当たり前ではありますが商業レベルで通用するクオリティのイラストを描けないと絵でお金を稼ぐことは難しいです。でも
「商業レベル」っていったいどのくらいの上手さなの!?
自分の絵は「商業レベル」に達してるの!?
と疑問に感じる方も多いでしょう。
そこでこの記事では、仕事を貰えるレベルのイラストを描けるようになるための練習方法を紹介します。
かなり具体的かつ効果的な方法なのでイラストレーターとして生計を立てたいと思っているのであれば是非トライしてみてください!
動画でのレッスンはこちら▼
■ご覧いただいた方から届いた嬉しい感想(一部抜粋)
今まで自分の好きな絵をなんとなく描いていたのですが、今回の動画でイラスト制作の考え方が学べてよかったです! いつも為になるお話ありがとうございます!!
動画楽しみにしておりました! ただ絵のレベルを上げるということではなく、 商業依頼のテーマを意識して描くことで実戦に近い練習とターゲットに響きそうなポートフォリオが作れるということですね。 是非とも今日からこの練習方法を取り入れてみようと思います!
初めてコメントさせていただきます。 私もイラストを仕事にしたく、粕田さんの動画を参考にさせていただいてます。 この動画もとらえ方、考え方を知れて、大変ためになりました。 さっそく実践させていただきます。
重要なのは求められる絵が描けるかどうか
練習方法を紹介する前に、まずお伝えしておきたいのが
イラストの仕事ってメチャクチャ上手い神絵師の超絶美麗神作画じゃなきゃ務まらないかと言ったらそういうわけではない!
ということです。
そういう絵は目立つので、どうしても目が行きがち。だからそれくらい描けないと商業レベルで通用するとは言えないのかな、とも思いがち。
でも、実際はそうじゃない!
そういった目立つタイプの仕事は実はほんの一部で、イラストレーターの仕事の大半はもっと地味です。。
どの仕事でも超絶美麗神作画が求められるわけではありません。
例えば雑誌の読者投稿コーナーで”あなたの恋愛大失敗体験談特集”が企画されたとして、その挿絵用イラストを発注されたとします。
「浮気現場を押さえた彼女が、彼氏と浮気相手に説教してるイラスト」を依頼された時に超絶美麗神作画で描く必要はありませんよね?
むしろコミカルでゆるい感じのテイストが求められていたりします。
とはいえ、ただ雑に描けばいいわけではありません。
・絵の中で登場人物が何をしているカットなのか
・どういう心境なのか
・それらを表すために描くべきオブジェクトは?
・あえて描かない方が良いオブジェクトは?
・これらを伝えるために最適な構図とは?
ということを考える必要があります。
クライアントから何を求められているのか、ターゲットに何を伝えたいのか?
これが自分のイラストで表現できてはじめて商業レベルであると言えるのです。
ヘタウマなんてジャンルがありますが、あれもただヘタに描くだけでは成り立ちません。
条件を全てクリアしたうえでヘタっぽく見せる上手い絵なんですね。
美麗かコミカルか、ゆるめか細密か、などテイストに関しては掲載される媒体や想定されているターゲットによって要求が変わります。
まず、あなたがしなくてはいけないことは
自分がどのテイストで仕事をするかを決めることです。
ステップ① どの分野で活躍するか決める
まずは自分がどの分野で活躍するイラストレーターになるのかを考えます。
考え方としては、自分の好きなモノや得意なコトの解像度を上げるといいでしょう。
絵を描くのが好きで、上手い人はたくさんいます。
その中で採用されるためには自分の”好き”や”得意”を活かすのが最善策です。
サッカーに1mmも興味がない、むしろ超嫌い!っていうイラストレーターと、サッカーを超愛してて自分でもプレイするし、情報も逐一チェックしてる!というイラストレーター。
サッカーがテーマのイラストレーションを描かせて魅力的に仕上げてくれるのがどちらかは言わずもがなででしょう。
あなたの”好き”や”得意”を掘り下げて解明していきましょう。
それがあなたの武器となるはずです。
ステップ② ベンチマークとなるイラストレーターを探す
自分が進むべき方向性が見えてきたら次に、既に活躍している自分の理想に近いイラストレーターを探しましょう。
Google検索やTwitter、Instagram、pixiv、イラストレーター紹介の本などなどフル活用して理想に近いイラストレーターを探します。
最低でも10人~50人くらいは見つけましょう。
こういう本でも探しやすいです▼
見つけたらエクセルかグーグルスプレッドシートなどを使ってリスト化し、WEBサイトやSNSなどをすぐチェックできるようリンクをまとめて管理します。
もしかしたら、あなたが得意とするジャンルが商業として成り立っていないのかもしれません。
需要が無ければ絵の仕事も無いので、そのジャンルのイラストレーターで生計を立てるのは困難かもしれません。
もう少し幅広く探してみましょう。
ステップ③ ベンチマークしたイラストレーターの実績を研究する
ステップ②でリスト化したイラストレーターの制作実績をチェックしましょう。
チェックポイントとしては
- なんの媒体に掲載された仕事か?
