【絵師必見】ゲーム系アートディレクターが解説!良いポートフォリオとは!?

アートディレクターから見た良いポートフォリオ
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heikki
フリーランスのイラストレーターを経て、社内デザイナー、アートディレクターを経験。 グラフィック業界を渡り歩く。現在は2Dだけでなく3Dモデラ―の道も邁進中!
heikki
はじめまして!heikkiと申します。

イラストレーターとクライアント(社内デザイナー/アートディレクター)を経験した身として、その両面でお話しできたら良いなと思っています。

今回のテーマは、アートディレクターから見た、グッとささるポートフォリオとは!?ということで、「効率よく仕事を獲得できるポートフォリオづくり」についてお話ししていきます。

イラストレーターのポートフォリオに並べられる絵というのは、その多くが自分らしい表現や得意な対象であったり、好きな世界観であったりだと思います。

そのポートフォリオを通して仕事を獲得するわけですが好きな絵を並べただけで、はたして効率よく仕事を得ることができるでしょうか??

 

私は、以前イラスト制作会社のアートディレクターをしておりイラストにまつわる、さまざまなお仕事をクリエイターに声がけして発注していました。

絵を発注する側に立ったとき初めて、ポートフォリオを作る側/見る側とで、視点が異なることに気がついたのです。

つまり、私が今まで作ってきたポートフォリオは、全く求められるものになってなかった!と思い知ったのです。

そんな痛い経験がみなさまにお役にたてればと思いましたのでご紹介したいと思います!

私がアプリゲーム会社を渡り歩いている経験上、開発会社からの受注獲得を目指すイラストレーターさん向けの内容です。特性をご理解いただければと思います。

会社やプロジェクトによってポートフォリオに重視する内容は多様ですが、おおむね共通している内容をあげていきたいと思います。

 

なぜ、ポートフォリオを見てもらえるのか。目的をしろう!

下請制作会社や社内デザイナーに頼む手段もあるのになぜフリーランスのイラストレーターに発注するのでしょうか?

探す理由は色々あれど「必要としているグラフィック素材」があり、「イメージに近い絵が描けるイラストレーターを探している」もしくは「テイストに近い絵が描けるイラストレーターを探している」
という目的があるはずです。

3D需要が高まりつつある昨今、イラストレーターの仕事は今後ますます「グラフィック素材」という位置づけが強まってくるかと思います。

そのグラフィック素材とはどういったものがあるでしょうか?アプリゲームにおいて、2Dグラフィック素材はおおよそ以下のものです。

・キャラ立ち絵
キャラクターデザイン(or三面図)
背景(キャラ背景・ワールドマップ・フィールドマップ)
背景込みカードイラスト
・アイテム/武器
UI/各種アイコン/SDキャラ
・コンセプトデザイン(社内デザイナーが描くことが多い)
・バナー(ポスター)
・アニメーション立ち絵(Spine・Live2D)

概ね上記に分類されるかと思います。

今ポートフォリオ用に描いているイラストがあるならばどの素材に該当するイラストか、はっきりさせたほうが良いでしょう。

heikki
同人や趣味で好きに描くこととは似て非なるものです。明確に「素材として使える」イラストであるべきです。

作成の際に気を付けたいこと

①そのイラスト、「上手い」だけアピールになってない?

長らく私がもっとも勘違いしていたことです。ポートフォリオをつくるにあたって、とにかく自分のベストな画力を込めようと思って絵を描きました。

残念ながら、「上手い」という点だけに着目したイラストでは、商業的価値がなければ仕事に結びつくことはありません。それが、何か月もかけた渾身の作品であっても。

私の場合、一枚の絵に「この絵にあらゆる仕事が舞い込んでくる」などと託していました。

でも、実際にそのまま使うことは考えていない、超アーティスティック志向なイラスト。

単純に「上手さ」だったり「デッサン力」「描き込み量」を見てほしいような絵だったのです。

また、かつての私は、個性や自分だけの表現を大事にしていて、流行りの今風の絵柄に寄せたくないタイプでした……。

いえ、自分の絵柄を大切にすることが悪いことではありません。しかし、そのプライドはお仕事のチャンスを見放してまで大事にすべきことでしょうか?

