PDCAサイクルという言葉はご存知でしょうか?
ビジネスマンの間でよく使われている業務改善策のひとつです。
P( plan = 計画) D(do = 実行) C(check = 評価) A(act, action = 改善)というふうに段階に分けてプロジェクトを改善していくことを言います。
これをイラストの練習に取り入れることで、より効率的に上達していくことができます。
詳しく解説していきますね。
イラスト上達のためのPDCA
第1段階:Plan(計画)-目標をたてよう!
まずはプロジェクトの目標を決めましょう。たとえば
- どの角度からでも顔を描けるようにする!
- 手の構造を理解してあらゆる手の形を描けるようにする!
- 背景が苦手だから、まずはパースを理解して描けるようにする!
- 動きのある絵を描けるようにする!
などなど。ひとつ決めましょう。
目標が決まったら、それを達成するためにどのような練習をすれば良いか考えます。
上述したそれぞれの目標に対しての練習方法でいえば・・・
- 各角度から撮影した自分の顔写真を模写する
- 手の骨と筋肉のつき方を理解するため書籍で学び、撮影した自分の手を模写する
- パースについて解説された本を3冊読み、実際に理論に基づいた背景を作画する
- スポーツの動画をキャプチャして模写する、動きのあるアニメのシーンをキャプチャして模写する
などです。(これ以外にも自分に合った方法や複数の方法を考えてみましょう)
目標と練習方法を決めたら、練習期間を決めます。
練習期間を1週間と定めたら、その中で練習の進め方を決めていきます。
1日目に何をするか、2日目に何をするか、といった具合です。
最初のうちはここまで細かく設定しなくても良いですが、期間は必ず決めましょう。
期日を決めておかないとダラダラと練習してしまい、後のD,C,Aができなくなります。
第2段階:Do(実行)-練習しよう!
計画を立てたらあとは行動あるのみ!
期日まで計画だてた練習を遂行しましょう。
第3段階:Check(評価)-計画が正しかったか評価しよう!
計画に沿って実行した後は、その練習方法が正しかったかをチェックしましょう。
計画時に立てた予想(この目標を達成するためにはこの練習方法が最適!)を実際にやってみてどうだったか振り返ります。
第1段階のPでたてた計画は、実際にやってみるとあまり意味がなかった(絵の上達に繋がらなかった)ということも大いにありえます。
また、目標には至らなかったものの、違う方面で上達することもありえます。
Pで立てた計画は必ずしも正しいものではないので、この段階でその是非を客観的に評価しましょう。
Pが間違っていたことは問題ではなく、実際に行動してみた結果どうだったかを検証できることが大切です。
第4段階:Action(改善)-練習方法を見直そう!
P,D,Cを行ったうえで、より目標に近づくためにはどのような練習方法が最適であるか見直していく段階です。
C段階での評価をもとに、改善を試みましょう。
また、D段階で練習中に「もっとこうしたら効率的かも・・・」と思いついた方法があればそれも精査してみましょう。
PDCAに終わりはない!
第4段階までできたからといって、これで終わりではありません。
A段階で考えた改善策をもとに再度Pに戻って計画を立てます。
このサイクルを繰り返すことで、イラスト上達のノウハウが蓄積されていき、無駄なく効率的に練習をできるようになるわけです。
適当にダラダラと描いていても上達は難しいです。
段階を踏んで練習方法自体をブラッシュアップしていきましょう。
DCAPという考え方もある
一般的にはPDCAの順番で提唱されていますが、DCAP(ディーカップ 笑)という流れを推奨する声もあります。
つまり、まずは実行してみてその結果を評価し、改善策を考え計画し直すという流れ。
自分の絵には何が足りないのか?何が描けないのか?など明確に言語化できないようであれば、まずはそれを探すべく描きまくってみるという方法もありです。
描いているうちに「ここが苦手だから全体のバランスが崩れるんだ」と自分の課題を見つけて、改善策を考え、練習計画を立てる・・・。
自分に合った方法で取り組んでいきましょう。
PDCAサイクルを回してイラスト上達!
PDCAサイクルは一般的にはビジネス界隈で使われる考え方です。
しかし、あらゆることに応用できます。
イラストの場合は
- P:目標を立て練習方法立案、期間を設定する
- D:計画した練習方法を実行
- C:計画した練習方法が目標達成するためにベストだったか評価
- A:D,Cを踏まえ改善策を考える
といった具合で効率的に上達できることを解説してきました。
練習に役立ててもらえますと幸いです。