イラストレーターの仕事

漫画家デビューの方法を現役漫画家が実際に経験した恐い話も含めて解説する

漫画家連載デビューする方法と実体験の恐い話
スポンサードリンク



イラストレーターを仕事としている方の中には、マンガ連載を目指しているって人も多いのではないでしょうか?

最近はイラストレーター、漫画家の垣根を超え、コンテンツを連載する方が増えてきています。

特にこの10年、漫画は紙媒体だけでなく

  • SNS
  • WEBサイト
  • 出版社運営のWEBマガジン
  • 漫画アプリ

など発表できる媒体が増えたことにより連載を持っている漫画家はめちゃくちゃ増えてます。

ということで、今回は「マンガ連載がしたい!」という方に向けてどうすれば連載できるか、僕や知人の経験談も踏まえ、ご紹介できればと思います。

記事後半では僕が漫画家デビューする前に体験した恐い話をお伝えします・・・!

 

スポンサードリンク





マンガ連載するまでには大きく分けて3つのルートがある!

漫画家志望の方が、連載デビューする前には大きく分けて3つのルートがあると思っています。

  1. 賞レースに応募
  2. 出版社等に持ち込み
  3. スカウトされる

です。それぞれ解説していきます。

 

①賞レースに応募

各出版社が開催している新人賞に応募するのが、旧来からの王道スタイルです。

大賞を受賞しなくとも、佳作でも担当の方がついたりそのまま連載にたどり着いたりする方もたくさんいます。

母数が多い分、入選するかどうかは実力だけでなく運も左右されると思いますが、何と言っても賞レースが魅力的なのは、入選した場合「知名度」と「賞金」を一気に手にできること。

やはり賞レースで大賞を受賞した漫画家の連載デビューとなると、雑誌側もその肩書きを大きく広告してくれますので、一気に認知されます。

他にも、直接出版社に赴く必要がないため、地方でも簡単に応募できるというのはメリットです。

でも、やっぱり賞レースで入賞するのは難しい・・・。

審査する側の好みや、対抗作品、またその時代の流れなんかにも大きく左右されます。

だからこそロマンがあるんですよね。

こんな人にオススメ!
自分の作品に自信がある人、人の意見より自分を信じるタイプの人、そしてストーリーの創作力や画力のある人

 

②持ち込み

これもずっと前からある方法ですね。

バグマンのジェバンニ、あ、序盤によく出てきたアレです。

編集の方から直々にアドバイスをもらえるため、どちらかというと向上心のある人や自分の作品にまだ自信がない人などに向いているかもしれません。

見込みがあると思われたら賞レースへかけてくれたり、担当編集がついてくれたりと、出版社側からデビューへのサポートをしてくれるのが良いところです。

また、現在はいろんなジャンルの雑誌・出版社があるため、自分に合った出版社を見つけることができれば、デビューまでの時間がぐっと縮まるはずです。

こんな人にオススメ!
まだ自分の作風が決まってない人、これから伸び代があると思う人、しっかりと外堀も固めて連載にたどり着きたい人

 

③スカウト

「スカウトって言われても、そんなん普通無理でしょ」

と思う方も多でしょう。でも実はこれ今一番旬なデビュー方法だったりします!

僕もスカウトで連載をいただくことができました。

昔のスカウトは、同人誌を作ってイベントで販売したものが好評だったり、知名度がある人に編集者から声が掛かる、という流れだったと思います。

でも今はSNSやwebからのスカウトがメインになっています。

連載を目指す上で、Twitterやinstagramなどの自分のアカウント、もしくはホームページで漫画やイラストを掲載するのは間違いなく有効です。

 

Twitterでめちゃくちゃ人気のあるとある漫画家さん本人から聞いたのですが、彼もかつては持ち込みを繰り返し、出版社の担当と数年間ずっとバトっていたのに連載に漕ぎ着けず、ダメもとでTwitter漫画を投稿し始めたところ一気にバズりフォロワーも一気に増えて、今ではオファーがひっきりなしなんだそうです。実際、そういうことがあるのがSNS。

