イラストレーターになるには何が必要なのか?どうしたらイラストレーターになれるのか?
少し特殊な職種だけあって準備や進路がわかりづらいですよね?
そこで、イラストレーターとして入社して11年勤務し、現在フリーランスとして活動している僕がその疑問を解決すべく、この記事にイラストレーターになるための必要な情報をまとめたいと思います。
音声版はこちら。作業用BGMにどうぞ^^
イラストレーターを目指すアナタに最初に伝えたいこと
現役イラストレーターの僕から志望者のアナタにまずお伝えしたいことがあります。
- 独学でもイラストレーターになれる!資格も不要!
- イラストレーターはフリーランスだけじゃない!
- イラストレーターの給料は低い!でも稼げないわけではない!
- イラストレーターならコミュ障でもなれる!は間違い。。
- うまい絵が描ければ優秀!というわけではない!
- フリーランスイラストレーターは自分で描いた絵を売るビジネスマンである
- イラストレーターは別にそんなに狭き門ではない。ちゃんと準備すればね。
ちょっとこの記事内に書かれていることと被っている内容もあるのですが、それぞれの詳細については以下の記事をご覧ください。
イラストレーターの種類
把握しておきたいのはイラストレーターには種類があるということ。具体的には
- 副業イラストレーター
- 会社員イラストレーター
- フリーランスイラストレーター
です。
あなたがどういうイラストレーター像を描いているかで目指すべき方向性が変わってきます。
実は僕は大学生の時にイラストレーターを目指し始めたのですが、当時会社員(正社員)でイラストレーター職があるということを知らなかったため、大学卒業と同時に一度フリーランスとなりました。
しかし、これが超失敗でして。。詳しくは以下の記事でご確認ください。
なので、この3種類があるということは是非頭に入れておいてください。
フリーランスはリスクも高いし、誰も守ってくれません。最初に未経験で準備無しで目指すのは難易度高いです。
会社員として就職して仕事の仕方を学んでから独立しても遅くないのです。
また、現在まったく別業種に勤めていてイラストレーターに転向したい!と考えているのであれば副業から始めることをオススメします。
以下の記事ににイラスト技能を使った副業をすべてまとめてますので、合うものからチャレンジしてみて、いけそうなら転職を考えてみる、というやり方はいかがでしょうか?
後々解説しますが、イラストレーターは素晴らしい職業ですがお金になりにくい職業でもあります。
できるだけリスクを減らしてチャレンジしてみてください。
イラストレーターの進路・学歴
それではイラストレーターになるために必要な学歴はどういったものか見ていきましょう。例えば…
こんな感じの王道進路。美術大学や美術系専門学校へ進学し、絵を描く仕事に就職、または早速独立する感じですね。早々に独立する人は、在学時から何かしらの仕事を請け負い、既にイラストレーターとして活動している人が多いです。
と諦めないでください!実際にイラストレーターとして働いていた、僕の進路がコチラです。
高校も大学も、美術系とは程遠い学校でした。
ただ、大学在学時から絵の勉強や練習はたくさんこなしてきました。デッサンに関しては独学がしんどかったので、デッサンスクール(月4回授業、5000円)に半年くらい通いました。その分、大学の勉強はかなりおざなりになりましたが。。(一応卒業はしましたよ!)
本人の努力次第では美術系の学校に通わなくともイラストレーターとして食べていけるようになるということです。
とはいえ、美術を学んでおくと何かと強い業界ではあるのも事実。
美大ってどんなところだろう?と思ったあなたは以下の記事をご覧ください。
独学でもイラストレーターになれるか?
まったく美術の指導を受けずに独学でイラストレーターになれるのでしょうか?
なれます!!
僕も上述したとおりちょっとだけデッサンを習いはしたものの、ほぼ独学!
なので本人の努力次第で全然可能です。
イラストレーターって言うと超絶絵がうまい人しかなれないと思われがちですが、一定のレベルさえクリアできれば大丈夫!