先ほども申しあげた通り、クライアントがフリーランスのイラストレーターに発注する目的の多くは、「必要としているグラフィック素材があり、それに合ったクリエイターを探すこと」です。

つまり、即戦力になるような人です。

クオリティが高ければ高いほど説得力は増しますが、前提として「グラフィック素材」になりづらい絵ばかり描くイラストレーターは、いくら画力があったとしても発注しようとはなりません。

滅茶苦茶上手くとも、ポートフォリオにあるのは中世の宗教画風・・・水彩画・・・デッサン画・・・

そんな内容になっていないでしょうか。ゲームグラフィックとはほぼ遠いテイストになっていないか、要注意です。

heikki
ゲーム系イラストの道に進む!と決めた時点で、私はゲーム素材に無関係なイラスト、美大時代の油絵、デッサン画は下げました。
どの程度デッサン力があるのか、を見るためにデッサン画の提出を求める企業もあります。

 

②目立つための努力は必要?

発注側は、ポートフォリオを山のように目を通します。目立つために絵も工夫すべきでしょうか?

正解は違います。

奇抜なものや雰囲気を変えて目を引くなんてことは考えないでください。

突拍子もない作風が異なるイラストが混入していたら間違いなくクライアントは一抹の不安を覚えます。

このイラストレーター、クオリティが安定していないのかな?絵柄が統一してないということは、依頼したときどんな絵柄で描いてくるかわからないから怖いなあ・・・

と、発注側は心配になることでしょう。

ボリュームのために落書きやラフ絵を入れる人もいますが、上記のように統一感を入れてできるだけクオリティの高い絵をそろえたほうが良いでしょう。

heikki
絵柄やクオリティはある程度揃えよう!

ただし、多様性が無いことが良いわけではありませんのでご注意を。

 

③時代を読み取れ!流行の絵柄とは?

アプリゲームにもファッションや髪型などと同じように、流行りのジャンルがあることをご存知でしょうか?

例えば、2017年にリリースされたタイトルで顕著だったのは「大型IP系」「乙女系」「アイドル系」ジャンルです。

IPとは?

知的財産のことで、版権を得たゲーム。有名な版権のことを大型IPといいます。

大手ゲーム会社がオリジナルタイトルよりIPタイトルをリリースすることが目立ちました。

流行と自分がマッチすれば、需要の大波に乗っていけるといえます。

たとえば………

・アイドルの萌え絵イラストが上手く、かつテイスト寄せが得意
・女絵が得意、かつプレイヤーが喜ぶスチルイラストが描ける

などなど、特化スキルが流行に合うイラストレーターは大変重宝されました。

今だと、キャラであればアニメ―ションさせるのが常識になりましたのでかわいいキャラが描けてSpineなどのツールが扱えるというのはスキルとして大きいですね。

関連記事>>
イラストレーターとして生き残るには希少価値を高めるべし!掛け合わせたいスキル5選

 

また、数年前であれば、「パズルゲーム系のエフェクトてんこ盛りイラスト」が流行りましたがどちらかというと、むしろエフェクト少な目のほうが今っぽいですね。

厚塗りカードイラスト、歴史武将系のお仕事は完全に無いわけではありませんがやはり全盛期と比べると顕著に減りました。

しかしながら、絵柄というものは個々のゲーム会社のプロジェクトごとに特色もあるため一概に括ることはできません。

ソーシャルゲーム情報サイト等で会社の傾向を研究することもおすすめです。

それでも、多くの案件を担当してきて、ハッキリと言えることは

「絵柄が古いなぁ~」というイラストレーターは非常にお仕事を頼みづらいということです。

自分の持ち味はあっても、そこにプラスして「今っぽい」テイストを持っておいたほうがきっと仕事の幅が広がるかと思います。

heikki
5年も経てば、絵柄の流行も移り変わっていきます。

時代の流れの早さを理解し、注目することも大切な仕事だと思います。

 

おわりに

いかがでしたでしょうか?

効率よく仕事を獲得できるポートフォリオづくり、ということで自分らしさやこだわりを捨てた方が良いというような内容になったかもしれません。

絵描きにとっては辛い内容であることと思います。

ですが、勝負のステージに乗るための第一歩はいかに発信力があるイラストを描けるか、いかにリーチできるかが勝負となっています。

自分の絵柄、こだわり、個性の表現というものは、仕事が軌道に乗って周知されるほど有名になってからで十分だと思います。

仕事の少なさを嘆く前に、はじめのとっかかりを作るためにも、まずは色んな人に目にとめて見てもらえるようなポートフォリオづくりを意識してみてはいかがでしょうか?

 

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