逆に言えば、「いくら目の肥えた雑誌の編集者や担当でも、SNSでめちゃくちゃハネる作品をつっぱねる可能性がある」ということですね・・・。

漫画の世界の難しさを思い知らされます。

SNSサービスやホームページを使おうと思う人に理解して欲しいのは、SNSで有名になると、作者のキャラクターを含め評価されるようになるということです。

SNSのフォロワーは作品だけでなく、人柄性格も含めてファンになる人が多いです。

だから素行不良だったり、暴言ばっかり吐いている人はあんまりファンがつかないことも頭に入れておいたほうがいいかもしれません。

こんな人にオススメ!
ギャグを描くのが得意な人、1コマでの描写が得意な人、共感を呼ぶ描写が得意な人、作風が新しいスタイルの人、絵が得意ではない人

 

SNSでマンガを発表する時の注意点。実際にあった恐い話・・・

僕は前述したように、「SNSでマンガを投稿して連載のスカウトをいただいた畑」の人間ですが、しっかりとした連載をいただく前に、何度か「やられた・・・」という経験があります。

今後SNS、WEBを使って自分の作品をPRしたいという方には参考にしてもらえればと思います。

 

無断転載

最近は社会の流れ的に色々と厳しくなってはきていますが、それでもまだあるのが無断転載です。

僕の場合は4年前くらいに、Twitterで無断転載をされまくりました。

僕の漫画のbotアカウントが10個以上一気に乱立されまして、多いものでは3-4万人のフォロワーを抱えるものまでありました。

最初のうちはbotの方もそれで収益化してる感じもしなかったので、僕の方のアカウントでも「こんなアカウントがありました」と多少乗っかる形で紹介したりと穏便に済まそうと思っていたのですが、、、。

フォロワーの多いbotアカウントが今度はスパム行為を始めたため、通報するに至りました。

厄介だったのは、そのbotが「僕自身が別アカウントで公開している」と思っているフォロワーの方が多かった点です。

「無関係です。転載自体は基本的に許可は出してません」とアナウンスすることによって多くの方は気づいてくれたと思うのですが、結果的に僕の作品の価値を下げてしまったのではないかな、と考えました。

もちろん、中には転載を許可している人もいますし、各々のマーケティングの仕方があるとは思います。

でも自分の作品を無断掲載された場合は、裏からでも、表からでも良いので自分の立場をきっちりと通達することが大事なのかな、と思っています。

以前、海外サーバーを使った漫画の無断掲載サイトが大きな騒ぎになりましたね。

クリエイターとして、無断掲載にしっかりと対応するというのは自身の作品の価値を下げないための一つの対策となるはずです。

 

無償での連載

bot騒動から少し後、今度は僕の作品を定期的に無断で転載しているニュースサイトがありました。

それもまとめサイトのようなものではなく、しっかりとインフラが整えられているような、見てくれはしっかりとした企業が持つサイトでした。

一度直接抗議をしたのですが、その時に「新作をうちで連載してくれないか」と逆に提案されたのです。それも無償で。

最初はう~ん、と思っていたのですが

「こちらはこれから大きな企業となる。うちで連載したら必ず名前も売れる。先行投資だ。週1、1コマ漫画でいい」

と言われ、それならとOKしました。

今考えてみれば、どれだけ面の皮の厚い企業だと思うのですが、当時の自分はそこまで深く考えてもいなかったのです・・・。

その企業ですが、1年も経たず潰れました。

僕と同じような被害にあった人が、集団で騒ぎを起こしたという話を聞きました(当時、僕にも署名をお願いする連絡がきましたが、僕は参加しませんでした)。

憶測ですが、その流れで会社が潰れてしまったのだと思います。

その後、しっかりとした会社からちゃんとしたご連絡があり、原稿料をしっかりいただきながらの長期間にわたる連載を経験しました。

やはりしっかりとした会社はクリエイターも、作品もその価値を大事にしてくれます。

クリエイターとして自身の価値を高めたいのであれば、依頼されたのに無償で連載させるような企業はしっかり見切りをつけたほうが良いと学びました。

 

WEB・SNS活用で誰でも漫画家デビューの可能性はある!

ということで、多少横道それたところもありますが、僕の体験談も絡めながら連載への流れをご紹介させていただきました!

色々言いましたが、僕のようなへなちょこ画力でも、SNSを使って連載することができたという希望をお伝えしたかったのです!

連載を目標としている方ならば必ず自分にあった連載への道があるはず。

そのために情報収集をしっかりして、悪質な部外者によって自分の作品価値を下げないように、ぜひ連載への最短ルートを目指してください!

★コチラの記事もオススメ!