新しいパソコンやiPadを買って、いよいよCLIP STUDIO PAINT(クリスタ)を入れようとしたとき。
公式サイトを開いたとたん、手が止まってしまったことはありませんか。
- 「無期限版」「年額・月額利用プラン」「12ヶ月ライセンス」「アップデートプラン」と、買い方の名前が多すぎる
- PROとEXのどちらを買えばいいのか、買い切りだと値段が4倍以上も違うのに決め手が分からない
- 買い切りのほうが得だと聞いたけれど、iPadでも使えるのかがはっきりしない
迷うのは当然です。クリスタの料金は、「どう払うか」「どのグレードか」「どの端末で使うか」の3つの組み合わせで決まるので、値段の表を1枚見ただけでは選べない仕組みです。
この記事では、絵を描く仕事をしている人・これから仕事にしたい人に向けて、クリスタの料金をすべて一覧にしたうえで、買い切りと月額が何年目で逆転するか、PROとEXの違い、端末ごとに選べる買い方を順番に整理します。
料金と機能は、2026年10月28日にセルシスの公式サイトで確認したものです。
最後に、EXにしかないアニメーション機能が「描いた絵を動かす仕事」にどうつながるかもお話しします。
クリスタの料金は「買い方・グレード・端末」の3つで決まる
まず全体の見取り図です。クリスタを使うには、次の3つを決めることになります。
- 買い方……一度払って使い続ける「無期限版(買い切り)」か、期間ごとに払う「年額・月額利用プラン」か、1年分を一度に払う「12ヶ月ライセンス」か
- グレード……イラスト向けの「PRO」か、すべての機能が入った「EX」か
- 端末……Windows・Macのパソコンか、iPad・Android・スマートフォンか(何台で使うか)
この3つは別々に選べるわけではありません。たとえば無期限版はWindows・macOSのパソコン専用なので、iPadで描くなら買い方は年額・月額か12ヶ月ライセンスに決まります。
順番としては、端末 → 使う期間 → 作るもの(PROかEXか)の順に決めると迷いません。

3つの買い方と、アップデートプランのちがい
無期限版を持っている人向けの「アップデートプラン」も含めて、公式サイトの「ラインナップ」と「年額・月額利用プランのヘルプ」にある説明を、比べやすいように表にまとめました。
| 買い方 | 使える端末 | 支払い | 新しい機能 |
|---|---|---|---|
| 無期限版(買い切り) | Windows・macOS | 1回だけ | 買ったバージョン(今はVer.5.0)の機能を期限なく使える。後から増えた機能はアップデートプランか優待バージョンアップで |
| 年額・月額利用プラン | Windows・macOS・iPad・iPhone・Galaxy・Android | 毎月か毎年(自動で更新) | 契約中はいつも最新 |
| 12ヶ月ライセンス | 年額・月額プランと同じ(1デバイス) | 1年分を1回で。自動更新なし | 使える12ヶ月の間はいつも最新 |
| アップデートプラン | Windows・macOS(無期限版を持っている人だけ) | 毎年(自動で更新) | 無期限版に、後から追加された機能を足せる |
出典:CLIP STUDIO PAINT ラインナップ/年額・月額利用プラン ヘルプ(いずれも2026年10月28日確認)
このほかに、機能をしぼった「DEBUT」というグレードもあります。DEBUTは単体では売られておらず、入力デバイス「CLIP STUDIO TABMATE」に付いてくるほか、pixivプレミアムへの登録などで手に入ります。
クリスタの料金一覧(2026年10月28日・公式サイトで確認)
ここからは、買い方ごとの値段です。金額はすべて税込で、公式サイトの表示をそのまま載せています。
なお、クリスタの料金はこれまでにも改定されています。ネットで見かける「PRO 5,000円」「PRO 6,400円」といった値段は、以前のバージョンのものなので、買う前には必ず公式の最新の表示を確かめてください。
無期限版(買い切り)の値段
| 製品 | PRO | EX |
|---|---|---|
| Ver.5.0 無期限版(ダウンロード販売) | 6,900円 | 28,900円 |
