※こちらの記事は現役のイラストレーターさんにご執筆頂きましたが、ご本人の希望により匿名(架空のイラストレーター花丸子)として公開しています。書いてある内容は実際に起こったことなので、同じような被害を被らないようご注意を!!
初めまして!イラストレーターの花丸子と申します。
現在は平日日中は事務のお仕事をしながら、退勤後、週末にイラストレーターとして兼業イラストレーターとして活動しています。
ゆくゆくは専業イラストレーターとして活動していきたい!と思うものの企業さんへ直接営業することがとても怖く…
営業に場慣れする為にとりあえず片っ端からイベントに参加し人に会い、自分のイラストを見てもらおうと思いました。
そして考え思いついたのが、異業種交流会への参加でした。
そして参加した異業種交流会で知り合った、エステ経営者の佐々木さん(仮)によって地獄のようなしつこ~いマルチ商法(ネットワークビジネス)の勧誘被害にあいました。
この記事では私がどのようにマルチ商法の方と知り合ってしまい、どんな手口で勧誘されたのか、そしてしつこい勧誘へどう対応し断ったのかを紹介していきたいと思っています。
私と同じ駆け出しイラストレーターさんが同じ目に合わないように注意喚起として読んでいただけたら嬉しいです。
異業種交流会に参加!
営業に慣れていくために!と思い立ってから、1ヶ月の間に6回程、異業種交流会に参加しました。
そもそも異業種交流会ってなに?と思う方も多いと思うので説明を!
異業種交流会=ビジネスパートナーを求めて様々な職種の方が集まる、人脈作りを目的とした交流の場所です!
参加料金はピンキリですが、500円~3000円位のものが多いかなという印象です。大手だと参加費無料、セミナー付き、軽食付きのところもありました!
女性起業向けとかファイナンシャルプランナーの方のセミナーが付いてくるとか、主催会場によって交流会に付随する特典も様々あります。
参加する交流会によって出会える年齢層、職種が全然違ってきます。
『イラストレーターとして参加して会場であからさまに場違いだったらどうしよう!?』
『絵を見てもらったとしても、こんな絵でイラストレーターを目指してるの?(笑)なんて馬鹿にされたらどうしよう?!』
…なーんて、ことを考えていたのですが!
結論から言うと…
全然一人もそんな人はいません!
基本的に異業種交流会にイラストレーターはあまり参加していません。
その為寧むしろ興味を持って接してもらうことが多い気がします。
実際に異業種交流会で対面でお仕事を2件獲得できました!
興味がある方は是非参加してみるといいかもしれません!
異業種交流会には基本的にビジネスのつながりを広げたくて参加している人がほとんどですが、中には
- 佐々木さんのようなネットワークビジネスの勧誘者を探している人
- FXで稼いだノウハウを〇〇万円で教えますと集客する(実際稼げない)情報商材詐欺のようなことをしている人
- 若い女性との出会いの場だと勘違いしてるおじさん…
等怪しい人も多くいます。
怪しいと思った時点で距離を置くなど対策をしてください。
個人的には執拗にセミナーへ誘ってくる人は危ないかと思います…。
「絵を見たい」と誘われるが…
異業種交流会ではだいたい
名刺交換→Facebookで友達(今後も友人として繋がること)
というつながり方を推奨していて、そこで佐々木さんとFacebookの友達になりました。
帰宅後、佐々木さんから
『交流会はとても充実した時間でしたね。大変お世話になりました。イラストとても素敵でした!
