活動内容は基本的に動画やライブ配信になります。
VTuberは、YouTuberと違いメリットとして「素性がわかりにくい」という点があります。
アバターを使うため、動画やライブなどで自分自身の顔を見ず知らずの人に知られることがないわけです。
この点は昨今のネットに関連した犯罪などを鑑みると、これからYouTubeなどで配信を始めたい人にとっては非常にありがたいポイントだと思います。
VTuber活動の始め方
まずはステップ順にVTuber活動の始め方をお伝えします。
何をやりたいのか目的を決めよう
「今すぐVTuberになりたい!」と思ってもVTuberになるにはそれなりにコスト(お金や時間)がかかります。
また、闇雲にVTuberになっても配信したいコンテンツがなければ意味がありません。
単に変身願望を満たすだけなら良いかもしれないですが……そうだったとしても誰かに見て欲しいですよね?
そのため「VTuberになって何を配信したいか?」つまり目的・テーマを考えておきましょう。
例えば…
- お絵かきライブ配信
- ゲームプレイ実況
- 〇〇についての解説・分析
- 雑談(トークに自信があれば…!)
などが多いです。
イラストレーターなら「絵を描く」というスキルを活かして「お絵描きライブ配信」ができますね。
私もVTuberとしてお絵描きライブ配信を行っていますが、ファンのみなさんから直接コメントを貰えることは非常に嬉しいことですし、励みになります。
続けていければ自分自身の宣伝にもなりますよね。
もしノウハウや解説することに自信があるなら「イラストの描き方」についての解説動画を作成する方法もあります。
アナログ・デジタルにかかわらず技法やイラストを上手に描くコツについての解説動画は、かなり人気がありますので自信があれば是非挑戦してみてください!
アバターを作ろう!
VTuberのアバターを作る方法を紹介します。
Live2D
私がイラストレーターさんにオススメする制作方法はLive2Dです。
イラストレーター向けで、動画はもちろんライブ配信にも対応出来ます。
大手のVTuber事務所のコンテンツをみてもLive2DをつかったVTuberさんが多いです。
なぜなら大がかりな配信機材が必要ないからです。(もちろん3DでVRフルトラッキングのVTuberもたくさんいます。配信内容で使い分けられていることが多いです)
またPC上でVTuber用アプリケーションと別にイラスト作業をするアプリケーションを起動し配信できるのでお絵かきLIVE配信も可能です。
VR機器を使用して本格派(3Dモデル)
もしあなたがそれなりにコスト(お金)をかけられたり、3Dモデルを作成できるなら、VR用の機材を購入して、オリジナル3Dモデルを準備し、VTuberになることも可能です。
ただしお絵描き配信したいと思ったとき平面イラストをVR内で描く手段がまだあまりありません。
バーチャルキャストなど使用しVR空間でVTuberとして雑談などは配信できます。
スマホアプリで手軽に配信できる
VTuberは大変人気コンテンツのため、クリエイターでない人が誰でも簡単に始められるアプリも出てきました。
ただしこれはかなり限定された配信しか行えません。
機材がスマホのみの人、雑談配信だけをしたい人向けです。
自身のイラストをアバターに使ったり、お絵描き配信などには向きません。
しかし最も手軽にVTuberになれる方法なので、VTuberがどんなものか体験してみたい方は試してみると良いでしょう。
機材を揃えよう!
お絵描き配信(ライブ)をしファンと交流するために必要な機材を紹介します。
VTuberになって、イラストを描いているシーンをPCから配信するには最低限下記の機材は必要です。
PCからの配信に必要な機材やアプリケーションソフト
★ Facerig(フェイスリグ)
アニメーションを動かすアプリケーション(有料)です。
Live2Dの場合必須のアプリケーションです。Live2D用のアドオンも必要です。(合計2500円程度)
現在他にも選択肢がありますがノウハウの見つけやすさや利用者の多さ等からフェイスリグを選ぶのがベストでしょう。
参考>
バーチャルアバターツール「FaceRig」入門 購入方法や使い方を紹介 | MoguLive
★ Webカメラ
顔の動きを入力する機材として必須です。
Webカメラからの顔や頭の動きを取り込み、フェイスリグが動くようになります。
私はロジクール社製のWebカメラ(C270)を使用しています。
私が使っているのは少し古いので型番が違いますが下記が後継機です。性能はほぼ同じだと思います。
★ マイク
音声入力に必要なので動画撮影やライブ配信には必須です。
PCに繋がるマイクを準備する必要があります。
はじめて購入するならゲーム用ヘッドセットがオススメです。
私はG230というロジクール製のヘッドセットを愛用しています。
古い機種なので、現在は下記の新しい型が発売されています。
お手頃で入手しやすいうえ、音声チャット等でも音質がよく聞こえると言われることが多いです。
私自身も使いやすいと感じていて、他のマイクと併用して使っています。
