イラストレーターの営業

出版経験もあるアメコミ系イラストレーターに聞く売り込み先と営業術

アメコミイラストレーターインタビュー
スポンサードリンク



イラストレーターにインタブーのコーナー第四弾です!

当サイトではおちゃめなブタさんにインタブーされてもいいよっていうプロイラストレーターさんを募集しています。
我こそは!というあなた!是非お問い合わせよりご応募ください!

ブタ
今回インタブーするのはアメリカで出版されたアートブックに参加したこともあるアメコミ・カートゥーン系イラストレーターEl Pinoさんどえーす!

イラストレーターMEMO


El Pino

イラストレーター

フリーランスイラストレーター。制作会社・アパレルブランドを経てフリーランスに。

映画とアメコミが好きなのでいつかアメコミ絡みの仕事がしたいです。

好きなヒーローはアイアン・フィストとタンク・ガール。

ポートフォリオサイト / インスタグラム / BASE / ココナラ

ブタ
El Pinoさんは以前、イラストレーターが海外クライアントから仕事を依頼されるための営業方法と準備という記事をご寄稿頂いてインスタを活用した海外クライアントへの営業方法を伺ったブー!そっちも要チェックだブー!!

El Pino
おおー!ブタさん!!よろしくおねがいします!!

ブタ
インタブーではより突っ込んで掘り下げていくブー!!と、その前にEl Pinoさんは何かメッチャアメリカンナイズされてますが、何者なんですか?

El Pino
フツーに日本人ですよw会社員時代は制作会社やアパレル会社でデザイナー / イラストレーターとして勤務してました。

ブタ
今はフリーランスなんですよね?独立のきっかけは?

El Pino
一社目の制作会社は倒産しましたし、二社目のアパレル会社は制作だけでなく営業もこなす激務で・・・。体調を崩したところで東日本大震災があったんです。「あぁ、これはもう何が起きてもおかしくないな」と思い、翌年の2012年から勢いで独立しました!

ブタ
結構、震災後に起業を決心する人とか多いですよね。僕の知り合いの社長もそうでしたブー。

El Pino
やっぱ危機感を感じるんでしょうかね?結局4年しか会社員はしてませんが、ビジネスマナーや仕事の流れが勉強できたので結果、よかったと思ってます。

ブタ
そんなEl Pinoさんにお話伺っていきますブー!

 

スポンサードリンク





海外は日本よりアートが評価される!

ブタ
さっそくゲスな質問で恐縮ですが、イラストレーターって日本より海外の方が稼げるイメージありますかブー?

El Pino
いやーどうですかねー。国によっては日本よりだいぶ物価が安いところもあるので、そういう国の方からの依頼だと見積もり時点で話がなくなったりしますね。

ブタ
なるほどー。そういう問題もあるんですねー。

El Pino
あ、でも以前ニュージーランドのオークランドで開催されたグループ展に参加したことがありまして。

ブタ
なんてワールドワイドな人だ!

El Pino
現地の方の話を聞いても実際に街を歩いていても、イラストや絵画だけでなく音楽や表現全般が受け入れられ易い土壌がありそうだなと感じましたね。具体的には

  • 大道芸や街頭パフォーマンスでの収入に対して免税がある(2012年当時。今はわからない)
  • 普通のカフェやレストランに地元のアーティストの絵画を月替わりで飾る
  • その絵を食事をしたお客さんが気に入ったら買って帰れるシステムになっている

とかですね。日本よりもアートが身近な雰囲気でした。

そういう国ではイラストレーター職の評価も高そうですよね。

ブタ
以前、絵やイラストをアート作品として世界中の人に販売したいならEtsyがオススメ!という記事を書いてくださった、あや子さんも記事内で同じようなこと言ってたなぁ。

 

営業は電話ではなくメール&展示会をチェック!

ブタ
ご寄稿頂いた記事ではインスタを活用したゆるめの営業について教えてもらいましたが、他にはどういう営業をしてるんだブ?

El Pino
売り込みたい企業に、外部のイラストレーターからの売り込みの可否をメールで質問し、返答に応じてポートフォリオを郵送したり、直接伺ったりってのが多いですね。

ブタ
電話ではなくメールなんですね?