| Ver.5.0 無期限版(パッケージ販売・希望小売価格) | 9,240円 | 38,720円 |
出典:ラインナップ/PRO ダウンロード版/EX ダウンロード版
公式の説明では、無期限版は「Ver.5.0の発売時点で搭載されているすべての機能が無期限で使える」もので、2026年以降に機能が追加された場合は、アップデートプランを申し込むか、最新版が出たときの優待バージョンアップで使えるようになるとされています。
Ver.5.0は2026年3月に提供が始まったバージョンです。
年額・月額利用プランの値段
年額・月額利用プランは、使う台数でプランが分かれています。
| プラン(使える台数) | PRO 月額 | PRO 年額 | EX 月額 | EX 年額 |
|---|---|---|---|---|
| 1デバイス(iPad・Android・Windows・macOS・iPhoneから1台) | 480円 | 3,000円 | 980円 | 8,300円 |
| 2デバイス(同じ中から2台) | 800円 | 4,000円 | 1,380円 | 11,200円 |
| プレミアム(同じ中から4台) | 980円 | 6,000円 | 1,600円 | 13,000円 |
| スマートフォン(iPhone・Androidスマホから1台) | 100円 | 700円 | 300円 | 2,000円 |
出典:年額・月額利用プラン ヘルプ「プラン一覧」(2026年10月28日確認)
年額払いは月額の12か月分より安く設定されていて、たとえばPROの1デバイスなら月額480円×12か月=5,760円のところ、年額は3,000円です。
計算すると、PROは7か月、EXは9か月より長く使うなら、月額より年額のほうが支払いは少なくなります(PRO 480円×7か月=3,360円>3,000円、EX 980円×9か月=8,820円>8,300円)。
ひとつ注意があります。スマートフォンプランはスマホ専用で、iPadなどのタブレットでは使えません。
スマホ1台だけで描く人向けのプランです。
また、App Store・Google Playストア・Galaxy Storeなど、各アプリストアから申し込む場合は、ストアに表示される価格と条件で契約することになります。
2023年11月には、主にモバイル向けのストアで新規契約の価格が改定されたことも報じられています(PC Watch)。
申し込む画面の金額を必ず確かめてください。
12ヶ月ライセンスの値段
「年額で払いたいけれど、自動で更新されるのは不安」という人向けなのが、12ヶ月ライセンスです。
| 製品 | PRO | EX |
|---|---|---|
| 1デバイス 12ヶ月ライセンス(ダウンロード販売) | 3,000円 | 8,300円 |
| 1デバイス 12ヶ月ライセンス(パッケージ販売・希望小売価格) | 5,500円 | 13,200円 |
出典:ラインナップ
ダウンロード販売の値段は、1デバイスプランの年額と同じです。違いは自動更新がないことで、12か月たっても次の支払いは発生しません。
すでに契約中の1デバイスプランの期間に足すこともできます(App Store・Google Playストア・Galaxy Storeでの契約は対象外)。
アップデートプランの値段(無期限版を持っている人だけ)
| プラン | PRO | EX |
|---|---|---|
| アップデートプラン(1年間) | 1,200円 | 3,400円 |
出典:年額・月額利用プラン ヘルプ「アップデートプランとは」(2026年10月28日確認)
アップデートプランは、無期限版(Windows・macOS)をすでに持っている人が、買い直さずに後から追加された機能を使えるようにするプランです。
申し込みから1年ごとの契約で、自動で更新されます。自動更新を避けたい人向けに、12か月だけ使える「アクティベーションコード版」もあります。
そして大事なのが、アップデートプランをやめても、持っている無期限版はそのまま使い続けられることです。
無料で試せる期間
公式のヘルプでは、年額・月額利用プランは初めての申し込みに限り、最大3ヶ月無料と案内されています。
ただし条件があります。
- 使う端末に最新版のクリスタを入れて、アプリの中から申し込むこと(ブラウザからの申し込みは対象外)