あとはいかに自分のスタイルを確立できるか、そこに需要があるかという話です。(フリーランスの場合)
逆に高い絵の技術を求められる仕事って一部なんですよね。
とはいえ繰り返しになりますが一定レベルはクリアできていないとスタート地点に立てません。
絵の上達は常に意識しておきたいところですね。
イラストレーターに必要なスキル
繰り返しになりますが、実際イラストレーターに突出した描写力を求められる仕事というのはそんなに多くありません。
基準レベル以上のクオリティで描くことができるのは前提として、他に必要なスキルは何でしょうか?
それは「物事を絵で伝える力」です。
- 何かしらの情報をイラストを使ってわかりやすくする
- イラストで情報を見やすくする
- 「格好良い」や「可愛い」「恐い」「楽しい」などの感覚をイラストで伝える
のがイラストレーションの役割なので、そういう価値を提供できる能力を求められます。
例えば「道徳」の教科書の挿絵がギャグ漫画のようなタッチだと本来伝えたいメッセージが読者に伝わらないですよね?
また、雑誌内にあるおもしろおかしいテーマの読者投稿コーナーの挿絵が精密なテクニカルイラストだと面白さを表現できないでしょう。(そういう狙いがあれば別ですが)
イラストレーションとひとことで言っても、あらゆる表現方法があり、適した媒体があります。
それらを理解して、どういう表現で”伝える”か。この辺がわからないと厳しいです。
また、イラスト内に何を描いて何を描かない(省く)とより伝えるべき内容を伝えられるかというセンスも必要でしょう。
この辺をより詳しく解説した記事が以下になります。
「伝える力」を鍛えるためにはクラウドソーシングのコンペ案件を活用して修行する方法があります。
揃えておきたいデジタルツール
現代のイラストレーターが仕事で使う制作ツールはほとんどデジタルです。
パソコンやタブレット端末を使って制作することとなります。
もちろんアナログ(鉛筆や絵の具など)で制作するプロイラストレーターもいますが、特別な理由が無い限りデジタル環境を整えた方が間違いありません。
線画はアナログ、着色はデジタル、など制作過程で使い分けているイラストレーターもいます。
自分なりの制作方法を模索すると良いでしょう。
ただ、一発OKがほぼありえない、修正ありきで進むのがイラストレーターの仕事です。
デジタル環境で制作すると修正指示を迅速に対応できますので、その辺も考慮してツールを揃えてください。
まずクリエイティブ業界で高いシェアを誇るAdobe(アドビ)製品に慣れておくことを勧めます。
あらゆるクリエイティブツールを提供しているAdobeの中でもイラストレーターが使うツールはIllustratorとPhotoshopです。
今ではこれらのツールも月額制で比較的安価で使用できます。
Adobeのツールについて詳しくは以下の記事にまとめましたので参考にして下さい。
そして、Adobe以外で人気が高いイラスト制作ソフトといえばCLIP STUDIO(クリップスタジオ)通称、クリスタ!
デジタルでイラストを描くうえで必要な機能が揃っていてプロにも愛用者がたくさんいます!
パソコンで描くのであればペンタブがあると捗ります。
初心者にオススメのシンプルでかつ高性能&安いペンタブのレビューがこちらです。
また、最近ではプロのイラストレーターの中でもiPadなどのタブレット端末のみで仕事を完結させる人も出てきています。
持ち出し可能のタブレット端末を使いこなせれば時間や場所を選ばず仕事ができるようになります。
スマホやタブレット端末でイラストが制作できるアプリも紹介しています。
そして現役イラストレーターの皆さんのデジタルツールあるある漫画もお楽しみください。
イラストレーターのパソコンは?
イラストの仕事に必要なパソコン・モニターのスペックは
- 1920 x 1080ピクセル(フルHD)以上の解像度
- CPUはcore i5以上の性能は欲しい
- メモリは少なくとも8ギガ以上は必要。16ギガあれば安心。
- グラフィックボードは必須ではないけど、高画質の制作するのであればあった方がベスト
また、ウィンドウズかマックか種類があり、クリエイターのPCというとマックを思い浮かべる人が多いでしょう。
でも実際はどっちでもOK!
