電話営業なんかしたら……いや想像するだけで、心臓止まりそう!
SNSで発信? 反応が怖くてとてもやれない!
そんなチキンなハートなイラストレーターfunenoです。
もっというとメールでの営業ですら怖かったです。
そんな甘い考えでは仕事なんか取れない、と思うかもしれませんが、意外と道はあります。
私がイラストの仕事を始めたのは、企業様からのイラスト依頼がきっかけです。グリーティングカードの制作依頼でした。
その時点で、私は、SNSも電話営業も一切していなかったんです。
そんな状態でも仕事をいただけたのはなぜか?
その理由を紹介していこうと思います。
同じようにチキンハートなイラストレーターさんの参考になれば嬉しいです!
ポートフォリオを作ろう
安心感とわかりやすさを出そう
仕事を振っていただけるかどうかは、実績の有無によるところが大きいです。
実績ゼロの人物に仕事を振るのは、誰でもちょっとリスキーだと思うもの。
ですので、まずは小さな実績を積むことで、
仕事を振っても大丈夫だ
と、クライアントに思ってもらえる「安心感」を醸し出しましょう。
まず、ポートフォリオ作りと実績作りは同時進行で行います。
ポートフォリオはマストです。
これがなければあなたのイラストの雰囲気は伝わりませんし、そうすると仕事を取りにくくなり、ひいては実績を積みにくくなるからです。
イラストレーター登録サイトに登録しよう
サイトを作るのが不安なチキンちゃんの場合
イラストを売り込む者にとって、興味を持ってくれた方が自分のイラストにアクセスしやすい環境を作っておくことは重要です。
営業のたびにポートフォリオを送るのもいいですが、サイトがあればなお便利です。
自分のサイトを作るのがベストでしょうが、チキンイラストレーターの中には、
サイトを作るのが難しい…
怖くてできない…
維持できない…
という方もいると思います。私がそうです。
そんな方におすすめなのが、イラストを展示する場を提供してくださるサイトです。
代表的なところでは、
などがあります。(イラストレーターズ通信はポートフォリオサイトではなくてイラストレーター団体なので、入会要項をよく読む必要があります)
これらのサイトには、イラストの発注を考えている企業が、イラストレーターを探しにしばしば訪れるそうです(と、お仕事をいただいた企業の方が話されてました)。
登録しておけば、仕事の連絡が入るかもしれません。
それ以外にも、URLを貼りつけるだけで自分のイラストを手軽に紹介できるのはやはり便利です。
それに、サイトを自分で維持しなくてもよいので、webが苦手という人に向いています。
ただし、たいていの登録サイトには作品審査があります。
ポートフォリオを送って、審査に通れば登録が可能になります。
その際、サイトによりますが1~2万程度の年会費が必要です。
サイトの管理を全部お任せにしている代金だと思えば、そう高くないのではと思います。
\イラストレーターにオススメの登録サイト「picdig」/
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クリエイターが作った
クリエイターのための
ポートフォリオ作成サービス
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【 picdig 】①強力なポートフォリオ機能
②見つけてもらいやすい検索
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その魅力についてまとめましたので、登録検討されてるクリエイターさんに見てもらいたいです🙇
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チキンちゃんのための初めの実績作り
電話営業が怖すぎる、という方におすすめなのが、クラウドソーシングです。
クラウドソーシングとはweb上で仕事の受発注を行えるサービスのことです。
大手のものとしては、クラウドワークスやランサーズがあります。
チキンちゃんにとって、クラウドソーシングの最大のメリットは、web上でだいたい業務のすべて完結するところです。
クライアントに会って対面で交渉することもほぼないですし、苦手な電話をする必要もありません。
最低限のメールマナーとそこそこのスキルさえあれば、今日からでも仕事ができます。