- スマートフォンプランは対象外
また、EX for iPad/Galaxyの6ヶ月無料をすでに使ったことがある人も対象外です。
このほか、購入ページには「スマートフォンなら毎月30時間無料」とあります。無料期間の長さや特典は時期によって変わることがあり、公式サイトのページによっても表示が違うことがあるので、申し込む画面に出ている条件で確認するのが確実です。
買い切りと月額、どっちがお得?何年使うかで逆転する
ここがいちばん気になるところだと思います。公式の値段をもとに、パソコン1台で使う場合の支払いの合計を比べてみました。
| 比べ方 | PRO | EX |
|---|---|---|
| 無期限版と月額(1デバイス) | 15か月目で月額の合計(7,200円)が無期限版(6,900円)を上回る | 30か月目で月額の合計(29,400円)が無期限版(28,900円)を上回る |
| 無期限版と年額(1デバイス) | 3年目で年額の合計(9,000円)が無期限版を上回る | 4年目で年額の合計(33,200円)が無期限版を上回る |
| 新機能も追い続ける場合(無期限版に2年目から毎年アップデートプランを足す)と年額 | 4年目で逆転(年額12,000円/無期限版+アップデート10,500円) | 6年目で逆転(年額49,800円/無期限版+アップデート45,900円) |
※公式サイトの税込価格(2026年10月28日確認)をもとにした単純な足し算です。
無料期間や今後の値段の改定は入れていません。3行目は「機能の追加が2年目から始まる」と仮定した計算で、1年目から追加があればアップデートプランもその分早く必要になります。
まとめると、年額と比べた場合、PROは2年を超えて、EXは3年を超えて使うなら、無期限版のほうが支払いは少なくなる計算です。
新しい機能も追い続けるなら、PROは3年超、EXは5年超が目安になります。
無期限版(買い切り)が向いている人
- パソコンだけで描いていて、何年も使うつもりの人
- 毎月・毎年の固定費を増やしたくない人
- 今の機能で十分で、最新の機能をすぐに使えなくても困らない人
- 仕事のデータを、契約が切れても開ける状態にしておきたい人
無期限版の安心感は、支払いを止めてもソフトが手元に残ることです。仕事で何年も前のデータを開き直すことがある人には、この点が効いてきます。
年額・月額利用プランが向いている人
- iPadやスマホでも描く人(無期限版はパソコン専用)
- パソコンとiPadなど、2台以上で使い分けたい人
- デジタルで描くのが初めてで、続くか分からない人(まず無料期間で試せる)
- 新しい機能が出たらすぐに使いたい人
年額・月額は、契約している間は追加の費用なしで新しい機能が使えるのが強みです。
さらに契約中は、公式の特典素材を毎月ダウンロードできる(EXはI・C SCREEN Digitalの素材も)などの特典も付きます。
端末で選べる買い方が変わる|パソコン・iPad・スマホ別
次は端末です。どの端末で描くかで、選べる買い方そのものが変わります。
| 端末 | 無期限版 | 年額・月額 | 12ヶ月ライセンス |
|---|---|---|---|
| Windows・Mac | ○ | ○ | ○ |
| iPad・Androidタブレット(Galaxyのタブレットを含む) | - | ○ | ○ |
| iPhone・Androidスマホ | - | ○(スマートフォンプランも使える) | ○ |
出典:公式サポート「無期限版と年額・月額利用プランにはどのような違いがありますか?」/ラインナップ。
公式FAQの比較表では、年額・月額利用プランの対応にChromebookも挙がっています。
パソコンだけで描く人
3つの買い方すべてから選べます。前の章の「何年使うか」で決めるのがおすすめです。
無期限版は1ライセンスにつき1台が基本ですが、公式FAQには条件を満たせば最大2台までインストールでき、2台のパソコンで切り替えて使えるとあります。
デスクトップとノートパソコンを使い分ける人は、条件を公式サポートで確認しておきましょう。
3台以上で常に使いたい場合は、ライセンスを追加で買う必要があります。
iPadやAndroidタブレットで描く人
