イラストレーターの仕事は多岐に渡ります。
どんな種類の仕事があるのかまとめました。
それぞれ専門にこなしているイラストレーターもいれば、複数のジャンルを請け負っている方もいます。
自分に合った媒体やジャンルを選択しましょう。
それぞれ制作費の相場金額も記載していますが、あくまでも目安です。実際に仕事を請けるときに上振れ下振れはあるかと思いますので参考程度にご覧ください。
また、各仕事の獲得方法も合わせて書いています。
気になる仕事があれば、是非チャレンジしてみてください!
大体肌感に合ってますね!
ソシャゲ絵はもっと安く言ってくるところ少なくないけど… https://t.co/u0jpSFLNBU
— クスクス悠遊堂@イラスト・漫画・アフィリエイトスキル (@cuscusweb_shop) September 25, 2019
動画版はこちら!ちょっと長めです!作業用BGMとして絵を描きながら聴いてください^^
書籍・雑誌・パンフレット用イラスト
カットイラスト
書籍や雑誌内に使用する主にワンポイントの挿絵の制作。
制作費相場は1点あたり3,000円程度~10,000円程度。(カラーかモノクロ、絵のサイズでも金額が変わる)
教科書や実用書などのカットイラストは100点以上などまとまって依頼されることもある。
雑誌の場合は1ページあたりの制作費が予算として決まっていることがほとんどです。だいたい30,000円~100,000円くらい。
その予算の中で企画や構成、デザイン費などを捻出するのでカットイラストに割り当てられる予算は数千円程度になることが多いです。
なので交渉して単価を上げるのは難しいジャンルでもあります。
表紙・扉イラスト
書籍や雑誌の表紙や誌内の扉ページに使われるイラスト制作。
制作費相場は30,000円程度~200,000円程度。イラストレーター自身にネームバリューや付加価値がある場合(ファンが多いとか)より高くなる。
また、文字組みなどデザインも制作範囲に含まれる場合、制作費はさらに追加される。(DTP作業)
自分が描きたいジャンルの書籍や雑誌を出版している出版社や編集プロダクションへ営業をかけるのが一般的。
参考記事>
広告用イラスト
広告用グラフィックに使われるイラスト制作。
制作費相場は数万円~数十万円。
- 同業他社の広告案件を請けないよう契約する場合がある
- 広告・宣伝を目的としているため、あらゆる媒体(ポスター・WEB・映像など)で使用される前提で買い切り契約をする場合がある
- もともと広告の予算は他案件と比べ高いことが多い
これらの理由から、その分単価は高くなる傾向がある。
案件の規模により金額は大きく異なる。
広告代理店やデザイン会社への営業、またはクリエイター登録をすることで仕事を依頼されるようになる。
案件に合ったテイストを描けるイラストレーターが選定される。
大手企業の広告案件は、契約している広告代理店に流れてそこからクリエイターに依頼がくることがほとんど。
WEBサイト用イラスト
WEB関連の案件は増加傾向にある。が、その分安く依頼する発注者も多い。
ヘッダー用イラスト(ページのメインイメージ)
主にサイトのトップページの上部(ヘッダー)に掲載されるメインイメージ用イラストの制作。
制作費相場は30,000円程度~150,000円程度。
サイトの所有者が法人か個人かでも予算が変わってくる。
サイト内のイメージを統一させるためにヘッダー含め大量発注される場合もある。
また、サイトと合わせて各SNSやYouTubeのチャンネルアート(ヘッダー)用にリサイズを求められることもある。
アイキャッチ用イラスト
WEBサイトの各記事用イメージイラストの制作。
制作費相場は3,000円程度~10,000円程度。
記事の内容をわかりやすくビジュアルで見せ、かつ、その記事を読みたくなるようなイラスト・デザインを求められる。
バナー用イラスト
WEBサイトの誘導したいページへのリンク用バナーのイラスト制作。
制作費相場は3,000円程度~10,000円程度。
主にサイト訪問者を誘導したいページへのリンクとして目立たせるためのグラフィックとなるので、クリックしたくなるイラスト・デザインが望ましい。
広告代理店やデザイン会社への営業、またはクリエイター登録をすることで仕事を依頼されるようになる。
また個人サイトの場合、SNS経由で発注されることも。
スタンプ用イラスト
主にLINE用のスタンプイラスト制作。
既存のキャラクターや芸能人の似顔絵で制作依頼されることがほとんどで、セリフやイラストイメージは決まっていることが多い。(まれにセリフやイメージも合わせた丸投げ案件もある)
1枚あたりの制作費相場は3,000円程度~10,000円程度。
セットでまとめて発注されることが多い。
アニメーションする動くスタンプも作れると単価をもっと上げられる。
個人でオリジナルスタンプを作成し収益をあげるイラストレーターも多い。
