「イラストACにイラストを投稿すると、本当に稼げるの?」
結論から言うと、放置していても少しずつ積み上がる「ストック型のお小遣い稼ぎ」として成立します。ただし、やり方を知っているかどうかで金額は大きく変わります。
この記事では、まず実際に170点ほどのイラストを一気に投稿して半年間放置した収益を包み隠さず公開します。そのうえで、2017年当時から大きく変わった2026年の最新の報酬の仕組み(1ダウンロードあたりの単価・換金の条件)と、収益を伸ばすための具体的なコツまでまとめました。
これから登録しようか迷っている人の、判断材料になればうれしいです。
イラストACとは?投稿者が稼げる仕組み
イラストACは、イラストのフリー素材をダウンロードできるサイトです。使う側は無料ですが、イラストを「投稿する側(クリエイター)」として登録すると、自分の作品がダウンロードされるたびに報酬(ポイント)がもらえます。
ポイントは1ポイント=1円で、貯まったら現金に換金できます。一度アップロードしておけば、あとは誰かがダウンロードするたびに自動で積み上がっていくのが、このサイトの魅力です。いわば「絵の自動販売機」を置いておくようなイメージですね。
ちなみに、イラストがダウンロードされるたびに運営が日本赤十字社へ寄付する仕組みもあり、使う人・描く人・社会のどこにもマイナスがない、イラストレーターとしては応援したくなるサービスです。

実際に170点を半年放置したらいくら?【収益公開】
ここからが本題です。手元にあった、投稿できそうなイラストを173点ほど一気にアップして、半年間ほぼ放置してみました。トレンドは無視、タグ付けも正直かなり適当です。
半年間の結果がこちら。
- 投稿数:173点
- 累計ダウンロード:1,752件
- 獲得金額:4,907円
さらに3か月ほど置いたら5,348円まで増えていました。半年+αの放置でこの金額を「多い」と見るか「少ない」と見るかは人それぞれですが、一度作ってしまえば寝ている間も増えることを考えると、個人的には概ね満足です。
注目してほしいのは単価です。当時は1ダウンロードあたり2〜3.5円ほどでしたが、後述するとおり現在の単価は大きく上がっています。同じ1,752ダウンロードでも、今の単価(認証済みで4.36円)なら7,000円超になっていた計算です。つまり、これから始める人のほうが条件は良いということになります。
2026年の今、報酬はどう変わった?
2017年当時から、投稿者への報酬は約2倍に引き上げられています。現在の1ダウンロードあたりの単価は、本人確認の状況で3段階に分かれます。
- 安全マーク未認証:3.56ポイント
- 安全マーク認証済み:4.36ポイント(=4.36円)
- 認証済み+AI学習用の利用を許可:4.6ポイント
サービス開始当初が「1ダウンロード=1円」だったことを考えると、投稿者にとっての条件は年々良くなっているのがわかります。単価はダウンロード回数によって変わらず固定なので、伸ばせる変数は「ダウンロードされる回数」だけとシンプルです。
そしてもう一つ、投稿する側に追い風のニュースがあります。イラストACは2025年10月から、AI生成素材の新規投稿の受付を一時停止しています(再開は2026年1月以降で、時期は未定)。審査体制の整備が理由とされていますが、結果として手で描いた素材が大量のAI素材に埋もれにくい状況になっています。人の手で描ける人には、今はむしろ始めどきかもしれません。
換金の条件と方法
貯まったポイントは、5,000ポイント(=5,000円)から換金できます。
流れは、マイページから換金を申請し、受け取り用の銀行口座を登録して審査を待つ、というもの。審査はクリエイターの増加にともない最大で60日ほどかかることがあります。入金は決済代行(GMOペイメント)を経由して国内の銀行口座へ振り込まれます。振込手数料は300円程度とされています(金額は変わる可能性があるので、申請時に最新の案内を確認してください)。
「5,000円まで貯めないと引き出せない」と聞くと遠く感じますが、点数を積んでおけば放置でも近づいていくのがストック型のいいところです。
トップ投稿者はいくら稼いでいる?
「お小遣い程度でしょ?」と思うかもしれませんが、上位の投稿者はまったく桁が違います。
イラストAC公式のポイント報酬ランキングでは、上位のクリエイターは累計で2,000万円に迫る水準に達しています。ACグループ全体(イラストAC・写真ACなど)で見ると、2024年の投稿者への支払総額は3億円を超えたとされ、月に70万円以上を得ている投稿者も存在します。
もちろんこれはトップ層の話で、数千点〜数万点を計画的に投稿し続けた結果です。とはいえ、「コツコツ積めば、お小遣いの枠を超える可能性がある」ことは知っておいて損はありません。
イラストACで稼ぐための5つのコツ
最後に、ただ放置するのではなく収益を伸ばすために効く5つのポイントをまとめます。私が「もっとちゃんとやっておけばよかった」と後悔した部分でもあります。

① 安全マーク認証を取る
本人確認(安全マーク認証)を済ませるだけで、単価が3.56ポイントから4.36ポイントに上がります。最初にやっておくべき、いちばん手軽な底上げです。
② タグを最大50個まで、丁寧につける
イラストACは検索から見つけてもらうサイトです。タグは最大50個まで設定できます。「会議/ミーティング/打ち合わせ」のような関連語・同義語や、英語のタグも入れておくと、検索にヒットする入り口が増えます。私はここが適当だったので、確実に取りこぼしていました。
③ とにかく投稿数を積む
単価が固定である以上、ダウンロードされる母数=投稿点数がそのまま収入を左右します。目安として、月1〜3万円を狙うなら1,000点規模が一つのラインと言われます。1点ずつは小さくても、積み上がると効いてきます。
④ 季節・トレンドの需要に合わせる
年賀状、入学・卒業、ハロウィン、確定申告など、素材が一斉に探される時期は決まっています。需要の山に合わせて少し前に投稿しておくと、同じ1点でもダウンロード数が伸びやすくなります。
⑤ リクエスト機能で「欲しがられている素材」を拾う
イラストACには、使う人が「こんな素材が欲しい」とリクエストできる機能があります。ここを巡回して需要のある素材を供給すると、すでに欲しい人がいるぶん、ダウンロードにつながりやすくなります。
【編集部より】
素材販売は、放置しても少しずつ積み上がる稼ぎ方です。ほかの稼ぎ方と並べるとどう違うのか。素材販売・SNS・受託を比べた記事を、編集部でまとめました。
まとめ:ストック収入は「組み合わせ」で効いてくる
イラストACは、一度投稿すれば放置でも積み上がるストック型の収入です。基本はお小遣い規模ですが、点数を積み、タグと認証を整え、需要に合わせれば、金額は着実に伸びます。
ただ、ストック収入だけで生活を支えるのは現実的ではありません。「放置で積み上がるストック収入」と「1件いくらの受託の仕事」を組み合わせると、収入の土台が安定します。特に受託は、やり方次第で単価の桁が変わっていく世界です。
手元にイラスト素材がたくさんある人は、まずイラストACに登録して、眠っている絵を「自動販売機」にしてしまいましょう。あわせて、ココナラのように「絵を描ける」という技能を直接販売できるサービスに登録しておくと、依頼を待つ入り口も増やせます。