iPadで使える買い切りはありません。年額・月額利用プランか12ヶ月ライセンスのどちらかになります。
自動更新で払い続けるのが気になるなら12ヶ月ライセンス、まずは試してから決めたいならアプリから申し込む年額・月額(初回の無料期間つき)、という選び方ができます。
パソコンとiPadの両方で描く人
家ではパソコン、外ではiPad、という人は選び方が2通りあります。
- 2デバイスプランにまとめる……PROなら年額4,000円で2台。1デバイスプランを2つ(年額3,000円×2=6,000円)より安い
- パソコンは無期限版、iPadは1デバイスプラン……パソコン側の支払いを1回で終わらせたい人向け。無期限版を持っている人は、1ライセンスにつき1度、年額・月額利用プランを優待価格で申し込めます(ヘルプ)
なお、1デバイスプランを、パソコンとiPadで何度も切り替えながら使うことはできません(買い替えのときの切り替えはできます)。
2台で使うなら、台数に合ったプランを選びましょう(出典:公式サポート)。
どちらがよいかは使う年数で変わりますが、2台とも最新の機能をそろえて使いたいなら、2デバイスプランのほうが管理はシンプルです。
iPhoneやAndroidスマホだけで描く人
スマホ1台だけなら、スマートフォンプラン(PRO 月額100円・EX 月額300円)が使えます。
ただし前述のとおりタブレットでは使えないので、あとからiPadを買ったときはプランの変更が必要です。
PROとEX、どっちを選ぶ?イラスト中心ならまずPRO
値段の差がいちばん大きいのが、PROとEXの選択です。公式サポートでは、2つの違いを次のように説明しています。
- PRO……イラストや1ページのマンガを制作するのに向いていて、EXよりも手ごろな価格
- EX……PROの機能に加えて、複数ページの作品を制作するのに便利な機能や、プロ向けのアニメーション制作機能が入っている
EXにだけある主な機能
公式のラインナップページの比較表から、EXにしかない機能を抜き出しました。
| 機能 | どんなときに使うか | PRO | EX |
|---|---|---|---|
| 複数ページの管理・一括書き出し | 同人誌やマンガの原稿をまとめて管理し、印刷用に書き出す | - | ○ |
| 入稿支援機能 | 同人誌やZINEを印刷所に入稿するデータを作る | - | ○ |
| ストーリー作成支援機能 | マンガのストーリーを作り、各ページに文字を配置する | - | ○ |
| LT変換機能 | 写真や3Dデータを線画とトーンに変換する(背景の下描きなど) | - | ○ |
| レイヤーカンプ機能 | 表情や服の差分など、レイヤーの表示パターンを保存する | - | ○ |
| チーム制作機能 | 複数人でページを分担する共同制作を管理する | - | ○ |
| プラグイン機構 | フィルターなどのプラグインを組み込んで機能を足す(パソコン版のみ) | - | ○ |
| Webtoon制作機能 | 縦読みマンガの書き出しや作品設定 | 一部 | ○ |
| アニメーション | 描いた絵を動かす | 24フレームまで | 24フレームの制限なし・プロ向けの制作機能 |
出典:ラインナップ「グレード別機能比較」/機能一覧(2026年10月28日確認。
iPad・スマホ版では使えない機能もあります)
反対に言えば、1枚絵のイラスト、グッズや印刷物のデザイン、短いマンガなら、PROで足りる場面が多いということです。
素材の収録数もPROとEXで同じだと公式に書かれています。
あとからEXに変えることもできる
「今はイラストだけだけど、いずれ同人誌やアニメーションもやるかも」という人は、まずPROで始めて、必要になったらEXに変えるという道もあります。
- 無期限版の場合……PROの無期限版を持っていれば、差額を払ってEXにアップグレードできます。公式ストアでは、PRO Ver.5.0からEX Ver.5.0へのアップグレードが22,000円と表示されています(通常のEX Ver.5.0は28,900円。2026年10月28日確認)
- 年額・月額の場合……契約内容の変更で、PROからEXに切り替えられます。変更の内容によっては差額を支払います
出典:アップグレード・バージョンアップ/ヘルプ「プランの変更」
