はじめまして。Twitterを中心にパーソナルトレーナー兼イラストレーターとして活動させて頂いているナイキ(@775_mos)と申します。
本業はパーソナルトレーナーですが、SNS運用にも力を入れており、2020年3月現在Twitterのフォロワー数が15000人ほどいます。
そしてSNSを運用していく中でイラストを描くようになり、イラストレーターとしても活動するようになりました。
本記事では、僕がSNS運用とイラストをかけ合わせた結果得ることができた様々なメリットや、戦略方法について解説させていただきたいと思います。
SNSを伸ばす利点
1. 集客・依頼につながる
SNSを仕事として運用する方の多くが、集客や案件依頼目的で運用していると思います。
実際SNSは宣伝効果が非常に高く、僕の規模のアカウントでも、一か月でおよそ200万人の方に見て頂いており、ありがたいことに仕事を頂くことができています。
せっかく良い作品を作ることができても、知られなければ作品が評価されることもないので、まだSNSを運用していない方がいたらぜひ挑戦してみましょう。
2. 実力以上の権威がつく
権威などとたいそうな言葉を使ってしまいましたが、実際SNSのアカウントを伸ばすことができると周りからの評価も上がり、対人関係を有利に進めることができます。
僕は今年の3月まで青森で学生をしながらSNSを運用していたのですが、ある程度SNSが伸びてくると、それを見た方から会食のお誘いをいただけたり、出版社から書籍出版のお話を頂いたりもしました。
そして実際はその辺の学生と何ら差のない僕ですが、SNSが伸びているというだけでよく評価していただき、いろいろ良い体験をさせて頂けました。
実際フォロワーが多いインフルエンサーと呼ばれる方々って何かすごそうなイメージを抱きませんか?
実際に何かに秀でた人なのかはわかりませんが、SNSにはなぜかよくわからなくても「この人はすごい」と思わせる力があります。
3. 良質な人脈ができる
僕の本業はイラストレーターではなく、クライアントにトレーニングを指導するパーソナルトレーナーという職業なのですが、SNSを運用していたおかげで、その業界では有名な経営者の方や、フォロワー数が10万人近いインフルエンサーの方とも交流させて頂けるようになりました。
繰り返しになりますがそこら辺にいるただの大学生の僕が、そのような方々にお時間を割いていただけることなど通常ありえず、これもSNSの価値を実感した瞬間でした。
今ではご縁もありサプリメントメーカーとスポンサー契約を結ばさせて頂けるようにもなりました。
次の章ではそんなSNSの運用にイラストレーターは向いているという話をしたいと思います。
イラストレーターはSNS運用に強い
1. 情報をイラスト化して伝えられる。
これは企業などに依頼され、商品のPRイラストを作ったことがある方ならわかりやすいと思いますが、イラストレーターは情報をイラスト化して伝えることができます。
例えば僕のSNSでは、ダイエットや筋トレの情報をゴリ男君というキャラを用いて解説しているのですが、多くの方から「イラストだとわかりやすい」という声を頂いております。
【始めよう「貯筋」習慣!】
今日はご高齢の方・運動習慣のない中高年の方に向けた筋トレの解説になります!
加齢に伴う筋肉量の低下は様々な弊害を生みます。
僕の発信を見てくださっている方々は筋トレの重要性を知っている方が多いと思うので、是非身近な方にシェアして頂けると嬉しいです! pic.twitter.com/YlHPIReLit— ナイキ@体作りをイラスト解説! (@775_mos) March 13, 2020
僕の発信内容は、若干こだわりはあるものの、そこまで珍しい情報を発信しているわけではなく、もっと少ないフォロワー数で同じようなことを発信している方はたくさんいます。
しかしその中でも僕がアカウントを伸ばすことができているのは「情報をイラスト化し分かりやすく解説できている」ためだと分析しております。
そして多くの方が有用だと感じる情報が発信できれば、フォロワー数は自然と伸び、SNS(特にツイッター)は、フォロワー数がのびるとその分拡散される回数も増えるため、フォロワー数が雪だるま式に伸びていきます。(0→1000人は難しいけど1000→10000人はそこまで難しくない)
そしてこれはおまけみたいなものなのですが、わかりやすい情報発信を心がけてSNSを運用していると、自然と文章を書くことが得意になり、情報へのアンテナもより鋭敏になります。(結果的に発信内容がより洗練されていく)
2. 100分の1の法則
有名な言葉で「100分の1の希少性がある能力を3つ掛け合わせると100万分の1の希少性を持つ人材になることができる」というフレーズがありますが、SNS運用においてはこの考え方が非常に大切になります。
例えばとあるサプリメントメーカーが「イラストで新しい商品を紹介したい」と考えたときに、サプリメントに精通していて、イラストが描ける、さらにSNSでの発信に長けた方がいたら、その方に優先的に仕事を振ると思いますよね。
というかそこまでできていると その業界では、ほぼオンリーワンの存在になるので、見合った仕事が生まれれば、その仕事が自分のところに来る可能性はとても高くなると思います。
そうなると仕事もたくさん来るようになり、その分野のプロになれます。
イラストが圧倒的にうまい方や、その業界で圧倒的な成果を残している方であれば、能力をかけ合わせる必要もありませんが、僕を含め大半の人がそうではないので、能力を掛け合わせ、専門性を強くしオンリーワンを目指すことの方が賢明だと思います。
3. 圧倒的ブルーオーシャン
イラスト以外で何かしら関心のある分野で、イラストを活用して積極的に発信している人をみたことはありますか?