昔は上述したAdobe製品がマックしか対応してなかったり、おしゃれだったりでクリエイターといえばマック派だったのですが、今はウインドウズPCでもAdobeは使えるし問題ありません。
参考までにとあるイラストレーターの作業環境を紹介した記事を貼っておきますね。
ちなみに、ウインドウズPCとマックはzipフォルダをやり取りするとフォルダ名が文字化けしてしまう問題があります。
その対処方法はこちらをご覧ください。
2021年最新版の作業環境はこちらにまとめてます!↓
さらに5万円内で制作環境をグレードアップするノウハウも↓
【5万円以下】イラストレーターの作業効率を爆上げする制作環境カスタマイズ
絵を描く会社員の職種
昨今は正社員でイラストレーター職の採用枠を持っている会社は多いです。
特にソーシャルゲーム関連は大量採用してたりします。絵描く仕事ができる職種は
などなど。求人検索でよく目にするかと思います。
ただ、〇〇デザイナーは絵だけでなく、デザイン業務などもおこなうことが多いです。イラストを描く仕事とデザインをする仕事は似て非なるものなのでよく確認しましょう。
会社に属するメリット
個人的にはフリーランスとしてやっていくつもりだったとしても一度会社に所属してみることをオススメします。そうすることで
- イラストの効率的な制作方法
- 各種ソフトの使い方
- データ管理方法
- ビジネスマナー
- ビジネスメールの書き方
- 作業の分担方法
- データの受け渡し方
など絵を描くこと以外でも学べることは多々あります。
また、横のつながりや人脈など広げることもできます。
絶っっ対に会社なんかに属さないっ!!!!!
っていう人以外は、とりあえず就職してみてはいかがでしょうか?
確かにそういう面はあるかもしれません。が、美術系の学校を卒業している人が絶対的に有利かといったらそういうわけではありません。 学歴よりもスキルが重要視される業界です。美術系の学校を出たからと言って必ずうまいとも限りませんし、その会社に合う合わないもあります。 どうしてもここに入りたい!という会社が見つかったら、まずはその会社を徹底的に研究して“合う”クリエイターになりましょう
イラストレーターの給料はどのくらい?
会社員イラストレーターはお世辞にも給料に恵まれている職種ではありません。
給料バンクによると平均が15万円くらいみたいです。
ただ、個人的にはさすがにここまで低くはないだろうと思ってます。多分、フルタイムだけでなくパート・アルバイトなども含めてるんじゃないかなぁ。。
ちなみに僕の正社員での初任給は18万円 / 月でした。まぁ少ないですよね。
でも安心してください!稼ぎ方がわかれば、イラストレーターだとしてもバッチリ稼げるようになります。
僕の過去最高月収は130万円程でした。(会社員+副業)
やり方を学べばイラストレーターでもしっかり稼げることができます。
どうせなら好きな仕事をしてガッツリ稼ぎたいですよね?
当サイトには稼げるイラストレータになるためのノウハウが散りばめられています。
是非参考にしてみてください。
社会人からイラストレーターを目指すのは無謀?
僕の周りにも社会人になり就職した異業種からイラストレーター職に転職した人も何人かいるので無理ではありません。
でも未経験から転職するのであればそれなりの戦略は必要です。
以下の記事を参考にしてもらえると良いかと!
▼20代向け
▼30代向け
イラストレーターに向いている人は?
どんな人がイラストレーターに向いているか?
①絵を描くのが好き!
まぁイラストレーターを目指すほとんどの人が好きでしょう。
同時に向上心や新しいものを取り入れる柔軟さも必要。
②打たれ強い!