PCにヘッドセットを使用する場合USBへ変換するアダプターを買っておくと便利です。(なくてもマイクとヘッドフォン出力に挿すだけですが面倒なので……)
★ 配信用のアプリケーションソフト
OBS(Open Broadcaster Software)が定番です。
無料のため利用者が多くノウハウも検索で大抵のことは見つかります。
Vtuberは配信の際背景を透過する必要があるのですが、そのような処理もOBS上で設定できます。
★ イラスト作画ソフト
ご自身でいつも使っているイラスト用アプリケーションでOKです。
私が使ってるのは主にCLIP STUDIO PAINT EXです。
実際の仕事ではPhotoshopやProcreate(iPad pro)も使うことがありますが配信の際2つ以上のソフトを使うのは面倒なのでクリスタのみです。
★ 動画編集ソフト
ライブ配信をメインにしてもそうでない場合も編集するアプリケーションを準備できればベストです。
私はAdobePremiereProを使用してます。
選んだ理由は私はデザインの仕事も多く普段からAdobe CCを使用しているからというだけです。
ですが大抵やりたいことは出来てしまいますので、動画編集作業にこれと言って不満は無いソフトです。
参考>
クリエイティブ業界で生きるならAdobeは必須!主なアプリに関して解説します
★PC
このように同時にたくさんのアプリケーションソフトを起動し配信するため、それなりにスペックの高いPCでなければなりません。
私の場合PCショップのBTOパソコンを買うことが多く、スペック的にはゲーム用もしくはVR用PCの中程度を買うことが多いです。
趣味のゲーム&VRでストレスがないスペックを選んでいます。(ゲームとVRに耐えられたらイラストはよっぽど巨大な解像度でない限り余裕です)
2020.09.01現在使用しているメインPCのスペックは下記です。
スペックに関してはかなり専門的だとおもいますので参考程度にしていただければと思います。
Windows10
Core i7-9700k 3.60GHz
メモリ 64GB
SSD 1TB + HDD 4TB
GeForceRTX 2070 SUPER
PCカスタマイズできるお店▼
BTOパソコンのサイコム
最新GPUも格安構成も自由に選べる!パソコン買うならBTOの【FRONTIER】
VTuberは顔や頭の動きを取り込むためPCに繋いだカメラを設置し顔や頭がカメラに認識できないと使用できないため、低い位置に目線がいったり、顔が伏せがちになるアナログ作画とは相性が良くありません。
ライブ配信ではなく動画編集を前提とし別撮りして、作画シーンとVTuberを合成するのが現実的かと思います。
イラストレーターがVTuberになるメリット
イラストレーターがVTuberを始めると「自分自身で描いた(デザインした)アバター」を使用できます!
イラストを描けない人は出来ないことです。
自分自身で描いたアバターを使って活動するとこんなメリットがあります。
〇 VTuber自体がイラスト作品の宣伝になる
〇 修正、衣装替えや表情追加なども自分で自由に出来る
〇 制作をきっかけに仕事の相談が来るかも
一番のメリットはやはり自分で描いたアバターだということを宣伝できるという点ですね。
キャラクターデザインやイラスト作品自体を色々な人に見てもらうことができます。
また自由に衣装やデザインを描くことができますので、表現者としてはそれだけでも楽しいです。
自身のVTuberをきっかけにVTuber制作の依頼が来るかもしれません。
お仕事に繋がる可能性がおおいにあります。
実際に私は過去に15体以上VTuberのイラスト制作を依頼を受けています。
もうすぐ #新人Vtuber デビューの虎覇流 日夜璃(こはるひより) ちゃんのイラストを担当しました! デビュー楽しみにしてます!😀 https://t.co/kmvROJiQnc
— vesper@イラストレーターお絵かきVtuber (@vesper) August 15, 2020
VTuberキャラクターデザイン以外に動画用イラストなどの依頼もあります。
つまり、VTuberに理解があることがアピールできるということにもなり、仕事の範囲を広げられるのです。
また、オリジナルイラストとLive2Dモデルのデジタルマーケット【nizima】ではオリジナルのイラストやLive2Dで制作したアバターを販売することもできます。
需要のあるキャラクターモデルを制作できれば、すぐに収益化することもできちゃいます!
VTuberデビューして仕事の幅を広げよう!
簡単ですがイラストレーター向けにVTuberになる方法のご紹介と少しですがその方法についてをご紹介しました。
YouTubeでの活動はチャンネルの収益化に目が行きがちですが、イラストレーターが自身のイラストをアピールする場としても十分活用できます。
その手段としてVTuberをするのは理にかなっていて効果的だと思います。
これからイラストレーターVTuberになりたい方の参考になれば幸いです。
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