初めまして!
フリーランスで活動して居る漫画家・イラストレーターの小宮山サト ( @pensmiler )です。
子供向けの間違い探し・教材・教科書のカットイラスト・広告漫画など、わちゃわちゃ楽しいイラストを武器とし様々な媒体で活動しています。
この記事では僕が駆け出し1年目でイラストや漫画の仕事を獲得するに至った営業方法を紹介します。
・ベテランのイラストレーターの営業方法ではなく、駆け出しの営業方法を知りたい!
・実績が無いから仕事がとれない…とにかく絵の仕事が欲しい!
という方の参考になれば嬉しいです!
記事後半では
意外とみんな知らない秘密の営業ツールもご紹介します!
是非最後までご覧ください!
漫画のエージェントサイト&イラストレーター外部パートナーに登録
まず僕は知人から勧められた漫画家のエージェントサイトに登録しました。
もともとWEB漫画を連載していた経験があったので、それを活かしたかったからです。
最初に登録者のポートフォリオをチェックして仕事を振ってもらえそうな作品や掲載方法を調べます。
それを参考にイラストや漫画を数点作成してサイトに登録しました。
最初の数ヶ月は音沙汰無し…。
でもしばらくして初めて広告漫画の仕事を依頼してもらえました!
登録作家数が多いので、クライアントが求めるテイストを描ける人が優先的に相談してもらえるのだと思います。
案件ごとに求められるタッチは違うので、あれもこれも!と描けるものすべてアピールするよりは「自分はこのタッチが得意!」というのが分かりやすいポートフォリオを作った方がお声がけされる近道な気もします。
登録してすぐ依頼が来ることは稀なようなので、気長に待ちつつポートフォリオを充実していくと良いですね。
1度しっかり丁寧に仕事を納めれば、エージェント側に信頼してもらえて、相談されやすくなります。僕もその後、漫画やカットイラストの仕事を任せて頂けるようになりました。
並行してイラストレーターの外部パートナーにも手当たり次第に登録していきました。
出版社や編集プロダクションのパートナーに応募しておくと、エージェントのようにマッチした案件があった際に仕事を振ってくれるのです。
「編集プロダクション(出版社) イラストレーター 募集」
「イラストレーター 外部スタッフ募集」
「イラストレーター パートナー募集」
など色々文言を変えてググると見つかりますよ。
こちらもやはりすぐ仕事がもらえることは稀なので、できるだけ複数登録しておいたほうが無難です。
イラストの持ち込み営業
エージェントはすぐ依頼してくれるわけではないので、待っているだけでは仕事はやってきません。
なので、ネット検索で調べた「イラストの持ち込み営業」を実践しました。
参考記事>
イラストレーターの持ち込み営業をステップ毎に解説!持ち込みは恐くない!
持ち込み営業の手順
まず自分のタッチに合った書籍や雑誌探します。
僕の場合は漫画を描いていた事もありコミックタッチが得意だったので、間違い探し雑誌や低年齢層向け教材などに目をつけました。
そして雑誌などの奥付をチェック!
そこには編集部の電話番号など連絡先が必ず載っているのでそれらを控えてリストを作っていきます。
これで営業先リストの完成です。
また、営業するにあたって、持ち込み用のポートフォリオを作成しました。(全12Pほどの簡単なもの)
※営業用A4ポートフォリオの作り方はこちらの記事が参考になります。
間違い探し雑誌や教材を読んでイラストのテイストを研究し、それに合わせて作成したイラストでポートフォリオを構成しました。
例えば、間違い探し用イラストは「スキーしている場面(冬)」とか「海辺でスイカ割り(夏)」とか「紅葉の中焼き芋を食べている(秋)」とか季節をテーマにした構成が多いです。
あと動物のキャラクターも多いので動物キャラも作りました。
実際に雑誌で使われいそうだと思うものをどんどん作っていきます。
教材系では、「科学の実験をしている子」「友達とサッカーで遊んでいる」「机に向かって勉強している」など、こちらも既存の書籍のテイストに合わせて作品を描きおろし、ポートフォリオに掲載しました。
営業リストを作って、営業用ポートフォリオも完成し、いよいよに営業開始だ!と意気込んだものの、ここで最初の難関「編集部に直接電話をかける」にぶち当たります。
僕は社会経験などほとんどなく、営業電話をするなんて初めて。
最初の電話は緊張して心臓がバクバクし手が汗ばんだ事を覚えています。
『喋ることメモ』を作っていたので、辛うじて最低限の内容は伝えられました。
メモの内容はこんな感じ↓
・フリーのイラストレーターの小宮山サトです(自己紹介)
・御社の雑誌(書籍)を見てテイストが合うかと思い営業の電話をしました
・もし可能でしたら、イラストを見ていただけませんか?
