イラストのお仕事と一言でいっても、
・広告
・文芸など出版物
・文房具などのグッズ系
・ゲームなどのキャラクターデザイン
・ラインスタンプやウェブ上でのちょっとしたアニメーション
など多岐にわたります。
あなたはどんな仕事をしてみたいですか?
私はこの仕事をする前「絵を描く仕事をしたい!」と漠然と思っていたものの、どの分野で何の仕事がしたいのか聞かれると、明確に答えることはできませんでした。
そこで、自分のやりたい仕事を明確に決めてターゲットを絞り、それにあったクライアントにリーチしていくという方法をとりました。
この記事では実際に私が自分のやりたい仕事を依頼されるようになるまでにしてきたことをまとめました。
〇自分の得意な絵を仕事にしたい
〇明確にやりたい仕事があるけど、どうすればいいかわからない
という方は是非最後までご覧ください!
やりたい仕事を引き寄せる方法
私がイラストレーターになりたいと思ったのは、最初の子どもを出産して3ヶ月経った頃。
毎日「たまひよくらぶ」を読んでいたんですね。
そのころは無職で(赤ちゃんがい るので)外に働きに行くことができず
イラストレーターって、お家で絵を描いて お金がもらえる職業なのでなんだかいいなぁ
と思っていました。
絵を描くのは好きなので、それを仕事にできたらいいなぁと。
今から思えばちょっと安易すぎますね、その時の自分…!
でも、実際に行動に移します。
その時意識したのが
でした!
結果これが自分のやりたい仕事に繋げるためのプロセスとなるので詳しく解説していきます!
① 自分がどこのマーケットで戦えるのかを分析して認識する
まず、どの分野のイラストレーターとして活躍できそうか、自分の絵柄やスキルと相談して方向性を練ります。
私は考えた結果、大好きな本の装画を描きたい!と思うようになりました。
当時も今もですが、本屋さんに行くとジャケ買いしたくなるよう な美しいイラストレーションと装画に彩られた本が並んでいます。そういう仕事をしたい!
と目標を定め次のステップへ進みます。
当時の私は育児雑誌などにイラストを描くマーケットに属していると(勝手に)判断していました。(他の情報をとりに行っていなかったのでただただ思い込みです) なんの知識も経験もないのに、たまひよクラブ編集部に持ち込みに行って見事玉砕。。(あたりまえやん。) 営業が初めてで、震えながら編集部に行った私を担当編集者の方は優しく接してくださいました。 なんの仕事歴のない私に対して、精一杯に「いい絵だね!」と褒めてくださったのを覚えています。 それからなんとなく、遠回しに、いい絵だけれども仕事を依頼するとなるとどうかなぁ、というようなことをおっしゃったようなことを覚えています。 今から思うと、お仕事で忙しいときにこのような時間と気持ちを割いてくださっただけで感謝の気持ちでいっぱいになります。 でもこの経験があったからこそ本当に自分がやりたい仕事、描きたい絵について考えるきっかけとなりました。
② そのマーケットですでに活躍している人をリサーチする
自分がやりたいと思える仕事を既にされている先輩方やその周辺でお仕事されてる方を徹底的に調べます。
私の場合は、書籍の装画などでご活躍されていて私の目指す方向性の絵を描かれている
★木内達朗さん@kiuchitatsuro
★網中いづるさん @izurua
★松尾たいこさん@taikomatsuo
こちらの3 人のイラストレーターさんの
▶ 経歴(どうやってイラストレーターになったのか)
▶ SNS等で話していること
▶ ブログで書かれていること
を徹底的に研究しました。
もちろん装丁家の方やデザイナーさん、編集者さんや作家さんなど装画のお仕事に関わるであろう方たちもしっかりリサーチもしました!
自分の目指すべきイラストレーターさんを探すのに年鑑本などを活用するのも効率的ですね!
