カスダ(@ksd_illust)です。
絵を描くことが得意なあなたは、身近な人からそんなふうに頼られることもあるでしょう。
僕はこれまで
- 会社の資料の挿し絵
- 結婚式のウェルカムボード
- 子供やペットの似顔絵
- お店のポスターや名刺(自営業の友人)
- 友達のインディーズバンドのCDジャケット
などを友人依頼で請け負ってきました。
で、こういった依頼でよくあるトラブルが
ってやつですね。または破格に安かったりとか…。
でも、実は友人・知人依頼のやり取りの中でプロのイラストレーターとして活動するうえで必要な技能が学べたりもするんです。
今回はそういった困った依頼の対処法を紹介するとともに、その裏に隠されたイラストレーターに必要な技能を書いていきたいと思います。
動画版はこちら▼
まだ自分の絵に自信が無いのに頼まれちゃった場合
例えばあなたがまだ自分の絵に自信がない場合。
と割りきれるならタダでも受けてみましょう。
なぜなら、他人が求めているイラストを描くという工程を学べますし、それはイラストレーターの基本でもあります。
自分を表現する絵と、他人が求めている絵はまったくの別物です。機会があれば引き受けてみましょう。新たな発見や難しさを感じ取れると思います。
そして、他人から頼まれて描くということに慣れて自信を持てるようになるはずです。
タダで請け負うとはいえ、相手はそれなりを期待して依頼してきます。
そこそこ自信がある時に依頼された場合
さすがにタダは…と考えるのであれば、しっかりと交渉してみましょう。
企業から制作依頼をされた時も、しっかりと価格交渉をしておかないと安く買い叩かれて損をしてしまうこともあります。
交渉の仕方を学ぶうえで友人相手は丁度いい練習相手かもしれません。
例えば
- 依頼されたイラストが友人の収益に関与しない場合
- 依頼されたイラストが友人の収益に関与する場合
の2パターンから交渉方法を考えてみましょう。
依頼されたイラストが友人の収益に関与しない場合の交渉方法
- 子供の似顔絵を描いてほしい
- 携帯の待受用に絵を描いてほしい
など描いたイラストが直接、友人の収益に関与せず、あなたのイラストを単に楽しみたいために依頼してきたパターン。描いても描かなくても損益が無い場合。
〇1000円~5000円程度で描く
〇夕飯を1回奢ってもらう
〇あなたが納得する交換条件(描く代わりに〇〇を手伝ってもらう)
あたりで交渉してみるのはいかがでしょうか?もちろん、必要経費(画材代、プリント代など)はきっちり説明したうえで頂きましょう。
依頼されたイラストが友人の収益に関与する場合の交渉方法
- バンドのCDジャケットを描いてほしい
- お店のメニューに挿絵を描いてほしい
など、あなたが描かないとしたら他で頼まざるをえないパターン。友人の損益に関与する場合。これはもう普通のビジネスとなりますので
〇あなたが納得する金額を提示する
べきでしょう。
という方は、
こちらの計算式から算出してみましょう。
友人同士であれば、ガツガツせず柔軟に対応してあげることも重要です。
お金がなければ、他の対価で支払ってもらえるように交渉しましょう。
交渉のタイミング
よくあるのは、なあなあで引き受けて、結局完成した後に報酬が無かったというケース。
これは企業とのやりとりでもあったりします。
こういうずるい会社も存在するので、事前に報酬が決定したうえで制作に入るようにしましょう。
こいつは信用ならないな…。という相手の依頼を受ける場合は前金で半額貰ってから制作に入るようにするなど対策しましょう。(友人間でそれも悲しいですが…)
既にイラストの仕事をこなして自信と実績がある場合
そんなあなたに「タダで…」と依頼してくることはそうそう無いでしょうが、もしあったら毅然と断りましょう。
そこでタダや破格で受けてしまうと、報酬をしっかり払ってくれるクライアントを裏切ってしまうことになります。
もちろん、あなたと友人の関係性にもよるところではあります。
と思うのであれば、全然問題ありません。あなたは既に対価を受け取っていることになりますからね。
最後に
あなたが今まで積み重ねてきた努力を安売りしないように、しっかり交渉できるようにしておきましょう。
経験が浅い場合は、身の回りの人からの依頼でも学べることはたくさんあります。
こちらの寸劇も良かったらご覧下さい^^
参考になりましたら幸いです。