また、初心者でも仕事が取りやすいのもメリットです。
個人的見解ですが、クラウドワークスの方が、ランサーズよりも初心者向けな印象があります。
コンペの様子を見ると、例えば年賀状のデザインでも、ランサーズのほうが2,3倍報酬が高いかわりに、応募者のレベルが高いものが多かったです。
ですので、駆け出しで、競争に自信がないという方は、まずクラウドワークスに登録してみるのもおすすめです。
ランサーズと違って、住民票やマイナンバーなどの個人情報を登録しなくてもOKなところもお手軽です。
クラウドソーシングに登録したら…
まずプロフィール欄を埋めましょう。
この欄は、あなたの顔です。
クライアントがここを見て判断することもあります。丁寧に書いておきましょう。
得意なタッチやジャンル、これまでの経歴、連絡がつきやすい時間帯などを書きます。
どう書いたらいいかわからない、という方は、実績数の多いクラウドワーカーのページに行って、参考にするとよいと思います。
準備ができたら、コンペ案件に応募していきましょう。
コンペ案件は落ちたらタダ働きなのがデメリットなのですが、未経験者でも参加できるため、初心者が取っ掛かりやすいからです。
また、ざっとコンペを探してみることで、今、求められている絵柄やジャンルが把握できるので、業界のトレンド研究にもなります。
採用数の多いワーカーを見れば、自分の知らない技を勉強できるかもしれません。
駆け出しイラストレーターにとって役立つたくさんの知識がタダで見ら れるので、案件とワーカーのページは積極的にチェックしてみましょう。
さて、応募するのは、
「自分にとっての得意分野」=「制作にあまり時間がかからない」コンペです。
コンペは競争倍率が高いので、高い確率で落ちるからです。
時間をかけたものがボツ続きだと、心が疲れてしまうので。
デザインソフトが使えるなら、バナーのコンペに応募してみるのもおすすめです。
バナーのコンペは、写真やイラストをフリー素材から拾ってくる場合が多いので、応募者同士で内容がかぶってしまうことがままあります。
その点、イラストが描ける方はアドバンテージがあります。
最近だと、シンプルな絵柄が需要が多いように感じます。
コンペに採用されたら立派な実績です。
初仕事おめでとうございます!すかさずポートフォリオに載せましょう。(クライアントに要確認)
いくつかコンペで実績を作ったら、次はプロジェクト案件にごりごり申し込んでいきましょう。
プロジェクト案件は、応募者の中から、クライアントが契約する相手を選考する形式です。
こちらに応募するときは、自己紹介のほかに、ポートフォリオがあるとビジュアルのインパクトがあるので有利です。
常にとっておきの作品だけを載せたポートフォリオを、案件のジャンル別に何種類か用意しておきましょう。
プロジェクト案件に応募する場合の自己紹介は、
初心者ですが…
駆け出しですが…
などと書くのは避けましょう。
先方を不安にさせるのは選考に不利だからです。
堂々とした態度で、しかし盛りすぎずに応募しましょう。
プロジェクト案件には、じゃんじゃん応募しましょう。
なぜならプロジェクト案件は、コンペに応募するよりはるかに、仕事を取るまでの労力が少なくて済むからです。
また、営業メールの練習になりますし、応募する度胸がつきます。これが今後絶対に役に立ちます。
プロジェクト案件は、コンペ案件より、比較的報酬が高いです。
コンペは取れなければタダ働きになりますが、プロジェクト案件は契約してから制作に取り掛かることになるので、そういう心配がありません。
ある程度実績を積んだら、プロジェクト案件だけを狙っていくのも手かもしれません。
継続アリのお仕事だとなおベターです。
おすすめは、漫画の制作です。
私はクラウドワークスを始めて4年ほどたつのですが、登録当初より漫画の需要が高まっているように感じます。
漫画を描ける人は仕事を取りやすくなっている印象なので、同人などで経験がある方、作画の早い方は、集中的に狙っていくのがよいかと思います。
コンペに落ち続けて実績が作れなくても、諦めず応募しましょう。
既に素晴らしいイラストが応募されていても、それが採用されるとも限らないところが、クラウドソーシングのコンペのわけのわからないところであり、同時に希望があるところです。