おそらくかなり少ないかと思います。
ちなみに僕がSNSを運用しているフィットネス業界ではイラストを使って情報発信をしている方は僕が知る限り3人しかおりません。
フィットネス業界はとても母数が多い界隈なので情報発信をしている人は数えきれないほどいるのですが、イラストという要素を掛け合わせるとこれだけ競合相手が減ります。
しかし僕の体感として最近いろいろな分野でイラスト発信をしている人を見かけるようになったので、今のうちに情報発信を始め、先行者利益を得ておいたほうが良いと思います。
さて、次の章から僕が考えた具体的なSNS戦略の話になります。
僕が考えるイラストレーターのSNS戦略
1. 多くの人が関心を寄せる分野の情報をイラスト化してかみ砕く
まず気をつけたいのはどの分野でSNSを運用していくかです。
基本的には自分が詳しい・興味のある分野でよいですがあまりにもニッチな分野になると、その情報に関心のある人の母数が少なくなるのでアカウントを伸ばすことが難しくなってしまいます。
自分が興味を持てて、ある程度母数の多い分野を決めたら、次にターゲットを絞ります。
例えば僕の場合、フィットネスという分野で特に筋トレとダイエットに興味がある方、そしてその中でもある程度知識があり、より専門的な情報を収集している方をターゲットにしています。
このターゲットを絞るということは意外と大切で、僕の場合多くの人が興味を持ちそうな広く浅い情報を発信すると、普段の情報とは性質が異なるため、理解できる層はいつもより多いのにも関わらず、反応がとても悪くなってしまいます。
ターゲットを絞りすぎるのも、あまり良くありませんが、発信内容に一貫性を持たせるためにも、ある程度ターゲットは絞るべきです。
一般に多くの人が理解できる情報を発信したほうが、SNSでは有利ですが、当然同じことを考える人も多いので、そういった情報は競争が激しいです。(個人的にはやや深い内容をイラストでかみ砕いて発信というスタイルが良いと思います。)
ですのでターゲット層と競合数のバランスは自分に合ったものを探していくことが大切になります。
2. 業界でのポジションが確立したら案件・商品でマネタイズ
ここが一番大変なポイントになるのですが、SNSでイラスト投稿を主軸にして運用していくなら高頻度での情報発信は必須となります。
日々の仕事で忙しい中、SNSでもイラストを高頻度で発信していくことは大変だと思いますが、「○○業界で情報をイラスト解説している人」という明確なポジションを確立するまではなるべく多くの人の目に触れる必要があるのでやはり頻度は大切です。
特にSNSを運用し始めて数か月~1年くらいは時間を費やしても目に見えて効果が表れず、つらいと感じる方も多いかと思いますが、ここが頑張り時です!
先ほども言ったようにフォロワー数が増え始めると、更に雪だるま式に増えるようになります。
多くの人の眼に触れれば、ある日突然インフルエンサーが僕たちの情報を拡散してフォロワー数が倍増するなんてこともよくあります。
そしてある程度知名度を獲得すれば、SNS経由で仕事の依頼が来るようになります。
フォロワー数が多くなればマネタイズ方法も多様化できるようになります!
3. 知的誠実性を持つ
知的誠実性とは…自分の発信する情報に責任を持ち、自分が正しいと思える知識だけを発信する誠実さ。
この言葉はあるインフルエンサーの方から教えて頂いた言葉なのですが、SNSを運用していく上で僕が常に気を付けていることでもあります。
怪しげなサプリメントでも「キャッチ―で耳障りが良い情報」ばかり発信していれば多くの反応が得られるかもしれません。
しかし情報が拡散される今の時代に本当かどうかもわからない胡散臭い情報を発信していると短期的に利益を得られても、すぐに嘘がばれ、信頼が失われてしまいます。
何より正確でない情報を発信するのはあまり気持ちの良いものでもないですし、信頼を失っては長期的にみて損をしてしまうので、情報を発信する際はこの「知的誠実性」を心がけるべきだと思います。
イラストレーターはSNS運用でポジションを取りやすい!
SNSをうまく運用することができれば集客・人脈・信頼を作ることができます。
そしてイラストレーターは情報をイラスト化することができるため、SNSでは目を引き、成果を上げやすいです。
そんな簡単な話ではないと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、僕はそもそも絵を8年ほど描いておらず、TwitterなどのSNSは使ったことがないという状態からSNS運用を始めました。
今でも正直イラストレーターと名乗れるほど絵がうまいわけでもないです。
そんな僕でもそれなりに成果を挙げられたことを考えると、僕がこの記事で描いた内容や戦略はとても再現性が高いと思います。
今回の記事を読んでSNSを本格的に運用してみようと思えた方は是非挑戦してみてください。
そして、できればフィットネス分野の筋トレ・ダイエット関連のイラスト発信はやめてください。僕が負けてしまいます(笑)