③ ②で調べた方たちにリーチする行動をとる
当時の私はなんの人脈もないので、リサーチした方々と実際にお会いしたりお話を聞けるような立場ではありませんでした。
しかし、松尾たいこさんの経歴をみていると、福井真一先生のイラストschoolに通った、とあったので問い合わせて通いました。
リーチしようとするのは、必ずしも直接会うことではなくて(会えればいいですけどね)その方たちの辿ってきた道を真似するでもいいし、主催されてる学校に通ってみる、とかでも良いと思います!
理想的な仕事をしている方の歩みを真似ることで、自分もその仕事に近づくことができるはずです。
SNSを活用する
また、今は昔と違ってSNSという、個人が自身を宣伝するのに適した手段があります。
これを自分のイラストレーションの宣伝として活用しない手はないので、絶対に使いましょう。
自分がどんな仕事をしてみたいかわからない…
という方でも、毎日好きなイラストを描いてアップしていくことで、クライアント側が自動的にあなたを見つけてくれるかもしれません。
自分に合う仕事をクライアントさんが提案してくれることもあります。
「装画の仕事を目指していたけれど、グッズ展開の仕事の話がきた。」など、全然違う分 野のお仕事がきても是非乗ってみてください。
描いた絵が自分では思ってもないような分野にマッチすることもありますよ。
また世の中は常に変わり続けているので、「自分はこういうことしかしたくない」と固執しているといつまで経ってもお仕事を得ることができないという悪循環にはまってしまうかもしれません。
大衆に向けて自分の作品をアピールし、柔軟に対応することがSNSを活用するうえで大切です。
行動をおこすことでやりたい仕事を引き寄せる
私がしたことは
- 自分がどの分野で活躍できるイラストレーターか調査し、考える
- その分野で活躍されてる方をピックアップして徹底的に研究する
- その方たちにリーチできる行動をとる
で、結果イラストschoolで学び、コンペに出したり、展示に参加したりしました。
コンペで最終選考に残ったりすると当時の審査員のところに売り込みにいったりもしました。
SNSでの作品発表も怠らず、発表したらまた絵を描いて、を繰り返しました。
すると、装画制作依頼のお話が舞い込んできたのです!
私のはじめての装画のお仕事、井上荒野さんの「もう二度と食べたくないあまいもの」です。
有名な装丁家さんや編集さん、作家さんは事前にリサーチしていたので、その当人達から直接ご依頼がきたときは、心臓が飛び出るくらいびっくりしてしまいました。
打ち合わせもみなさん当然ながら一般人なのですが、私からしてみれば雲の上の人たちばかりだったので、その時飲んだコーヒーの味もわからなかったくらいです。。。
見本の本がお家に届いたときは、しばらく信じられず(手でちゃんと持っているにもかか わらず)、ぼーっと眺めていたことを思い出します。(しかも正座で。)
夢のお仕事はまさに夢、なんですが正しい方法でリーチすれば決して不可能なことでないと思います。
一人で描いていてどこにも発表しない、となると誰にも見つけてもらえませんし、誘われません。
先生や仲間に絵を見てもら うのは自分の視野を広げることになるし、SNSや展示での発表は広く世間に広めることが できるので、結果としてどこか(イラストレーターを選ぶ決定権のある人)に届くのだと思います。
自ら作り出す”自分らしい”仕事
また、仕事というのはクライアントからいただくだけではなくて、自分で作り出すこともできます!
私の友人には張り子の人形作家さんやファブリックトロフィークリエイター、似顔絵作家さんがいます。
それぞれSNSなどで自分の作品を発信し、そこから受注、制作して発送までしているのです。
海外での人気が高く、マーケットが日本だけでなく「世界」という方もいます。
発表するとすぐに売れてしまうので発送作業が大変だという話も聞きます。…うらやましい!
参考>
絵やイラストをアート作品として世界中の人に販売したいならEtsyがオススメ!
コロナが始まった頃、
オンライン会議が増えたから、背景に飾る絵がほしい
というご依頼を私も頂きました。
絵の発送作業をしながら、「こういう生き方もあるんだなぁ、いいなぁ」と思ったりしました。
SNSの時代、個人で発信して個人で受注することが可能になっているので、こういうお仕事の形態はもっと増えていくと思います!
それはとても幸せな形ですよね。
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