週5日のアルバイトから抜け出して、イラストレーターとして食べていきたくありませんか?
はじめまして、フリーでイラストレーターをしているみやざきこゆるです。
児童書、絵本、教材、マンガ、などの子ども向きのイラストを中心に都内で活動しています。
現在、紆余曲折はあるもののイラストレーターとして生計を立てております。
こんな私もかつては某飲食店で週5日働いているバリバリのフリーター(ほぼパート)でした。
20代前半からフリーターをしながらいつかイラスト1本で生計を立てたい!と心の中で闘志を燃やしていました。
しかしイラストの仕事はほぼ無し。気が付いたら30才手前!結婚の予定なし!
「このままではやばい……」と思いなんとか一念発起して週5日のバイト生活から抜け出しイラストレーターとして開業できました。
ここでは私がイラストレーターとして開業するまでにした持ち込み営業の方法に関してご紹介したいと思います。
「少しでも早くイラストレーターとして仕事したい!」と思ってる方必見です!
待っているだけじゃだめだ!持ち込み営業しよう!
短大を卒業後、20代前半にバイトしながらイラストレーター養成スクールに1年間通い卒業をしました。
それからはグループ展や公募などに出してはいたのですが、仕事には結びつきませんでした。
ツイッターとFacebookのアカウントとホームページも持っていたし、ちゃんと更新もしていました。
でも、ごくまれに仕事の問い合わせがあるくらいでとても月の生計をまかなえるものではありません。
今の時代、イラストレーターをやる人ならみんな当たり前のようにSNSでの発信はやっていますよね。
ライバルは星の数以上いてその中から選ばれて仕事が来る人はそう多くはないと思います。
もちろん、そこからたくさん仕事をとれる方はそのままでいいのですが、私は全然ダメでした(泣)
持ち込みも怖くてできず、バイトがメインになってしまいこの状態が5~6年続き気が付いたら30才手前です。
「このままではダメだ~!この先どうしよう……」
あきらめるにしろ学歴も資格もないし就職は厳しい、やりたい事がイラスト以外ない。
「これはもう死ぬ気でイラストレーターになるしかない!しかも年齢的に早く結果を出さないと。待ってるだけじゃダメだ!仕事がないなら取りに行こう!」
と覚悟を決めたのです。
ここで初めて持ち込み営業をし始めました。
フリーランスのイラストレーターになった今となっては、なぜもっと早くやらなかったのかと後悔しかありません。
私が当時やった持ち込みの流れをご紹介します。
STEP①まず持ち込み先のリストを作る
まずはどこの会社に持ち込みをするか営業先を調べることから始めました。
私は子どもや動物などのかわいい系統のイラストを描いていたので、自分の得意で好きな分野の児童書、絵本、教材などの出版社、制作会社、編集プロダクションなどの連絡先を本屋さんに行って片っぱしからメモしました。
他にも自分のイラストが合いそうな出版社、編プロをネットで探し、営業先のリストを作ったのです。
STEP②持込用のポートフォリオ、名刺を作って持ち込みの準備を!
ポートフォリオを作る際に私は100均のクリアファイル20ポケットの物をよく使っています。
何社も連絡をとって郵送し始めるとファイル代も嵩むので100均のもので良いかと思います。
大事なのは中身です!私は持ち込みをする出版社によって中身のイラストを入れ替えています。
事前に希望する出版社が出している書籍などを調べて合いそうなイラストをセレクトしています。
名刺は印刷屋さんに頼んでも、家のプリンターで作ってもどちらでもいいと思います。
たくさん刷るなら印刷屋さんに頼む方がお得かもしれません。
あと営業先で出版している書籍の傾向に合わせて自分のイラストを描いてみるのも有効です。
高品質なポートフォリオを簡単に作れちゃうサービス!こんな感じの素敵な作品集ができちゃいます!
STEP③持ち込み営業をするために会社にアポイントをとる
いきなり会社に押しかけても相手にしてはもらえません。
ポートフォリオ見てもらうアポイント取るためにSTEP①で作成したリストを元に電話をかけていきます。
私は最初、電話をするのにものすごく緊張しました。声が震えてしまいました。
でも回数を重ねると慣れてくるものです。
私が感じたアポイントを取るときのポイントを書いていきます。
アポイントを取るポイント
- 「郵送で!」と言われても1回は持ち込み可能かどうかダメもとで押してみる
(*押しは1回だけ、それでもダメと言われたら郵送しましょう。あまりしつこいと編集者さんの迷惑になるので!)
