初めまして、みこと申します。
1年ほど前から創作活動を開始し、少しずつイラストのお仕事をしている駆け出しイラストレーターです。
今回はその創作活動の一環として初めてコミティアに出展参加した時の経験談をお話しようと思います。
初参加の目標としては「とにかくハードルを低く!やってみたい気持ちを大事に!」だったので、お金や手間などを極力少なくしていくことを意識して取り組みました。
- コミティアってどんなイベントなの?
- 参加してみたい気持ちはあるけどわからないことだらけで不安・・・
と思っている方の参考になれば嬉しいです。
コミティアってなに?
そもそもコミティアってどんなイベントなの?という方もいらっしゃるかと思うので簡単に説明します。
コミティアとはプロ・アマを問わないマンガ描きたちが自主出版した本を発表・販売する展示即売会です。
一般的な「マンガ同人誌」はいわゆるパロディ・二次創作と呼ばれるファンフィクションが主流ですが、コミティアは「創作物の発表の場」として販売物はオリジナル作品のみに限定しています。
なお、オリジナル作品であればマンガ以外の表現、イラスト、小説、評論、音楽、グッズ、…などの販売も可です。
(コミティアサイトより抜粋)
つまり一言でいえばコミティアとは「オリジナル作品オンリーの漫画・グッズ即売会」ということになります。
参加方法としては
- サークル出展参加:自分の作品を販売して参加
- 一般参加:会場で気にいった作品を購入して参加
- スタッフ参加:コミティア運営スタッフとしてボランティア参加
の3種類があります。
コミティア参加 準備編
では実際にコミティアに出展するぞ!と決意したものの、どんなことをすればいいんだろうという方向けに準備編と題して私がしていったことを書き記したいと思います。
1.下見(コミティア一般参加)
私はイベント自体に行ったことがなかったので、まず雰囲気を知るところから!と始めは一般参加としてコミティアに行きました。
入場時もしくは事前に、コミティアのガイドブック『ティアズマガジン』を購入することで参加するのが基本ですが、私が行った時間にはもう売り切れており、入退場自由となっていました。
目的の作家さんがいる場合は朝イチから参加しないと売り切れてしまう場合もありますが、様子を見たいくらいなら3~4時間ほどで回れるので逆算していくといいのかな、なんて思います。
個人的に下見の時にぜひ意識して見てほしいのは、漫画やグッズをどのように展示しているか(=設営)についてです。
こればっかりはネットで調べるより実際に見て「ああいうの可愛いなあ」とか「これしたら見やすいなあ」とか、想像を膨らませておくと後々準備する時にスムーズになります。
2.作品作り
コミティアの様子がわかったところで次は何を作るか?を決めていきました。
多いのは漫画やイラスト本で、グッズだとポストカードやアクリルキーホルダーなんかをよく見かけます。
フリーペーパーのみで参加する方もいたりして、自分の出したいものを自由に作ってOKという感じです。
私が参加した時は
- イラスト本(300円)
- ポストカード(1枚100円、2枚セット150円)
- 名刺(無料配布)
を作って持っていきました。
知名度が全然ない状態での参加だったので、
- 気軽に手に取ってもらえる
- 大量注文ができなくても単価がそれほど高くならない
- 在庫を保管するのに場所を取らない
というのを意識して選びました。
3.印刷会社選び
印刷の紙や質にこだわりたい場合はまた変わってきますが、今回私の参加目標としては「とにかくやってみること」だったので印刷会社は価格重視でネット印刷会社を利用しました。
などの印刷会社から紙の見本を取り寄せたりして活用しました。
事前に納品日の確認をしておくといいと思います。
4.宣伝
作品が完成したらお品書きを作ってSNSなどで宣伝します。
お品書きの内容は
- 商品名
- 商品見本
- 価格
- サークル名
- サークル場所
を載せておくことで興味を持ってくれた方が見に来てくれるようにしました。
タグ付けをしてしっかり宣伝しちゃいましょう!
実際に私がSNSで宣伝したお品書き例です↓
5.その他用意するもの
あとは当日のために
- テーブルに敷く布
- 設営の備品
- 釣銭
など必要なものを用意しておきましょう。
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コミティア参加 当日編
いよいよコミティア当日!この日に関しては「とにかく楽しむ!」ということだけで十分だと思います。
当日の私の動きをざっくり書くと
9:00 ~10:00
サークル出展参加者の入場
事前に郵送で届く「サークル通行証」を持って会場に入れます。
通行証は再入場などでも使用するので持ち歩くようにしていました。
9:30 ~10:40
巡回受付(見本誌回収)
スタッフ参加のボランティアの方がサークルを回って見本誌を回収しにきます。
見本誌コーナー(任意で提出した作品の見本を置いてあり、誰でも自由に見ることができる場所)に自分の漫画やイラスト本を置きたい場合は指定のシールを貼ってスタッフの方に渡します。
~11:00
設営
一般参加の入場開始が11時なのでそれまでに自分のスペースの設営をします。
作品が多い方やこだわりの設営をする方は時間が掛かりますが、私は20分ほどで終わったのでその後は会場内にあった屋台のオムそばを食べて待っていました。(美味しかった)
11:00 ~16:00
コミティア一般参加入場開始
この間は自分のサークルで見に来てくれた方とお話したり周りのサークルではどんなの置いてるのかなあ、なんて見て楽しんでいました。
15:00
撤収
当日の夜に予定があったので少し早めに撤収しました。
遠いところからきてる方や人気で完売した方も早めに撤収しており、撤収時間に関しては自由な印象でした。
コミティア初参加で実際どのくらい買ってもらえたの?