スタンプ制作を請け負っている企業やデザイン会社にクリエイター登録をすることで依頼されたりする。
クラウドワークス、ランサーズなどクラウドソーシングサイトで発注されていることも多い。
参考記事>
ゲーム系イラスト
主にスマホ・タブレット用のソーシャルゲーム系案件が多い。
高い描写力を求められる描きこみの多い美麗系のキャラクターやモンスターなどのカードイラストで制作相場は50,000円程度~150,000円程度。
描きこみ少なめなデザインだったり、アイテムデザインなどはもう少し予算が下がる。
大量発注する代わりに1枚あたりの制作費を下げられることもある。
また、キャラクターにアニメーションも合わせて付けることができたりすると、より単価を上げられたり、仕事の幅を広げることもできる。
正社員として自社開発ゲーム用のイラストレーターを募集している企業も多数ある。
ゲーム開発会社に営業をかけるか、ゲーム関連のクラウドソーシングサイトに登録する。
また、就職することで正社員としてゲームイラストを制作する方法もある。
参考記事>
スマホ・タブレットアプリ用イラスト
ソーシャルゲーム以外にもアプリで使われるイラスト制作は多い。
クイズや心理テストものなど、大量に作って無料でばらまき広告費で回収するモデルだったり、子供向けの知育アプリなどもイラスト需要は高い。
制作費相場は1カットあたり3,000円程度~20,000円程度。
まとめて発注されることも多い。
マンガ
広告用マンガやビジネスコミックなどの作画、サービスの説明用マンガなど目的は多種多様。
形態も複数ページの本格的なマンガ制作から、単ページものや4コママンガ、WEBサイトのスクロールに合わせたイメージ作りなど多数あり、作業量や媒体予算によって制作費も異なる。
ページもので1ページあたり数千円程度~20,000円程度がだいたいの制作費相場。
文字コンテをもとにコマ割りから制作したり、ゼロベースから制作したりと依頼のされ方もいろいろ。作業範囲によっても制作費は変わる。
ストーリーを楽しむためのいわゆる「マンガ」と違い、広告宣伝やサービスの訴求、使い方の説明など何かしらの目的を達成するために制作する。
マンガ広告制作会社にクリエイター登録をする。
SNSでマンガコンテンツを発表してアピールをする。
クラウドワークス、ランサーズなどクラウドソーシングサイトでもマンガ制作依頼はよくある。
参考記事>
アニメーション用イラスト
広告宣伝等を目的としたアニメーションCMやマニュアル動画、サービスの訴求を目的としたアニメ用のイラスト制作。
媒体予算によって制作費は変わるが広告用は予算高めで、WEB広告よりもテレビ広告の方が高い。
仮に、WEB用(YouTubeに配信)の30秒アニメーションCM用のイラスト作画の場合、制作費は50,000円程度~300,000円程度。
もちろん、イラストだけでなくアニメーションまで担当できるなら、さらに高くなる。
背景美術以外のキャラクターイラストの制作をする場合は、アニメを理解した制作をする必要がある。
動きを捉えた作画やパーツ分けした制作などが求められる。
※商業アニメーションの場合、動画1枚あたり数十円~数百円が相場です。
広告案件であれば広告代理店に営業をすることで仕事に繋がる。
商談会でアピールして必要としている企業と繋がる方法もある(←これはどの案件もそうだけど)
絵コンテ用イラスト
CMやマニュアル動画、ミュージックビデオなど映像制作前に用意されるイラストの表、映像の設計図制作。
カメラカットやアングルなども任せられる場合もあるが、ほとんどの場合、カット割りなど細かく指定された上で作画することが多い。
媒体によって描きこみ量も変わったりする。
テレビコマーシャル用の絵コンテは結構しっかり描きこみ、着色も求められたりするが、他媒体だと「とりあえず棒人間でもいいから誰が何してるか分かるように描いて!3時間後までに!」なんてことも。
15秒の映像用絵コンテで、制作費相場は20,000円程度~80,000円程度。
ある程度の映像制作に関する知識も求めらる。
絵コンテ制作会社にクリエイター登録をする。
または映像制作会社に営業をかけることで発注を請けられることもある。
テレビ用イラスト
バラエティ番組用のカットイラストやニュース番組用の解説イラストなどの制作。
制作費相場は1枚あたり3,000円程度~30,000円程度。
特にニュース番組用のイラストは「明日までに」「〇時間後までに」など急な依頼が多い。
ただ、テレビで自分の絵が映されるのは感慨深い。
会社員としてテレビ用イラストを作画する仕事もある。
テレビ用のイラスト制作を請け負っている企業に営業をかけるか、そこに就職する。
参考記事>
法廷画
テレビや新聞で裁判の模様を映す際に用いられるイラスト制作。(裁判の撮影はNGのためイラストで対応する)
実際に裁判を傍聴して、その場で被告人や裁判官を描写する。
スピードを求められるため、色味はサッと水彩絵の具で塗られることが多い。
