子供向けイラストを中心に描いているイラストレーターのTOKUDOMEです。
ツイッターなどSNSを見ているとたまに目にするイラスト依頼トラブル。例えば
「あなたの絵が好きだからアイコンにしたい。お金を払うから描いて!」
などとメッセージを貰い、喜んで引き受け、イラストを送ったら
「思ってたのと違う」
「気に入らない」
「こんなタッチ望んでない」
などと言われ何度も修正・・・。挙げ句の果てに
「お金は払わない」
なんていう事態に。。
今回はこのような個人間でのイラスト依頼トラブルの回避方法についてお話したいと思います。
- 趣味で描いた絵をSNSにあげていたら絵の制作依頼がきたけど、どう対応したらわからない
- SNSやWEBで制作依頼された時にどう進行すべきかわからない
そういう方の参考になれば幸いです。
個人間でのイラスト制作依頼トラブルを回避する3つのチェックポイント
お互いに依頼慣れしていない状況でやり取りをするのはトラブルのもと。とても危険です。
なので依頼をしてもらえたら、こちらで進行を管理して対処できるようにしておきましょう。
これから紹介する3つのチェックポイントを抑えておきましょう。
1.制作は振り込みを確認してから!
私は対企業と対個人でイラスト依頼の進行の流れを変えています。
- ご発注
- ラフ(着色サンプルを送る場合も)
- 制作
- イラスト確認
- 修正等
- 納品
- 請求書発行
- 振り込み確認
- ご発注
- 請求書発行
- 振り込み確認
- ラフ
- 制作
- イラスト確認
- 修正等
- 納品
違いは請求書発行のタイミングです。
個人の方のご依頼の場合、お振込みを確認してから制作に取り掛かるようにしています。
企業と比べ、どうしても個人のお客様の信用度は落ちます。
SNSでの関係となるとなおさらです。
身分がしっかり分からないうえ、ブロックされたりアカウントを消されたりしたら簡単に逃げられてしまいます。
後々トラブルにならないために報酬先払いで対応した方が安心です。
また、制作前に半額、納品後に残りの半額をお支払いいただくという方法もあります。
なんにせよ、せっかく頑張って制作してイラストを送ったのに「お金は払わない」と言って逃げられたら悲しいですよね。
それを回避するためにも振り込みを先にしてもらいましょう。
2.ヒアリングをしっかり!
制作に入る前にしっかり相手の要望や詳細を聞き入れましょう。具体的には
- イラストの使用される用途
- 画像サイズ
- 点数
- 色の指定
- 納品形式
- 納品時期
などです。
しっかりヒアリングしてから作業に入りましょう。
タッチが複数あるならそれぞれのサンプルを見せて雰囲気やどのようなタッチが良いか確認しておいたほうがいいです。
プロからするとこれは当たり前なことかもしれませんが、趣味で絵を描いて依頼につながってトラブルになっている方はしっかりヒアリングができていないこともあるようです。
「このタッチがよかったなんて聞いてない!そういう要望があるなら先に言ってほしかった!」
ではなく、しっかり自分から聞き出すことが大事です。
3.ラフ(下書き)を絶対送る!
以前回ってきたイラストの依頼トラブルを見てとても驚いたのですが、ラフを送らない方多いようです。
これはトラブルのもとです!
いきなり完成系を送るのではなく、本制作前にしっかりラフを送り確認してもらいましょう。
いきなり完成したものを送ると、大幅な修正が必要になってしまうこともあり、効率がよくありません。
ラフの時点で方向性をしっかりきめてから制作に入りましょう。
また、私は仕事で着色サンプルは送らない場合が多いですが、送った方がイメージはつきやすいです。
ヒアリングを元にパターン別にラフを数案程作って提案するといった形でも良いと思います。
あまり作りすぎるとお客様が迷ってしまうので数案出すとしたら2~3案程度が良いでしょう。
事前に対策を取れればトラブルは防げる!
SNS経由での個人間の依頼でトラブルを未然に防ぐためには
- 制作は振り込みを確認してから!
- ヒアリングをしっかり!
- ラフ(下書き)を絶対送る!
少しでもイラスト依頼に関して嫌な思いをする方がいなくなればいいなと思い今回の記事を書かせていただきました。
是非参考にしてくださいね。
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