…これ気になるところですよね。
私は「全く売れなくてもいい!」という気持ちで参加したのですが(ビビりなので期待値下げたくて…)最終的には5人の方にイラスト本やポストカードをご購入いただきました!
中には「全部ください」と言ってくれる方もいて動揺を隠せず、お金の計算もしどろもどろになるほど嬉しかったです。
これを多いととるか少ないととるかは個人差があると思いますが、足を止めてみてくれる方や遠くから見て興味を示す方、名刺を持ち帰ってくれる方など意外と反応があってそれだけでも楽しかったです。
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コミティア参加してわかった!やって良かったこと
コミティアに参加してみて「これやってよかったな」ということを2つご紹介します。
無料配布の名刺
これはやってる方も多いのですが、無料なのでもらってくれるハードルがぐっと下がります。
こちらとしても「名刺だけでもどうぞー」と声をかけやすくなるので、ただ座ってるだけよりコミュニケーションを取るきっかけになりやすいかな、と感じました。
たまに名刺を集めるのが好き、という方もいるそうです。コレクションに追加してもらえるのかな、なんて想像するのも楽しいと思いますよ。
過去絵をまとめてイラスト本にした
「せっかくコミティアに参加するんだし、気合い入れて全部新作にする!」というのもいずれかやりたいところですが、初参加の場合には”今まで描いたイラストをまとめた本にする”という記念参加的なスタンスをおすすめしたいです。
準備を始めてみると小さなわからないことや疑問点が出てくるので、余裕のある状況で進めたのは良かったな、と思います。
過去絵の気に入ったもの+新作1~2枚、のボリュームだとすごく気負わず制作に取り組めました。
コミティア参加して気づいた。。反省点
逆に失敗しちゃったな…という反省点も3つご紹介します。
釣銭ケース
釣銭は種類を分けずポーチにまとめて入れていたのですが、手間取って購入してくれた方を待たせてしまいました…
後でどれくらい買ってもらえたか、を数える時にも釣銭ケースがあるといいと隣の方に教えていただいたので(ありがとうございます!)、次回は用意しようかと思います。
釣銭ケースは100均などで気軽に買えるので検討してみてください。
価格設定
ポストカードを2枚セット150円という設定にしたばかりに50円玉が必要になってしまいました。
参加する方は500円玉と100円玉を用意していることが多いので、できれば100円単位で価格設定をした方が親切だったなと感じました。
売り子
私は当日一人で参加したのですが、中には「売り子」を知り合いの方に頼んで一緒に参加する方もいます。
一人の場合は自分が席を外す時には「席を外しています」などの札を立てて対応するのですが「自分がいない間に来てくれる人がいたら…」と思うとなかなか席を立てなかったです。
そんな時に売り子がいれば、ご飯を買いに行くのも、自分が他のサークルを見て回ることも心置きなくできたんだなあ、と思いました。
サークル通行証は全部で3枚もらえるので、もし売り子を頼む場合は1枚渡すことでサークル主催者と同じように入退場ができます。
コミティアのお金の話
大体の流れはわかった、やることも見えてきた、じゃあお金ってどれくらいかかるの?というところまでイメージ出来たらもう参加するのも怖くない!
あくまで目安にはなりますが、私がコミティア初参加時にかかったお金は
サークル参加費 | 6,400円 |
印刷費 | |
Lイラスト本 10部 | 2,600円 |
Lポストカード 30部 | 2,700円 |
L名刺 100部 | 700円 |
備品 | 600円 |
合計 | 13,000円 |
ここに+αで交通費や当日のご飯代などが上乗せされます。
ざっと見積もって2万円あれば楽しめるのではないでしょうか。
コミティアは楽しい!
今まで一人で黙々と絵や漫画を描いていた私にとって、イベントに参加して自分の作品を外に出すことはとても緊張しました。
ですが思っている以上に興味を持ってもらえたこと、さらに「自分以外にも創作活動が好きな人がこんなにたくさんいるのか…!」ということを肌で感じることができたのはいい体験になりました。
少しでも気になっているなら、勇気を出して一緒に創作活動の幅を広げていきましょう!