1枚あたりの制作費相場は10,000円程度~20,000円程度。
傍聴するための抽選から参加する必要がある。
テクニカルイラスト
主に説明書や操作マニュアル書に掲載するための説明図画。
シンプルな線で立体を表現し、操作方法等をわかりやすく解説できる表現力が求められる。
制作費相場は1点あたり3,000円程度~40,000円程度。図解の大きさや難易度で制作費が異なる。
キャラクターデザイン
主に企業や商品、自治体などのイメージキャラクターを制作する。
制作費相場は30,000円程度~。大規模なキャンペーン用キャラクターとなると数十万円~と予算も跳ね上がる。
何のキャラクターなのかという理由付けや、それを連想できるデザインであることはもちろん、着ぐるみやアニメ化など幅広く展開される場合があるので、しっかりとしたデッサンで破綻の無いデザインが求められる。
地方自治体や商店街用キャラクターなど小規模なコンペションは参加者も少なく採用率は高まる傾向にある。
広告代理店やデザイン会社に営業をする。
クラウドワークス、ランサーズなどクラウドソーシングサイトでも発注されている。
地方自治体などのキャラクターデザイナは公募されていることもよくある。
参考記事>
パッケージ・グッズデザイン用イラスト
商品パッケージやグッズにあしらうイメージイラストの制作。
制作費相場は30,000円程度~200,000円程度。
そのまま広告グラフィックに転用されるなど2次利用されるケースもある。
また、BASEなどを使って個人的にグッズ作成をして販売し、収益を得るイラストレーターも多い。
Tシャツデザイン
Tシャツにあしらうグラフィック・イラスト制作。
制作費相場は15,000円程度~100,000円程度。
主にコンペやデザイン募集企画などで採用後、販売されるケースが多い。
またはイベント用のTシャツデザインなどの公募もある。(イベント規模やジャンルによっては相場以上の予算が割かれることも…)
しっかりとした予算を割かれて依頼されるには”おしゃれで売れるイラストレーター”のブランディングとある程度のネームバリューは必須。
広告代理店やデザイン会社に営業をする。
クラウドワークス、ランサーズなどクラウドソーシングサイトでもたまに発注されている。
Tシャツデザインを手がけている企業でコンペが開かれていることもある。
参考記事>
CD・レコードジャケット用イラスト
CDやレコードのジャケットケース用のイラスト制作。
制作費相場は30,000円程度~100,000円程度。
文字構成等デザインも合わせて担当すると制作費は少し高まる。
2000年初頭くらいまではこの倍程の予算が割かれていたが、昨今は下降傾向。
ネームバリューによって上乗せもある。
駆け出しのバンドなど予算が割けない場合は知人のイラストレーター・デザイナーに無償で依頼する場合などもある。
広告代理店やデザイン会社に営業をする。
小規模なレコード会社などに営業したり、SNSなどでアーティスト本人とコンタクトしてアピールする方法もある。
駆け出しのミュージシャンやアイドルのジャケットデザインはクラウドワークス、ランサーズなどクラウドソーシングサイトでもたまに発注されている。
似顔絵
ウェルカムボードやプレゼント用などの似顔絵制作。
制作費相場は数千円程度~100,000円程度。描きこみ量や媒体によって金額は異なる。
イベント会場などで即興で描く似顔絵師は企業に登録し、派遣されているイラストレーターが多く、制作枚数に応じて歩合で収入を得ている。
写実的なものから、特徴を強調しデフォルメしたカリカチュアなど似顔絵表現の種類は多様。
SNS用アイコンイラスト
主に個人間で依頼しあうことが多い案件。
制作費相場は数千円程度~30,000円程度。
あらゆるSNSで使いまわせるサイズや構図で制作する必要がある。
壁画
主に店舗の内装・壁に絵を描く。
デジタル制作したイラストを壁紙プリントで貼るパターンと、直接ペンやペンキなどで描画するパターンがある。
制作費相場は数万円~数十万円程度。
描画する面積や過去の実績、ネームバリューで制作費は変動する。
広告代理店やデザイン会社に営業をするか、直接店舗経営者に営業をする。
人伝えで依頼されることが多い。
ストックイラスト
依頼されてから制作するクライアントワークとは異なり、汎用性の高いイラスト素材を販売して収益を得る方法。
制作時には収入は無いが、ストックサイトに登録し続けている限り、その素材が購入・ダウンロードされる毎に報酬が発生する。
ストックサイトによって金額は異なるが、1点購入または無料ダウンロードされる毎に数十円~数千円程度。
金額は低いが、ひとつの作品を資産化して何度も自動販売できるのが魅力。
ストックサイトに登録し、素材登録をする。
参考記事>
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