ただし、無期限版の場合、PRO 6,900円+アップグレード22,000円=28,900円で、最初からEXを買った場合と同じ金額です(2026年10月28日の表示)。
つまり、PROで始めて後からEXにしても、合計の支払いは変わりません。迷うならPROから始めて、必要になってから上げる順番でも損はしない計算です。
EXのアニメーション機能は「描いた絵を動かす仕事」の入口になる
PROとEXの違いの中で、絵を描く仕事をしている人にぜひ知っておいてほしいのが、アニメーションのフレーム数です。
公式の機能紹介によると、PROとDEBUTで作れるのは、動くイラストや24フレーム(1秒8フレームで3秒)までの短いアニメーションです。
EXには24フレームの制限がなく、アニメーションスタジオなどのプロの制作現場でも使えるアニメーション制作機能が入っています。
できた作品は、動画・アニメーションGIF・連番画像に書き出せます(出典:CLIP STUDIO PAINT 機能紹介「アニメーション制作」)。
3秒と、その先の差
3秒あれば、まばたきや髪の揺れをくり返すループや、SNSに載せる短い動くイラストは作れます。
PROのままでも、「自分の絵が動く」体験には十分です。
一方で、仕事として頼まれる動く絵には、もう少し長さが要るものがあります。
- MVやリリックビデオで、曲に合わせて動く1枚絵
- SNS広告やサービス紹介の、数十秒のアニメーション
- VTuberや配信の、オープニング・待機画面の動く素材
このくらいの長さになると、PROの24フレームでは足りず、EXにするか、After EffectsやLive2Dのような「絵を動かすためのソフト」を組み合わせることになります。
動かし方ごとの違いは、こちらの記事でくわしくまとめています。
@ksd_illust でも、「手元の1枚を少しだけ動かしてみる」ことから始める話をしています。
平日の夜、仕事から帰ってアイコンの依頼を1枚仕上げる。
副業でイラストを描いている人の、よくある夜だと思います🌙その「1枚」を、次は少しだけ動かしてみませんか。
新しく描かなくても、手元の絵をパーツに分けて、まばたきや髪の揺れを付けるだけで立派な練習になります。… pic.twitter.com/pH4uuZxWiZ
— イラストレーター生存戦略の粕田 (@ksd_illust) October 20, 2026
絵が描ける人は、動かす仕事のいちばん重い部分をもう持っている
アニメーションというと、何十枚も描き続ける大変な作業を思い浮かべるかもしれません。
けれど広告やMVの動く絵は、1枚の絵をパーツに分けて動かしたり、少ない枚数の作画を組み合わせたりして作ることもできます。
つまり、いちばん時間のかかる「絵」の部分を、イラストレーターはすでに持っています。
描いた絵を動かせるようになると、同じ1枚から受けられる仕事の幅が広がります。
描いた絵を広告やMVの動く絵に仕上げる流れを、制作現場の段取りに沿って学びたい人向けに、広告アニメーションの制作会社が運営するイラストレーター向けの講座AdAnimeSTUDIOもあります。
副業として動かす仕事を始める手順は、こちらの記事が参考になります。
クリスタを買う前に確かめておきたいこと
最後に、申し込みボタンを押す前に見ておきたい点を4つ挙げます。
1. 仕事で使うソフト代は経費にできる
イラストの仕事で使うクリスタの代金や、年額・月額の利用料は、仕事のための支出として経費にできます。
払った分の領収書や購入履歴は、確定申告のときのために残しておきましょう。どこまでが経費になるかの線引きは、こちらで整理しています。
2. 年額・月額は「手元に残らない」契約
公式FAQの比較表では、無期限版にはアクティベーションコード・シリアルナンバーが発行されるのに対し、年額・月額利用プランは「発行なし」、利用期間は「1ヶ月/1年」と書かれています。
年額・月額は、払っている間だけ使える契約です。
何年も前の仕事のデータを開き直すことが多い人は、この違いを頭に入れておくと選びやすくなります。
3. 申し込む場所で条件が変わる
同じ年額・月額プランでも、アプリの中から申し込むか、ブラウザから申し込むか、各アプリストアから申し込むかで、無料期間の対象や表示される価格が変わることがあります。