「絵を描く」という表現活動を仕事にするので時には批判を受けることもあります。
また、少し特殊な職業のせいか周囲の理解が得られない場合も。
「どうせ無理だよ」「なれるわけないじゃん」「絵なんかで食っていけるはずないよ」
家族や友人、先輩からのアドバイスをあなたはどう受け止めますか?
③常にアンテナを張っている!
何かしらのメインの情報にイラストという付加価値や図解説を加えるのがイラストレーターの仕事。
なので、常にアンテナを張って情報感度を高めておける人は強いです。
少なくとも自分が描きたいもののジャンルの情報や流行のデザインなどは常に収集しておきたいところ。
④社会人としての意識をキチンと持っている!
「絵を描く仕事」のどことなく漂うアーティスト感…。
時々勘違いして大御所アーティストや芸能人のように気取ってしまう人もいます。
で、干されます。
イラストレーターも数ある職業の中のひとつで、仕事として依頼された絵を描く、ということを忘れてはいけません。
社会人としての礼儀やマナーも大切。当たり前のことですけどね。
イラストレーターの名刺
イラストレーターと言うと引きこもって絵ばかり描いているイメージですが、実は打ち合わせなんかで人と会う機会はそこそこ多かったりします。営業も結構しますしね。
そこで必要なのが名刺です。
イラストレーターとして活動するのであれば(特にフリーランスの場合)名刺は必須アイテム!
事前に作っておきましょう。
ちゃんと「イラストレーター」と書くのを忘れずに。名乗ってしまえばイラストレーター!書いておかないと何者かわかりませんし。
必要な資格
イラストレーターになるために必要な資格はありあません!
あなたが名乗り始めたらもうイラストレーターなのです。特に試験や資格はありません。僕は普通自動車免許くらいしか資格は持ってません。
一応、adobeソフトの熟練度なんかをはかる能力資格試験があるようです。あったらまぁ良いけど無くてもいいかなってイメージですね。それよりもイラストやデザインの完成度を重視されるので、そっちの修練に労力を割くべき!
憧れの在宅フリーランスイラストレーター
いわゆるイラストレーターというと在宅で独立して仕事をしているイメージがあるかと思います。
そして、それが最も難易度の高いイラストレーターであるということは冒頭で少し触れました。
しかし、最も自由度が高く、青天井の稼ぎ方ができるのもフリーランスです。
我こそは!というあなたは是非チャレンジしてください!
ただ、口を酸っぱくして僕が伝えたいのは会社勤務経験はしておいたほうがいいということですね。
さらに独立となると色々準備も必要です。実際に僕が独立する前にしておいた準備について、更に独立後にした各種手続きなどについては下記記事にまとめましたので一度ご覧いただけますと参考になるかもしれません。
イラストレーターになった体験談
現役イラストレーターたちがどうやってイラストレーターになれたのかの実体験エピソードを紹介します。
記事を読んでイメージを膨らませましょう!
さぁ行動を起こそう! イラストレーターになるためにやるべきこと
イラストレーターを目指すためにやっておくべきことについて書かれた記事を紹介します。
まず第一にやっておきたいのがホームページ(ポートフォリオサイト)を作ること。ここが起点となります。
- 会社員として就職する
- フリーランスで活動する
- 副業で仕事を獲得する
どんな場合でも自サイトを持っているのは強みになります。
作り方は以下の記事を参照してください。
以下の記事では現在イラストレーターとして活躍している方が駆け出しの時にどんな行動をとっていたのかが学べます。
イラストレーターになる前に準備しておくこと、課題について。
イラストレーターの仕事に興味があるアナタにオススメの記事
- SNSのフォロワー数が少ないとイラストの仕事は依頼されない!?
- フリーランスクリエイターは暇な時どうする?仕事やお金に繋げる行動とは?
- 【漫画】イラストに興味があるって言われてポートフォリオ見せに行ったら勧誘された話【詐欺】
- 【漫画で分かる】漫画家として独立した私が開業するためにした3つのステップ!
- プロフィールに”駆け出し”と書いちゃうイラストレーターは超危険!SNSで失敗する!!