・御社に伺うのも、メールでポートフォリオサイトのURLを送るのも可能です
最初こそ緊張したものの次第に慣れていき、リストの営業先全てに連絡を取っていきました。
たくさん電話して気づいたことは
- 出版社さんは、例え数多の営業を受けていても「一応」いろんなテイストの作家を見てみたい思うので、我々の営業には友好的である。
- 向こうもきちんとした企業なので「は?営業電話?かけてくんな!」のように邪険にさ
れることはまずない。(むしろ親切に対応してくださる会社が多かった) - 「作家さんは足りてますので・・」と断られる事もあるので一喜一憂しない
など。習うより実際にトライして慣れろなのだなと感じました。(勿論、未だに電話するときは緊張しますが、以前よりはましになってきました。)
持ち込み営業の際は、当たり前ですが最低限のマナーは守りましょう(挨拶はしっかり・遅刻しない・名刺を持っていく等)
そして「御社の雑誌にはこのタッチが合うと思います」のように、売り込むタッチをキッチリ決めておくことを心掛けました。
こんな感じで電話→持ち込みもしくはメール・ポートフォリオ郵送で営業し続けました。
その結果、初めて間違い探し雑誌でイラストのお仕事を頂けました!(この時は本当に嬉しかったです!)
持ち込み時に会話に困らないテクニック 僕は、会話に困らないよう『玄関口に置いてあるものに注目する』と言うテクニック(?)を使っていました。 出版社の玄関は「お客様」が頻繁に出入りする場所なので、出版している雑誌・教材など、その会社がアピールしたいものが置いてあったりするからです。 「こんなに沢山雑誌を出しているんですね!」とか「○○の表紙が可愛くて目に止まっちゃいました!」といった感じで会話のネタにできます。
メール営業の秘密兵器紹介
最近はコロナの影響で持ち込み営業もしづらくなりました。
僕も最近ではメールで営業することの方が多いです。
そこで紹介したいのが「マスコミ電話帳」と言うアイテム!(僕も知人に教えてもらいましたw)
HPに掲載されていないメディア・広告に関する最新連絡先を収録
そう、つまりイラストレーターの営業先である出版・広告系の連絡先がこれ一冊で網羅してあるのです!
この電話帳を使うとメール営業がメチャクチャ捗ります!!
(しかも毎年更新される書籍なので、サイトが動いていないような会社の情報は除外されている)
使い方は簡単で、例えば広告系の仕事が狙いたいなら「制作会社」の欄を開きます。
企業名があいうえお順に並んでいるので、上から順に片っ端からググります。
企業の制作物のタッチを見て自分のタッチと合うと思ったら「問い合わせ」フォームから営業メールを出せばOKです!
マスコミ電話帳を使用する際のポイント
- 営業した会社が重複しないように、営業済みの会社は必ずメモしておく。
(ネット検索+電話帳営業をやっていると知らない間に営業先が被っていることが結構あ
るので) - レスポンス率は体感1割ちょっとなので数を打つ事。返事が来なくてもへこたれない!
- 返事を頂いた会社は「再営業リスト」にメモしておき、何かにつけて再営業する事。年
賀状とか残暑見舞いとかHP更新しましたとかなんでも良いので再営業すると、タイミング
で仕事をいただけることがあります。
営業することでマイナスになることは無い!
イラストレーター駆け出しの頃は営業なんて右も左も分からず、また営業を始めても直ぐ
に成果が出なくて悩むことも多かったです。
僕もイラスト仕事が全然ない時期は、「コツコツ営業をやっていれば仕事をゲットできる
可能性はあるし、少なくともマイナスになる事はないんだ!」と自分を奮い立たせ営業を
続けました。
粘り強く営業した結果、ちょっとずつですが仕事は増えています。
- エージェント・パートナー登録
- マスコミ電話帳を駆使した営業
- 「イラストレーター生存戦略」で情報を収集する
など行動を起こしてガンガンイラストの仕事をゲットしてください!
もっと要領の良い営業法があれば是非僕にも教えてください(笑)
もっとイラストレーターの営業方法を知りたいアナタにオススメの記事
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