- ターゲットはどの層か?
- なぜこういうキャラクターなのか?
- なぜこういう構図なのか?
- なぜこういう配色なのか?
などです。つまりコンセプトを解明したうえで、それを表現するためにどんなテクニックを使っているかを調べる作業です。
仕事として描かれた絵には、ちょっとしたことでも意味があったりします。
みたいな感じで想像でOKなので、なぜそういう描き方をしたのかを自分なりに考えてみてください。
ステップ④ 研究したイラストを自分なりに描いてみる
ステップ③で自分なりに解明した作品のコンセプトを書き出してみましょう。例えば
・掲載媒体は転職サイトの「転職を成功して給料UP!!」という特集ページ
・ターゲットは20~30代の男女
・20~30代に見える男女のキャラクターで、その層にウケるキャラクターデザイン
といった感じで書き出してみると、これがそのままクライアントからの指示書となります。
仮に同じ案件を受注したとして、クライアントからこういった指示を受けた時に自分ならどう描くかを考えて制作してみてください。
完成したらひと晩寝かせます。
時間が経ったあと改めて元の作品と見比べてみましょう。(描き上げた直後だと目が慣れてしまって、自分の絵のおかしなところに気づきにくい)
★線のクオリティに遜色ないか
★塗りのクオリティに遜色ないか
★描きこみが足りてないか?もしくは描きこみすぎてないか?
など比較してください。
元の作品のレベルに達してないと感じるなら、どこが足りていないのか、どうすれば近づけるかを検討しましょう。
ステップ⑤ ポートフォリオに公開する
ステップ④で作品を完成させたら自身のポートフォリオサイトに掲載しましょう。
その際に、作品だけを掲載するのではなく、ステップ③で解明したコンセプトを制作ノートとしてテキストで記載しましょう。
そのコンセプトを表現するために、どのような工夫をしたか、どの点に注意したかなども合わせて書いておくと尚良し!
可能であれば制作の工程も書けるとポートフォリオにボリュームが出ます。
テキストで残すことでWEBの検索流入が見込めるようになりますし、ポートフォリオを見た人がより作品を理解できるうえ、依頼をする動機にも繋がります。(こんなに考えて描いてくれるなら是非お願いしたいなぁってな感じで)
ちなみにポートフォリオの作り方はこちらの記事をご参照ください▼
イラストレーターの集客できるホームページ制作の教科書
これを繰り返す!
ステップ③~⑤を繰り返すことで着実に実力は上がっていきますし、仕事でイラストを描く際の考え方が身についていきます。
そのうえ、質の高いポートフォリオも拡充されていくので営業もしやすくなります。
自分の方向性や得意な媒体も見えてくるので営業先も絞れますよね。
慣れないうちはしんどいかもしれませんが、”依頼されて描く”ということが疑似体験できるので、いざ本当に依頼された時に自信をもって描けるようになるはずです。
是非トライしてみてくださいね^^
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