El Pino
うーん・・・自分の会社員時代に勤めていた会社が売り込みを受け付けていない会社だった事もあって、電話営業される側として考えてしまうと抵抗があるのでなかなか踏み出せないんですよね。。

本当は電話の方が良いのだろうとは常々思っています。

ブタ
メールだとなかなか返信も無さそうですね~。

El Pino
打率は低いですねwなので、送りまくる必要があります!あ、あと業界展に行って営業することもあります!

ブタ
業界展?

El Pino
デザイン会社や広告制作会社を中心とした「グラフィックデザインExpo」や、映像制作を中心とした「映像・CG制作展」とかですね。

そういうのに来場者として参加して逆に営業してます。ただ、展示会は出展社側がお金を出して新規顧客獲得の為に出展する商談ベースの場なので商談の邪魔にはならないように気をつけてます。

ブタ
確かにこれは営業の交渉テクニックが要りそう!でも興味ある(自分の絵に合いそうな)業種が一堂に会してるシチュエーションってなかなか無いですもんね!

El Pino
そうなんですよ!例えば

  • パッケージデザインや包装に特化した技術展とデザイン展
  • 化粧品技術だけの展示会
  • 編集プロダクションだけが出展して出版関係者だけが集まる展示会

のような業種を絞り込んだ展示会って結構あったりしますので、自分の絵のジャンルが決まっていて営業先も絞り込めるのであれば結構チャンスがあるかもしれません!

 

アメコミ系イラストの営業先は?

ブタ
ちなみにEl Pinoさんのようなアメコミテイストってどういう業種に売り込むんですか?僕もアメコミ大好きなんで気になるブー!

El Pino
アメコミテイストのイラストは比較的派手なので若い客層の多い業種やスポーツ、エンタメ寄りが強いのかなと感じています。

私の場合はアパレル関係や音楽関係が比較的多く、音楽関係の場合は私自身の好みもあるかとは思いますがパンクロック系のジャンルが多いです。

ブタ
なるほど!的確だブ!!

El Pino
とはいえ、日本では特に使える幅が狭いジャンルだと思います。

以前売っていたロッキンジェリービーン先生のDr.Pepperのイラスト缶みたいな仕事もいつか出来たら良いなと思います!その為には売れなきゃなので頑張ります!!

アメリカで出版されたアートブックに参加した話

ブタ
どうしてそんなことになったんだブー!?

El Pino
オーストラリアのコミック編集者の方が、アメリカの出版社に持ち込んだ企画で全10巻シリーズもののアートブック第1弾でした。

その編集者の方が、私のdeviantARTに投稿していたイラストを見て第一弾のテーマに合うからと「こういう企画があるんだけど興味ある?」と連絡して下さったのがきっかけです。

deviantART(デヴィアントアート)とは、deviantART社が運営する芸術家のためのインターネットコミュニティである。wikiより

ブタ
おお!やっぱWEBで発信することで繋がりをもてるようになる世の中なんですね~

El Pino
そうですね!前に寄稿した記事にも書いてますが、最近ではインスタグラムの方がお問い合わせは多いですね。

時代に合わせて発信の力を入れる媒体を選択するのも重要ですね。

 

El Pinoさんが参加したというアートブックはこちら!





El Pino
世界中から55名のロウブロウアーティストやカートゥーンアーティストを集めたアートブックです。

55名のアーティストが様々なスタイルで思い思いにロカビリーやサイコビリーをテーマに描いたイラストが満載です。

以前から大好きなアメリカのカートゥーンアーティストのBrett Person氏も参加していて、憧れの人と同じ本に関われたという感動がありました!

 

イラストレーターを目指すうえで大切なこととは?

ブタ
最後に読者に向けてひとことお願いしますブ

El Pino
ビジネスマナーや絵の練習等の大切さについては他の記事で述べられているのでそれ以外だと、

  • イラスト以外の分野にも常に色々な事に興味を持って知識を吸収していく
  • 知らない事は人に聞いたり調べるクセをつける

というのが大事だと思います。

イラストレーターのお仕事では様々な業種の方から制作の依頼が来ます。

知らない事について描こうとしても良いアイデアは出づらいので、様々な知識の引き出しを持っておく事、その引き出しが使える状態にある事が大事だと思います。

ブタ
といった感じでEl Pinoさんでしたー!ポートフォリオサイトには素敵なアメコミ・カートゥーンイラストが実績として公開されてるので、そっち系を目指すなら是非参考にしてみてくださいねー!!