このひと押しで実際にお会いできた編集者さんもいます! - どうしても見てもらいたい出版社があるなら、担当者さんにお会いできるまで期間をおいて再度電話してみる
(*前回と違う担当の方なら見てもらえる可能性もあるからです。でも期間は空けた方がよいです) - 電話をかける前に言いたい事をメモに書いてそれを見ながら電話をする。
こうしておけば話しにも詰まらないので緊張してしまう人にはおすすめです。
なぜ私が「郵送」よりも「持ち込み」にこだわるかというと郵送しても必ず見てもらえるとは限らないからです。
編集者さんも毎日とても忙しくて特に繁忙期などは見る暇がないのです。私以外にも毎日たくさんのポートフォリオが郵送されてくることでしょう。
きっと机の上に積み上げられそのままということも少なくありません。
私たちイラストレーターはとにかく絵を見てもらわないと話しになりません。
持ち込みなら仕事にはならなくても最低限イラストは見てもらえます。
もちろん、ちゃんと郵送でも見てくれる所はあります!なので「郵送で」と言われたからNGというわけではないので、ちゃんと郵送しましょう。
STEP④いざ持ち込みへ!
STEP③で直接お会いする約束ができた会社へ持ち込みをします。
当然ですが社会人のマナーとして遅刻は厳禁です!
必ず前日に訪問先の会社への道順、地図をしっかり確認しましょう。
持ち込み先への会社にはアポイントをとった時間の5~10分前位に行くのがベストだと思います。
私は心配性な上、かなりの方向音痴なので目的地の駅には大体40分位前には着くようにしていました。
駅から会社までの道順を確認して約束した時間までどこかのカフェを見つけて時間をつぶしたりしています。
ここまでしなくてもよいかと思いますが30分前位には目的地の駅には着いていると余裕があっていいかなと思います。
持ち込みの際にはもし自分の仕事でしたイラストが載っている献本や成果物があったら持って行って見せるのも効果ありです。
自分のイラストが仕事で使われるイメージを編集者さんがしやすくなります。
持ち込みをし続けて仕事の種をまく
といった感じでSTEP①~④を繰り返していきます。
朝バイトに行き15時頃バイトが終了してから直でアポイントを取った会社に持ち込みに行くという営業生活を半年続けました。
でもそれでも仕事は、ほぼ0の状態。正直かなりめげそうになっていました。
半年以上経って徐々に、年賀状のお仕事や絵本アプリの挿絵のお仕事を頂けるようになりました。
1年後位には教材のイラストカット丸々一冊分のお仕事などの依頼をうけるようになったのです。
地道な営業活動は種をまいてる期間なんだと思いました。
持ち込み営業の利点
- 郵送よりは確実に見てもらえてアドバイスをもらうことができる。
- 人となりをわかってもらえて印象を残せる。
- 電話をかけるちょっとの勇気があれば今すぐにでも行動できる。
- 営業に慣れておけば再度仕事を取りに行く際、最初よりハードルが下がって行動しやすくなる。
- 持ち込みで名刺交換をすれば人脈が増えて個展、イベントなどに招待できる。
- メンタルが強くなる!
プロのイラストレーターになるならこれだけは やっちゃダメ!!
イラストレーターとして開業届を提出!
営業をしなかった20代の約5年間位は仕事が全くなかったのに、持ち込みを始めてから半年ぐらいで仕事を取ることができました。
早く覚悟を決めて行動していればもっと実績も積めて早くイラストレーターとして独立出来たかもしれないとすごく後悔しています。
行動しなかった5年間はほんともったいなかったです(泣)
イラストの仕事が忙しくなってきて徐々にバイトもフェードアウトして辞めることができました。
それから1年ほどイラスト1本で仕事を頑張って少し安定してから税務署にイラストレーターの開業届を出し晴れて個人事業主になれたのでした!
持ち込み営業は確かに最初はハードルが高く敬遠されがちです。
私もずっと怖いと思ってました。
しかしいざやってみたらちっとも怖くありません。
普通に見てくださるし、怖い事も言われません。
それどころかアドバイスも頂けたりします。
すぐに結果がでるものではないかもしれませんが、ただ待っているよりはずっといいです。
私と同じように悩んでる方もいるかと思います。ダメで元々です!あきらめる前にまず一度行動してみてはいかがでしょうか?
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