花丸子さんともっとお話したいので、もしよければ会ってお茶でもいかがでしょうか?今後とも宜しくお願い致します。』
とメッセージが来ました。
仲良くなりたいという意思を見せてもらえたのが嬉しく『もちろんです!ぜひお声がけください。私もお誘いします!今後とも宜しくお願い致します。』なんてことを返しました。
で、問題はその後です。
3日後くらいに本格的なお話が来ました。
『先日は花丸子さんの作品をゆっくり拝見できなかったので、もしよろしければ改めて拝見したいと思うのですが、お茶でもいかがでしょうか?』
とメッセンジャーでお誘いが来ました。
何も知らない私は『嬉しいです!平日の夜であればよかったら是非!』と返しましたがそのあと佐々木さんから
『ありがとうございます!ちなみに…こういったイベントがあるんですが、ご一緒にいかがでしょうか?』
と、セミナーの告知画像が送られてくる。
そのセミナーの日は予定がありましたし、興味ないなぁ…と思ってお断りしました。(この時点でちょっと違和感を覚える私)
その後佐々木さんから今後もセミナー開催のたびに連絡してもいいですか?と聞かれましたがそれもハッキリとお断りしました。興味なかったですし…。
というやりとりを経て後日、お茶をすることになりました。
勧誘開始!
私が佐々木さんから受けた勧誘の仕方は【ブラインド勧誘】と呼ばれるもので、ビジネスや商品の勧誘であることを隠して、相手を呼び出し勧誘する違法なやり方でした。
※マルチ商法自体は違法ではないのですが、このブラインド勧誘が違法にあたります。
(勧誘されてからどこかに通報しようかと思いめちゃくちゃ調べました)
佐々木さんは…
- 佐々木さんは〇〇スキンという会社に所属している
- その化粧品を使ったエステを経営している
- エステのやり方を教え、そのエステに使用した化粧品を売る
- 化粧品のレンタルもしている、いくら使ってもらっても構わない
席に着くなり怒涛の勧誘が始まりました。
いかに市販品が体に悪いのかということを力説し、その流れで〇〇スキンの商品のセールス&商品を販売するビジネスを一緒にやらないかという話を延々と…。
絵の事なんて一切話題に上がらないまま…。
佐々木さん「私そろそろ次のステージに進んでいけそうなところなんです!」
集中力がなくなってきた私「え?どうしてですか?」
佐々木さん「収入が増えるからです!!!!!!(何故かキレていて大声)」
○○スキンのマージンの仕組みについて詳細な説明を受けました。(2人組で1人を勧誘出来れば、どちらにもマージンが入るらしいです…)
佐々木さん「私、一緒に組む人を今募集してて、でもそれは4人って限定してます。1人はもう契約済みで、2人は相談中で、1枠しか残ってないんです!今日ここで決めてもらわないと埋まってしまうかも」(困り顔)
私(一言もビジネスやりたいなんて言ってないんだけどなあ…)
もうほんっとうに佐々木さんの一方的な話を聞く3時間半でした。
私は赤べこのように頷きながら話を聞くしかありませんでした…。
勧誘の断り方
ここまで私が体験した恐怖勧誘体験の話を書いてきました。
効果的な断り方は…
はっきり興味がないことを伝え断る、です!
「帰って考えます」とか「今はお金に余裕がないので…」とかうっかり言ってしまうと、期待されずっと連絡されるはず。
私は曖昧に濁さないようにしっかり自分の気持ちを伝える事で、避けることができました。
その後佐々木さんからの勧誘は一切来なくなりました。
見込み客として見られ執拗な勧誘を受けるのは、相手にとっても自分にとっても時間の無駄です。
営業をしていく中でたくさんの人と名刺交換をすれば、もしかしたら中には勧誘目的のひともいるかもしれません。
しかも勧誘目的のひとは大体『夢を持っている人』が大好きです。
付け込む隙が沢山あり、お金を持っていない場合も多いからです。
私は若い女で(化粧品が好きそうで)、お金もなさそうで(ビジネス勧誘にのってきそうで)、夢は大きくて(イラストレーター)、相手から見て格好のカモのように見えたと思います。
あれ?この人やたら会おうとしてくるな…とかセミナーに誘ってくるな…など
なんかおかしいな?と違和感を感じた時にはこの記事と痛い目にあった私の事を思い出して自分の大切なお金と時間を守ってほしいです。
一人でも私のような思いをするイラストレーターの方が減りますように!
良きイラストレーター営業活動ライフを送りましょう!
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。