プランの変更方法も、App Store経由とGoogle Playストア・Galaxy Store経由で手順が違います。
どこから申し込むかを先に決めて、その画面に出ている金額と条件を確かめてから申し込みましょう。
4. 液タブ・ペンタブとの相性も見ておく
パソコンで描くなら、ソフトと一緒に液晶ペンタブレットや板タブを用意することになります。
クリスタと液タブを組み合わせて使った感想は、こちらのレビューも参考にしてください。
迷ったら、まずは無料期間で自分の端末と描き方に合うかを試してから決めるのが、失敗しにくい買い方です。
クリスタの料金でよくある質問
Q. iPadで使える買い切り版はありますか?
ありません。無期限版(買い切り)はWindows・macOSのパソコン専用です。
iPadでは、年額・月額利用プランか、自動更新のない12ヶ月ライセンスを使います。
Q. 無期限版は何台のパソコンで使えますか?
基本は1台です。公式FAQでは、条件を満たせば最大2台までインストールでき、2台のパソコンで切り替えて使えるとされています。
3台以上で常に使いたい場合は、ライセンスを追加で買う必要があります。
Q. 無期限版を買えば、ずっと最新の機能が使えますか?
使えるのは、買ったバージョン(今はVer.5.0)の機能です。不具合などを直す「品質改善アップデート」は受けられますが、後から追加される機能を使うには、アップデートプラン(PRO 年1,200円・EX 年3,400円)か、優待バージョンアップが必要です。
Q. PROで買って、あとからEXに変えられますか?
変えられます。無期限版なら差額を払うアップグレード(PRO Ver.5.0からEX Ver.5.0は22,000円)、年額・月額ならプランの変更でEXに切り替えます。
Q. スマートフォンプランはiPadでも使えますか?
使えません。スマートフォンプランはiPhone・Androidスマホ専用です。
iPadで使うなら1デバイス以上のプランを選びます。
Q. 無料で使う方法はありますか?
年額・月額利用プランは、初めての人がアプリから申し込むと最大3ヶ月無料になります(スマートフォンプランとブラウザからの申し込みは対象外)。
購入ページには「スマートフォンなら毎月30時間無料」ともあります。パソコンで試すための無料体験版も公式サイトから入手できます。
無料期間の条件は時期によって変わるので、申し込む画面で確かめてください。
まとめ|クリスタの料金は「端末→年数→作るもの」の順に決める
クリスタの料金は、表を眺めるだけでは選べません。端末・使う年数・作るものの順に決めていけば、自然と1つにしぼれます。
- 端末……iPadやスマホでも描くなら年額・月額か12ヶ月ライセンス。パソコンだけなら無期限版も選べる
- 年数……無期限版が得になるのは、PROは年額と比べて3年目、EXは4年目から(新機能も追い続けるならPROは4年目、EXは6年目から)
- 作るもの……イラスト中心ならPRO。複数ページの作品や長めのアニメーションを作るならEX
料金は2026年10月28日に公式サイトで確認したもので、今後改定されることがあります。
買う前には、公式の表示をもう一度確かめてください。
この記事のテーマを深めるなら、手元に置いておきたいもの。
そして、もしEXを選ぶなら、その中には描いた絵を動かすための道具がひととおり入っています。
3秒のループから始めて、少しずつ長く動かせるようになれば、同じ1枚の絵から受けられる仕事の幅が広がります。
「描ける」に「動かせる」を足すと、仕事の幅がどう広がるのか。イラストレーターのための動かす仕事の始め方を、下にまとめています。
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