応募数の少ないもので、かつ締切の迫っている案件を狙って応募するのがおすすめです。
採用されなかった作品でも、ポートフォリオに載せられる作品が増えた、と思えば多少は気が楽です。
実績が乏しいイラストレーターがクラウドソーシング活用する前に見てほしい動画▼
クラウドソーシング以外のコンペを利用しよう
クラウドソーシングで実績が作れない場合
クラウドソーシングのコンペは競争倍率が高めです。
何度応募してもだめだという場合もあるかもしれません。
しかし、コンペ(コンテスト)は、クラウドソーシング上だけで行われているわけではありません。
探せば毎月たくさんの募集があります。こちらにも応募してみましょう。
コンペを探すのに便利なサイトのひとつに、公募ガイドonlineがあります。
こちらのサイトでは、締切日ごと、ジャンルごと、などさまざまな探し方ができます。
イラストレーター志望なら、アート系のコンペのなかから漫画、絵葉書など単語で絞って、これは!というコンペを探してみてはいかがでしょうか。
コンペに通過すると、まれに主催の企業から仕事の依頼をいただけることがあります。
私の経験では10件通過して、1件連絡をいただけるかな?という印象です。
毎年行っているコンペなら、毎年応募して、名前とイラストのテイストを覚えてもらうという手もあります。
私はこの方法で初めて企業様からお仕事をいただきました。
駆け出しイラストレーターにとって、コンペで採用されるメリットは箔がつくことですが、それだけではありません。
まず、賞金をいただけるので、モチベーションのアップにつながります。
それから、コンペによっては受賞者のコメントを載せてくださることもあるので、その場で宣伝をすることもできます。
コンペに通過するコツは、何を置いても、募集要項を厳守することです。
そんな簡単なことか、と思うかもしれませんが、意外と見落としている禁止事項があったりします。
すみずみまでチェックしましょう。規定違反ではじかれるのはもったいないです。
また、採用点数の多いコンペに参加するのもおすすめです。
コンペは落ちても通知がないことが多いので、過度にへこまないようにしましょう。
チキンちゃんのための営業法
クラウドソーシングとコンペで実績を付けたらそのあとは?
ある程度実績を付けたら、次はいよいよ企業に売り込みをしてみましょう。
上記のプロセスを省略して、いきなり企業にイラスト売り込みをするのもいいと思うのですが、経験上、実績がないとほとんど相手にされないです。(もちろん、うまく行く方もいると思いますが)
クラウドソーシングは、初仕事獲得までのとっかかりとしては便利です。
しかし単価が安めで、著作権を譲渡する場合が多いというデメリットがあります。
正直、著作権を譲渡して困ることは意外とないのですが、もちろん譲渡しないほうが、さまざまなリスクを避けることができます。
ポートフォリオやサイトに載せる時に先方の許可も要らないですしね。
また、クラウドソーシングは手数料として引かれる額もかなりのものです。
手数料が安いクラウドソーシングもあるのですが、現状、掲載されている仕事が非常に少ない傾向があるので実績を積み上げにくいです。
以上の理由から、ある程度慣れたら、企業と直接契約した方が、イラストレーターとして幸福度が高いかと思います。
営業の一例
自分のイラストに近い雰囲気のイラストを使っている書籍やサイトなどを見つけて、企業名を確認します。
そして、その企業にイラストの需要があるか伺い、あるようならば、ポートフォリオを送付させていただきましょう。
これをひたすら繰り返します。
メールで完結することが多いので、電話の必要性はさほど高くないです。
ここで、クラウドソーシングで鍛えたメール営業のスキルが役に立つのではないかと思います。
企業への営業は、返事が来ることの方が少ないです。気長にクラウドソーシングをしながら待ちましょう。
常に何かに応募しておいて、返事待ちになっている状態にしておくと、1つがダメだったとしても引きずりにくいです。
チキンハートでもイラストの仕事は獲れる!
もちろん、いうまでもなく、電話営業やSNSを行う方が、仕事を取れる可能性は高まります。
しかし、それ以外の仕事の取り方もあるかもよ、という紹介でした。
イラストレーションだけで食べていくのは至難の業ですが、このコラムが何かお役に立てましたら幸いです。